■平成31年02月19日(火)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が愛知県名古屋市で連携運用
JARL愛知県監査指導委員会は、東海総合通信局(規正局)とJARL(アマチュアガイダンス局)による連携運用を実施しました。
- 運用日時:平成31年2月19日(火)10:00〜15:00
- 運用場所:学校法人電波学園 名古屋工学院専門学校(愛知県名古屋市熱田区)
- 実施者:総務省東海総合通信局電波監理部監視課およびJARL愛知県支部監査指導委員会
- 協力:総務省東海総合通信局電波監理部監視課およびJARL愛知県支部監査指導委員会
連携運用当日は、小雨が降り外気温も低くあいにくの天候でしたが、名古屋工学院専門学校1号館10階特別室をお借りして快適な運用ができました。本会場は、名古屋市内を一望できるロケーションにあり、144MHz帯・430MHz帯の運用状況を広範囲にモニターしました。
東海地方本部内の連携運用は、今回で38回目・愛知県では11回目となります。
今回の連携運用で特筆されるモニター内容は、移動局によるノーコール・使用区分違反が多く、特に、衛星周波数帯は業務に関する内容の通信が多く見られました。今までは、CW・SSB・レピータ・衛星用の区分を重点的に監視活動をおこなっていましたが、最近は、正規のバンドプラン内での、ノーコール・業務通信も増えており、正規のバンドブラン内なら、監視が甘いのではないかと判断し運用をおこなっている不法局を多数確認しました。
今回の連携運用における遵法喚起回数は、ガイダンス局50回、規制局13回という結果、アマチュアバンド内の環境維持のため、遵法指導をおこないました。
現在、愛知県監査指導委員会では、7名の監査指導委員による活動をおこなっており、アマチュアバンド内モニター・電波障害などの指導・ガイダンス局維持管理などの監査指導業務にあたっています。
最後に、今回の連携運用にご協力いただきました総務省東海総合通信局・JARL東海地方本部、愛知県支部の皆様に感謝申し上げます。
また、運用場所をお借りしました名古屋工学院専門学校様、ご配慮ありがとうございました。
レポート:平野 俊一 愛知県支部監査指導委員長(JQ2CME)
■平成31年02月03日(日)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県裾野市で連携運用
JARL静岡県支部監査指導委員会は、静岡県裾野市で開催されたJARL静岡県東静アマチュア無線フェア会場において、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
- 運用日時:平成31年2月3日(日)10:00〜14:00
- 運用場所:JARL静岡県東静アマチュア無線フェア会場(裾野市民文化センター:静岡県裾野市石脇586)
- 運用協力者:東海総合通信局電波監理部監視課監視官の皆様および静岡県支部監査指導委員
静岡県は東西に長い県で、県支部を東部・中部・西部の3か所に分け、それぞれアマチュア無線のフェアをおこなっていますが、静岡県におけるフェア会場内での連携運用は初めての試みです。
今回運用会場となった裾野市民文化センターは、東名高速道路裾野ICより約6分(約2.6km)の位置にあり、東海地方における連携運用は今回で37回目、静岡県内での運用は10回目です。
運用が日曜日のため、違法運用局はないものと思い実施しましたが、件数は少ないものの運用区分違反の局が何件か現れ、ガイダンス局から7回の注意喚起を、その後、総合通信局の規正局から2回の警告がなされました。
両局からの信号発射により、コールサインを送出する局や周波数を変更する局など、注意に対する効果がみられました。
またイベント会場における運用のため、それぞれの局に関する多数の質問に加え、規正局の運用をもっとおこない規正を強めて欲しいという要望を監視課に求める参加者もいらっしゃいました。
今回イベント会場で連携運用をおこなった感想ですが、連携運用を見学したアマチュア無線家の間には、規正局やガイダンス局のことを知らず、加えて違法運用局に対する注意喚起や警告等がおこなわれていることを初めて知った方も見られ、遵法指導概要をPRする良い機会となりました。
会場の関係から、イベントの部屋とは別に仕切られた受付ホールには、総合通信局関係と電波適正利用のブースが設定されたことで、
連携運用に加え、新スプリアス規格、違法運用に関すること、免許申請についての質問などを、
東海総合通信局の担当者と連携を取りながら落ち着いて説明をしたり、説明を受けたりすることができました。
また、一般のアマチュア無線家の方々が日ごろ目にする機会の少ない規正局とガイダンス局の連携運用を知っていただく良い機会であったものと思います。
なお、 当日のフェアには、一般参加者245名、無線機器メーカー6社、地元販売店、クラブのフリーマーケット、展示コーナーの他、アイコム(株)による最新の無線機器の講演をおこなっていただき、参加者に向けて無線機の動向の研修などもおこないました。
当日、参加ご協力をいただきました東海総合通信局の皆様方、木村時政JARL東海地方本部の本部長、堀内 豊監査長ほか多数の方にご参加をいただき、アマチュア無線の適正運用を啓発できましたことに御礼と感謝を申し上げます。
レポート:高澤勝彦 静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)
■平成30年11月25日(日)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が三重県津市で連携運用
JARL三重県支部監査指導委員会は、三重県津市で開催されたJARL三重県支部大会会場において、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
- 運用日時:平成30年11月25日(日) 10:00〜15:00
- 運用場所:JARL三重県支部大会会場(サン・ワーク津、津市島崎町143−6)
- 参加者:東海総合通信局から電波監理部監視課長及び監視官2名、堀内監査長と三重県支部監査指導委員6名の総勢10名で運用
東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による連携運用を、今年で第45回となった三重県支部大会の会場である津市のサン・ワーク津で実施しました。
東海地方における連携運用は今回の運用で第36回目、三重県では8回目となります。
これまでの連携運用は、県内の公園やドライブインなど比較的高台で静かな環境での運用が多かったのですが、今回はアマチュア無線家が集まる祭典の会場という利点を活かし、会場のロビー付近で公開で連携運用をおこない、来場される多くのアマチュア無線愛好家の皆さんに、連携運用を見て知っていただくことを目的に実施しました。
早朝よりスタッフ総出でアンテナ設営・室内へのケーブル引き込みと準備に汗をかき設営をおこない、10時過ぎから連携運用を開始しました。
これまでの高台での運用とは違い、目の前が伊勢湾に注ぐ河口という立地とアンテナが高くできない事情と、当日は日曜日ということもあり不法・違法運用に起因する作業現場等が休みの影響か、アマチュアバンド内は割と静かな状況でした。
そんな中でも、衛星通信の周波数での使用区分違反やコールサインの送出をしない違法運用のケースが見られ、タイミングを計り注意喚起の送出しまし、その大半は指導内容に従い停波に至りました。
なお当日は、約270名が祭典に参加。その多くが運用会場に訪れ、規正用無線局やアマチュアガイダンス局の運用の様子など興味深く見学していただきました。
見学に訪れた方からは、「普段時々注意喚起のメッセージを無線で聞いたことはあるが、この様に運用しているところを見るのは初めて」という声が多数あり、訪れた方に不法・違法運用局への注意喚起メッセージの種類とその音声を聞いていただいて運用内容を説明。また豆知識として「アマチュアガイダンス局はアマチュア無線局でなく、アマチュアガイダンスのための業務の局で、アマチュア無線局の様にJから始まるようなコールサインではなく、“アマチュアガイダンス2”という呼出名称を使っています」というような事もご説明しました。
また、時に注意喚起発送の時、逆に不法局の方からアマチュア無線局と誤解され「コールサインを言え!」と言われることがあるエピソードをお話ししたり、日頃目にすることの少ない規正局やガイダンス局等の機材の説明や注意喚起の音声を聞いていただき、規正用無線局やアマチュアガイダンス局の役割などのご理解に努めました。
運用は、後半目立った不法・違法運用局はなく、今回は連携運用によるアマチュアガイダンス局からのメッセージ送出回数は16件、規正用無線局からは0件という運用結果ではありましたが、確実に日頃の運用活動の成果をみることができ、15時に連携運用を終了しました。
レポート:岡田哲夫三重県支部監査指導委員長(JA2HVO)
■平成30年11月20日(火)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県浜松市で連携運用
【日時・場所と背景】
平成30年11月20日(火)に、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による連携運用を静岡県浜松市天竜区二俣町内の「鳥羽山公園」で実施しました。
浜松市を中心とした静岡県西部は、先日の台風24号の被害を受け、山林の倒木・農耕地のハウス・中部電力の送電線被害による停電など災害の影響があったため、実施場所を急遽この場所に変更し連携運用をおこないました。幸いなことに当日は、天候に恵まれ穏やかな1日でした。
【鳥羽山公園とは?】
鳥羽山講演は、戦国時代 徳川と武田軍の攻防のあった二俣城・鳥羽山城域で徳川が本陣として利用したと言われている城跡の公園です。
現在は城跡というより庭園跡という感じがやや強いですが、春は桜の下で各種のイベントが行われているようです。
今回の運用地は浜松市の北部に位置し、展望台に登ると眼下には暴れ天竜が流れ、その先に浜松の市街地を望むことのできる場所で、行楽の季節ではないので公園駐車場は私たちが独占させてもらったような状況で監視活動をおこなうこととなりました。
【連携運用の実際】
テント内にガイダンス局と規制局を配置、それぞれのアンテナを設置し、10:00〜15:00までの5時間に渡り、東海総合通信局監視課様の協力を得て連携運用をおこないました。
東海地方における連携運用は、今回で35回目となります。
当日は、木村東海本部長も参加していただき、東海総合通信局監視課様3名と監査指導員の他10名ほどの方が協力していただき連携監視活動がおこなわれました。
地域の皆さんからは、違法運用が多いとの情報を得ていたのですが、当日は144MHz帯のバンド内がガラガラで警告回数も1件だけでした。430MHz帯も思ったより運用局が少ない状態で、ほとんどが運用区分帯違反によるものでした。
また、識別信号の警告を発するとコールサインを送出する局もいたのですが、仲間内の通信では無免許の人もいるようで、このことからコールサインを言わずに運用しているのでないかと推測されます。
当日のメッセージ送出回数は、ガイダンス局が144MHz帯で1件、430MHz帯で52件、規制局が430MHz帯で3件のメッセージを送出しました。
前年度と比較すると、約半数のメッセージ送出件数なので監視活動の成果が出たのか、この時だけ警戒しての運用結果なのかは不明ですが、啓発を続けることによる違法電波の発射は確実に減少していると思われます。
今回の連携運用実施に際し、東海総合通信局監視課、JARL東海本部長、監査長をはじめご協力いただいた関係各位に感謝を申し上げ報告と致します。
レポート:高澤勝彦静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)
■平成30年11月15日(木)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が福島県福島市で連携運用
東日本大震災以降に岩手県、宮城県、福島県の沿岸部の復興に関わる工事車両が多くなり、アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられます。
東北総合通信局には、福島県内のアマチュア無線局から、違反運用の利用者が多いとの苦情が多数寄せられています。
福島県は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで野球とソフトボールの競技会場となるため、電波環境を整える準備として、東北総合通信局規正局とJARL福島県支部ガイダンス局の連携運用をおこない、違反局に対して直接指導をおこなったので以下に報告します。
- 日時:平成30年11月15日(木)10:00〜12:00
- 場所:福島市荒井あづま運動公園内 あづま体育館研修室(和室)
※雨天での変更がないように屋内運用とした。
●指導運用関係機関:東北総合通信局監視課より3名、JARLから東北地方本部監査長,福島県支部支部長、同監査指導委員長の3名
【無線設備】
- 規正局名:電監規正仙台可搬40
- ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす7
- アンテナ:GP型アンテナを屋上に設置(地上高12m)
【運用状況】
この運用時間帯は、430MHz帯が多く使用されており、ノーコール(コールサインを言わない)や、周波数使用区分を守らないアマチュア無線局を対象に、ガイダンス局20回、規正局10回の音声送信メッセージを発報しました。
【指導後の反応】
違反のアマチュア無線局に対して、初めにガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない場合に同一局に対して、規正局が適正運用についてのメッセージを送信しました。概ねガイダンス局のメッセージで交信中止しますが、それでもメッセージを無視して交信を続ける局があります。その場合、規正局からのメッセージ指導があると交信を中止するので、総通局の立場である規正局のメッセージは効果があります。
【今後の対応】
注意喚起のメッセージに対して、一時的に交信を中止するが再度ルールを守らない違反局が多いので、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて対策を強化するためにも、今後とも連携運用が必要と思われます。
今回の実施では、新聞報道機関2社の取材があり、翌日の紙上に実施状況が掲載されました。電波環境の正常化に向けて報道されることで広く周知される事となりました。
レポート:伊藤正昭東北地方本部監査長(JA7DZK)
藍原育夫福島県支部監査指導委員長(JR7AJB)
■平成30年11月14日(水)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が鹿児島県鹿児島市で連携運用
11月14日、鹿児島県鹿児島市で九州総合通信局とJARLガイダンス局の合同運用がおこなわれました。
この合同運用のレポートを松木孝生鹿児島県支部長(JG6MNG)と、浜崎美吉鹿児島県監査指導委員長(JA6KBJ)にお送りいただきましたのでご紹介します。
☆ ☆
●浜崎美吉監査指導委員長(JA6KBJ)のレポート
144/430MHz帯は監査指導委員が、主として両バンドをモニター聴取して報告書を提出することにより状況を把握していますが、このたび九州総合通信局規正局とJARL鹿児島県支部ガイダンス局の合同運用をおこないました。
鹿児島県内では昨年9月に鹿屋市のロケーション抜群の高原で初めて連携運用をおこないました。鹿児島県内では2回目、鹿児島市での連携運用の実施は、今回が初めてとなります。
- 日時:2018年11月14日(水)13:00〜15:30
- 実施場所:鹿児島市の高台にある公民館
- 参加者:九州総合通信局監視課などから3名が参加。JARL側は鹿児島県支部から松木支部長、支部役員、浜崎監査指導委員長、監査指導員など10名が参加。
【現地ロケーション状況】
鹿児島市の高台にある公園は標高234mに位置し、東側に桜島の中腹位が見え、南側に遠く薩摩富士と呼ばれる開聞岳が見渡せて、遠く宮崎県都城市まで電波が届く場所にあります。
NHK大河ドラマ「西郷どん」の中で、上空から見たような桜島は、この公園から撮影しています。
- 実施状況:九州総合通信局規正無線局の発報が7回、アマチュアガイダンス局の発報が21回ありました。
- コールサインの不送出が多くガイダンスを流すと素直にコールサインを送出する局、「コールサインは何だっけ?」という局などもあり、コールサインを送出していない事が分かりました。ガイダンスを流しても改善されない局の場合には、九州総合通信局規制用無線局から発砲してもらいました。
- 現在イノシシ等の狩猟期間でハンターらしき電波も多々見受けられました(業務通信や使用区分違反:FMを使用できない周波数帯で使用など)。
●松木孝生鹿児島県支部長(JG6MNG)のレポート
11月14日(水)当日はきれい晴れ渡り、遠くには南側に開聞岳、北側に高千穂、韓国岳中央には桜島を望む、鹿児島県鹿児島市の高台にある公民館において、九州総合通信局監視課規正局およびJARLガイダンス局の合同連携運用をおこないました。運用中に正面に見える桜島が突然爆発し噴煙を上げる場面もありました。
鹿児島市内には工事車両の一部と思われる集団による、コ−ルサインを言わない無線運用が目立っています。
またJARLガイダンス局の注意喚起のメッセージを聞かず、違法通話が続いていることから、九州総合通信局の規正用無線局との合同運用により指導をしていただくことになりました。
当日は午後11時より、鹿児島県監査指導員及び鹿児島県電波適正利用推進員、支部役員の皆様のご協力をいただき、アンテナ・ガイダンス局・受信機などを設置し、13時前に九州総合通信局監視課員3名が到着、規正局設置後、監視課員、鹿児島県支部メンバ−と挨拶、紹介があり運用説明を受け運用を開始しました。
鹿児島県では、昨年9月に鹿屋市の見放しの良い高原において、九州総合通信局の規正局と連携運用をしましたが、2回目の合同連携運用は鹿児島市内高台桜島がすぐそこに見えるロ−ケションの良い場所で実施しました。
144MHz帯・430MHz帯をスキャン監視して今回は、430MHz帯を中心に監視をおこなう予定でしたが、当日は430MHz帯の運用局が少なく144MHz帯で「呼び出し符号の送出」の指導をおこない、ガイダンス局のアナンスに従わない場合は規正局の指導がおこなわれました。
九州総合通信局監視部規正局のアナウンスの送信があると、不法・違法運用はしばらく静かになるのですが、また元に戻るイタチゴッコで言葉がでません。
前回の連携運用でマナ−は少し良くなっていますが、狩猟期間にも入りコ−ルサイン不送出が増える時期になり指導で不法局・違法局の知らしめの効果があったものと思われます。
年度末になると公共事業工事が多くなり、鹿児島県では2020年秋には鹿児島国体が開催されます。
今、各地自治体で運動施設の整備事業工事がおこなわれていていますが、アマチュア局を運用する場合には、コ−ルサインまめに送出して、違法局が出にくい環境を作っていくことが重要ではないでしょうか。
■平成30年11月13日(火)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が福井県大野市で連携運用
- 日時:平成30年11月13日(火)10:00〜15:00
- 場所:福井県大野市南六呂師169-11-2 福井県自然保護センター
- 参加者:JARL北陸の関係者及び北陸総合通信局監視調査課の担当者
- 周波数帯:144MHz帯及び430MHz帯のFM波
☆ ☆
今回の合同運用は6月の富山県黒部市に続き今年2回目の運用となりました。
前回と同様に、コールサイン不送出の局をガイダンス局で10分間連続して聴取するほか、別途受信機とアンテナを置き担当を分けて聴取しました。
PRメッセージの送信は合計6回に上り、コールサインの不送出5回、FM以外区分での運用が1回確認されました。
区分帯違反については、注意喚起のメッセージを送信すると直ちに停波しました。
一方10分間ノーコール局の場合、メッセージを流すといずれもコールサインは発しましたが、不明瞭でフォネティックコードを使う局は少なかったようです。
なおこの日の運用では、悪質な運用と判断して規正局からアナウンスを送出することはありませんでした。
レポート松野和夫北陸地方本部監査長(JA9EEH)
■平成30年10月17日(水)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が宮城県仙台市若林区で連携運用
145/430MHz帯は監査指導委員が、主として両バンドをモニター聴取して報告書を提出することにより、状況を把握していますが、このたび東北総合通信局規正局とJARL宮城県支部ガイダンス局の合同運用をおこない違法局や不法局に対して直接指導をおこなったので以下に報告します。
- 日時:2018年10月17日(水)13:30〜15:30
- 実施場所:宮城県仙台市若林区井戸浜「海浜公園冒険広場」駐車場
- 参加者:東北総合通信局監視課などから 9名が参加。JARL側は東北地方本部から尾形本部長、伊藤監査長、宮城県支部から佐藤支部長、支部役員、千田監査指導委員長、監査指導員など13名が参加しました。
- 実施状況:東北総合通信局規正無線局の発報が2回、アマチュアガイダンス局の発報が54回ありました。
【はじめに】
2011年の、「3・11東日本大震災」以降は岩手県、宮城県、福島県の沿岸部の復興に関わる工事車両が多くなり、アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられるようです。
これらのアマチュア無線局に対しての、東北総合通信局の規正局とJARLガイダンス局の連携運用は東北地方では初めてとなります。
これまで前例がないことから、他の管轄地区での実績などを参考にしながら、規正局とガイダンス局双方の連携がスムーズに進められるように、2回の事前打合せをおこない、日程、実施場所、体制、運用の仕方、持ち物などについて綿密に準備をおこないました。
【運用場所の決定】
実施する場所の選定については、
- 県内の沿岸道路で工事車両が多く通過する所
- 障害物がなく見通しの良い所
- 一般車両の通行の邪魔にならず駐車可能な広場がある所
等を考慮して、公園管理者から許可が得られたことで「海浜公園冒険広場」(宮城県仙台市若林区)に決定しました。
公園は標高30mにかさあげされ、東側が太平洋、西側が田んぼで仙台市街や奥羽山脈が一望でき、駐車場も広い場所です。
【使用した無線設備】
- JARLガイダンス局(アマチュアガイダンス17):6m高2段GPアンテナ、50W出力
- 規正局:2m高モービルホイップアンテナ、25W出力
【運用状況】
今回の運用時間帯は、430MHz帯が多く使用されているので、ガイダンス局の設営が完了して、430MHz帯をモニターし、1MHzごと20kHzステップでの運用状況リストを作成しました。
この時間帯に運用している局はノーコールで、アマチュア無線使用区分にも関係なくFMモードで運用している局がほとんどです。規正局の設置完了後にリストに基づき指導を開始しました。
今回は実施時間を長く取らなかったため、ノーコールの局(コールサインを発報しない局)は見送り、430MHz帯のレピータ周波数と衛星バンド内でのFMモードで運用する局に対して指導をおこないました。
違法のアマチュア無線局に対して、はじめにガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない場合に同一局に対して、規正局が適正運用についてのメッセージを送信しました。
大部分の局はガイダンス局のメッセージで交信中止しますが、まれにメッセージを無視して交信を続ける局があります。その場合、規正局からのメッセージ指導があると交信を中止するので、総通局の立場である規正局のメッセージは効果があります。
同一バンド内で他の周波数をモニターすると、ガイダンス局の指導のようすが、仲間内で話題になっているようでした。
【指導後の反応】
ガイダンス局メッセージを送信後に次のように応答を返す局がありました(参考)。
- 「了解しました」
- 「変なアナウンスが出て来た」
- 「ガイダンス局ってなんだ」「馬の耳に念仏だ」
- 「メモするのでもう1回言ってくれ」
- 「罰金100万円だってやぁ。100万円なんかない」
【報道取材】
当日運用場所には地元新聞社(河北新報)の取材があり、周波数使用区分を守らないとどんな影響があるのかなどの質問を受けました。翌日18日(木)朝刊に掲載されました。
レポート:伊藤正昭東北地方本部監査長(JA7DZK)
■平成30年8月21日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が岐阜県海津市で連携運用
平成30年8月21日(火)10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局による連携運用を岐阜県海津市南濃町にある「森の駅」で実施しました。
東海地方における連携運用は、今回で第34回目。岐阜県における運用は、毎年残暑の厳しい時期になります。
連日外気温が35度を超える猛暑に見舞われ、さらに急に雨に見舞われるといった不安定な天気が続くことから、今年も「森の駅」の協力により、空調がきいた「森の駅」店内の一隅をお借りして運用をしました。
「森の駅」は、南方に位置する木曽川、長良川、揖斐川堤防道路をはじめ国道155号線や国道258号線など業務用を含む車輌通行量の多い主要道路を見下ろす高台にあり、岐阜県、三重県および愛知県への電波の伝搬条件が良好のため、今回もこのポイントから運用する事としました。
今回の連携運用では、144・430MHz帯のA1AやJ3Eの周波数帯におけるF3E運用局やレピータ周波数帯におけるシンプレックス運用など、使用区別違反や呼出符号不送出局を中心に、まずガイダンス局から遵法喚起のメッセージを送信。なおも運用を継続する不法・違法局に対しては、規正用無線局から運用規正のメッセージを送信していただく手順で運用を開始しました。
朝の車輌始動関連の交信や昼間の業務情報交換に加え、業務通信とも判断される交信や長時間コールサイン不送出運用など多数確認しました。
最近では、衛星通信用周波数帯における車輌局間のF3E運用が多く確認されていることから重点的にワッチし、該当運用に対し遵法喚起のガイダンス局メッセージを繰り返し送信しました。
144MHz帯・430MHz帯における違法性のある運用は、次の通りです。
- 長時間のコールサイン不送出(ほとんどの運用に認められる)
- 衛星通信用周波数における車輌局間シンプレックスF3E運用(最近、特に顕著)
- レピータ専用周波数におけるシンプレックス運用(レピータ専用周波数帯であることを不認識)
- A1A、J3E用周波数におけるF3E運用
上記における共通事項としては、注意メッセージで一旦停波するが、30分もすると再び運用を始め注意喚起を受ける局がありました。
今回の運用では、アマチュアガイダンス局から22回の遵法喚起メッセージを送出。そして規正用無線局からは10回の運用規正送信をおこない、周波数環境の維持、改善されました。これまで継続してきた連携運用により、アマチュアガイダンス局と規正用無線局との連携運用が周知されて来ており、アマチュアガイダンス局の遵法喚起のメッセージにより違法性を自覚する傾向が見られます。今後も東海総合通信局のご理解とご協力を得て連携運用を継続して実施することで、アマチュアガイダンス局の単独運用時でも十分な効果と成果が上げられるよう努めて行きたいと思います。
連携運用では、東海総合通信局監視課から浅井チーフ監視官はじめ4名の職員の方が、JARLから木村東海地方本部長・堀内監査長・室井岐阜県支部長を含む12名、総勢16名の方々に参加協力していただきました。
レポート:岐阜県監査指導委員会委員長 田中 正彦JA2CDM
■平成30年07月29日(日)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が愛知県日進市(東海ハムの祭典会場)で合同(連携)運用
- 運用日時:平成30年7月29日(日)10:00〜15:00
- 運用場所:「日進市民会館」(愛知県日進市折戸町笠寺山62-3)
- 参加者:東海総合通信局から電波監理部監視課長及び監視官2名、宇野監査長とJARL東海地方本部に所属する監査指導委員5名の参加協力を得て総勢9名で運用。
- 運用状況:
東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用(以下合同運用)を、今回で第50回となった東海ハムの祭典会場である愛知県日進市の「日進市民会館内」において実施しました。
東海地方における合同運用は、今回の運用で第33回目です。
折しもの台風12号の上陸により、祭典の開催そして運用が危ぶれましたが、開会の時間には天候も一変、無事祭典及び運用を実施することができました。
東海ハムの祭典は、台風の影響により一部の公共交通機関の乱れがあり、開会当初は来場者の出足が少し遅れ気味ではありましたが、最終的には1,500人の来場者数となりました。
会場での合同運用は定刻の10時から開始されましたが、アマチュアガイダンス局からの発報回数は5回の遵法喚起のROMメッセージの発報。また規正用無線局からは0回の運用指導の発報と極めて少ない発報回数でした。
発報回数が少なかったのは、日曜日ということに加え、悪天候が予想され不法・違法運用をする車などが出入りする現場が稼働しなかったことが一つの要因かと思われます。
途中数回ほど強い雨が降りましたが、運用はエアコンの効いた屋内の運用で、機材の撤収まで、快適かつ円滑に運用をおこなうことができました。
会館内と多くの人が出入りする中におけるアンテナ設営や撤収作業は、トラブルも無くおこなうことができました。
東海ハムの祭典会場における運用ということもあり、今回も電波適正利用推進員協議会の推進員の皆様の協力を得て、電波の適正利用に関する資料配付や電波利用環境の維持のための周知啓発活動や電波受信環境の相談をおこなっていただき、合同運用の趣旨目的をわかりやすくお伝えできるよう配慮し、合同運用に加え会場を訪れる無線愛好家の方々と有効に接する事ができました。
今回運用をおこなった「日進市民会館」は日進市の「中央公民館」と「勤労福祉会館」の複合施設で、市民の文化活動の中心拠点です。大ホール(1,015席)・小ホール・会議室・展示ホールなどの施設があり、催事や発表会、会議などに使用されています。
また日進市は、多くの大学や高校が存在する田園学園都市で、名古屋市の東に広がる東部丘陵地に位置し、西は名古屋市、東は豊田市に隣接しています。また、会場近くには、愛知牧場や岩崎城などがあります。
場所的には、愛知県東部にある丘陵地で、すぐ横には東名高速道路が通る交通のメインストリート。144MHz帯、430MHz帯を使用し移動しながら運用する違法・不法局が多く運用されることを見込み、祭典会場に来場される多くのアマチュア無線愛好家の皆さんに合同運用を知っていただくことを目的に今回の運用場所に選定しました。
当日は、「無線のことをよく知り、正しく使おう」をキャッチフレーズに、1階ホワイエ内に設置された東海総合通信局による電子申請、東海総合通信局・日本アマチュア無線連盟東海地方本部による合同運用及び電波適正利用推進員協議会の皆さんによる推進員活動を実施しました。
ブースには、アマチュア無線に興味を持つたくさんの小中学生から高齢者の方々までが訪れ、無線に関する相談や不法電波撲滅運動のPR活動をおこないました。
特に今回は、アマチュア無線の養成課程を受けた多数の中学生がブースを訪れ、監視課職員の方々にいろいろな質問をしたり、監視業務に関する実演をしていただきました。彼らは、無線にとても興味を持っており、将来の無線技術者に育ってくれることを切に願っています。
今後も引き続き東海総合通信局のご協力を得て、合同運用を継続的におこない、アマチュア周波数環境の維持と改善を進めてまいります。
レポート:堀内 豊 愛知県監査指導委員長(JH2EUO)
■平成30年06月12日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が三重県亀山市で合同(連携)運用
JARL三重県支部監査指導委員会は、三重県亀山市の「名阪関ドライブイン」において東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を、平成30年6月12日(水)10:00〜15:00、三重県亀山市の「名阪関ドライブイン」で実施しました。
三重県では初めての試みとして合同運用と連携し三重県電波適正利用推進員協議会による、電波の適正利用や環境維持のための周知啓発活動や電波に関する相談を実施していただき、合同運用の趣旨を一般の方にもわかりやすくお伝えできるようにしました。
当日は東海総合通信局から監視官他3名、宇野孝監査長、三重県支部監査指導委員7名他、支部運営委員の参加協力をいただき総勢15名が参加しました。
今回で、東海地方における合同運用は32回目で三重県では7回目となります。
梅雨に入り南海上を台風の通過もあり雨を心配しましたが、それまでの湿っぽさと裏腹にさっぱりと晴れ、少し涼しさも感じるほどの好天気に恵まれた合同運用となりました。
当日10時には、東海総合通信局電波監理部監視課浅井電波監視官、JARL三重県支部長そして三重県電波適正推進員協議会会長の挨拶の後運用を開始しました。
会場の「名阪関ドライブイン」は、東名阪自動車道の延長線上の国道25号線沿いで、名古屋/中京地区・奈良大阪/近畿地区そして県内の津・伊勢志摩方面へと交差する交通の要で、普段この付近は違法・不法局の多くみられる場所です。
スタッフが設営応援のため早朝この地で待機中にトラックドライバーらしき複数のグループが“今日は亀山・関あたりで電波監視があるようだ、運用に気を付けて行こう”と交信しているのを傍受したと報告がありました。
事前にホームページで合同運用の広報をしている影響が出たのか、いつもより違法・不法局が少ない状況でした。
しかし、相変わらず衛星の周波数での使用区分違反や、コールサインの送出もしていない違法運用のケースが多く見られました。注意喚起を受けた無線局の一部を除き大半は、指導内容にしたがい停波、そして不完全ながらもコールサインを発するなど対応をしており、徐々にこれまでの規正局・ガイダンス局による注意喚起活動が浸透して来ているのではないかと思える状況でした。
午前は違法・不法局も目立ち注意喚起の送出を何度も繰り返しましたが、午前中の注意・喚起活動の効果が出てきたのか午後に入り違法・不法運用がめっきり減少してきたのを確認しながら15時に運用を終えました。
今回の連携運用の結果は、ガイダンス局からのメッセージ送出は39件、東海総合通信局規正用無線局は1件でした。
当日は三重テレビ放送から取材があり、さっそく当日の夕方17:40からの
ニュースの中で報じられました。この日のYahooニュースのヘッドラインにも取り上げられ、一般の方にも私たちの活動を知っていただく機会を得ました。
なお、今回の運用に際し、こころよく場所の提供と机や椅子などの利用便宜をいただきました「名阪関ドライブイン」様には厚くお礼申し上げます。
レポート:JA2HVO岡田哲夫三重県支部長、JL2AWE乾 忠世三重県支部監査指導委員長
■平成30年06月06日(水)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が富山県黒部市で合同(連携)運用
- 日時 平成30年6月6日(水)11:00から15:00
- 場所 富山県黒部市前沢27-1 黒部市立前沢公民館(右の写真)
- 参加者 JARL北陸の関係者9名および北陸総合通信局監視調査課の担当者3名
- 周波数帯 144および430MHz帯のF3E
3年前の富山県での合同運用は県西部だったので、今回は県東部と決め、JH9FEH村浩之富山県支部長の地元で、毎年北方領土の日の記念QSOの会場として使っておられる黒部市立前沢公民館を紹介いただきました。
当日は入梅前のどんよりした天気で雨も案じられましたが、幸い一日降ることはありませんでした。
前沢公民館は、電波のロケーション的に優れており、交通の便が良く、無線機を置く部屋とアンテナが近く設営や撤収が容易でした。事前作業として144および430MHz帯のF3E波を予備的に聴取し、当日の運用の参考にしました。
違法運用局を発見した場合の手順はこれまで通り、まずJARLガイダンス局からPRメッセージを送信し、なおも運用がおこなわれる場合にはもう一度PRメッセージを送信し、それでもまだ続く場合は、北陸総通の規正局から規正メッセージを送信する手順でおこないました。PRメッセージの送信は合計13回あり、コールサインの不送出8回、FM以外区分での運用5回でした。
■PRメッセージ送信後の反応の例
・コールサイン不送出の局→PRメッセージを送信→すぐコールサインを言う
・F3E区分以外での運用の局→PRメッセージを送信→「おかしいな」→停波
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今回の合同運用では、PRメッセージの送信後素直に従い、罵声を発したり、無視する悪質な例はなく、北陸総合通信局の規正局の出番はありませんでした。このことは運用マナーとしては良いことであると思います。
北陸総合通信局はこの合同運用について、電波利用環境の秩序の維持、改善に資するため、今後もっと回数を増やしたいとの意向でした。
▲JARLガイダンス局 |
▲北陸総通規正局の設備
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レポート:JA9APM浅井 芳和JARL北陸地方本部監査長
■平成30年02月07日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が愛知県西尾市で合同(連携)運用
▲会場全景 |
▲朝のミーティング
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JARL愛知県監査指導委員会は、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を愛知県西尾市にて実施しました
- 運用日時:
平成30年2月7日(水)10:00〜15:00
- 運用場所:
「道の駅 にしお岡ノ山」(愛知県西尾市小島町岡ノ山105番地57)
- 参加者:
東海総合通信局から電波監理部監視課長及び監視官2名、JARL種村一郎副会長、木村時政東海地方本部長、宇野 孝監査長、愛知県監査指導委員5名、西尾アマチュア無線クラブ会長ほか多数のクラブ員の皆様が参加協力をいただき総勢18名で運用。
- 運用状況:
東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用(以下合同運用)を愛知県西尾市にある「道の駅にしお岡ノ山」において実施しました。
東海地方における運用は、今回の合同運用で31回目。運用を実施する数日前から、近隣の北陸地区では近年にない豪雪があり、この影響により当日の運用が危ぶまれましたが、当日は天候も一変し、青空が見え、風も比較的弱く絶好の合同運用日和となりました。
東海総合通信局電波監理部監視課齋藤課長の一声により運用が開始され、機材の撤収まで、比較的安定した天候のまま、円滑に運用をおこなうことができました。
愛知県支部における道の駅の運用は今回で3回目で、そのうち2回は、この「道の駅」における運用です。この経験もあり、一般の方が多数出入りする中におけるアンテナ設営や撤収作業は、トラブルもなく短時間におこなうことができました。
昨年に続き、道の駅における運用ということもあり、今回も電波適正利用推進員協議会の推進員の皆様の協力を得て、電波の適正利用に関する資料配付や電波利用環境の維持のための周知啓発活動や電波受信環境の相談を実施していただき、合同運用の趣旨目的を一般の方にもわかりやすくお伝えできるよう配慮しました。昨年の経験を活かし、合同運用に加え、推進員活動とトリプルの活動が有効に行われ、道の駅を訪れる一般の方々とも有効に接する事ができました。
「にしお岡ノ山」は、六万石城下町「西尾」をコンセプトに造られた道の駅で、名古屋から蒲郡市へ向かう国道23号岡崎バイパスの上り方面(蒲郡・豊橋方面行き)に設置された休憩施設で、地元の物産品の販売や軽食コーナーなどがあり、行き交う人々に新鮮な地元野菜の直売や軽食を提供するとともに運転の疲れを癒す快適な場所となっており、たくさんの地元の方々や国道23号線を行き交うドライバーの皆さんが利用されています。
国道23号線は、名古屋から静岡県まで高速道路を利用せず比較的円滑に移動できることもあり、144MHz帯、430MHz帯を使用し移動しながら運用する違法・不法局が多く、地元のアマチュア無線家から頻繁に苦情が寄せられる場合も多く見られることから、今回の運用場所に選定しました。
当日の運用では、アマチュアガイダンス局からの発報回数は22回の遵法喚起のROMメッセージの発報で、また規正用無線局からは1回の運用指導の発報と比較的少ない発報回数ではありましたが、注意喚起を受けた無線局は、指導内容に従い真摯な対応をしており、通年業務であるアマチュアガイダンス局の運用と、これまで継続してきた合同運用による遵法喚起活動が、多くのアマチュア局に周知されてきています。
また最近では、アマチュアガイダンス局による遵法喚起に呼応し、停波あるいは周波数を変更する局が大半となって来ています。地区監査指導担当者からは「近隣地区の悪天候の影響か、いつもより移動局の運用が少ないのでは?」とのコメントもありましたが、確実に日頃の運用活動の成果をみることができました。
当日は、KATCH((株)キャッチネットワーク=西尾市、安城市、知立市、刈谷市、高浜市、碧南市エリアをカバーするケーブルテレビ局)及び愛三時報社(愛知県西尾市にある地方新聞社)の取材があり、それぞれ翌日には、映像と紙面により当日の運用状況について報じられました。
今後も引き続き東海総合通信局のご協力を得て合同運用を継続し、アマチュア周波数環境の維持と改善を進めて行きます。
なお、「道の駅にしお岡ノ山」のご協力および機材を快く提供してくださりました皆さまに加え、早朝の準備より撤収まで参加協力をいただきました石田西尾アマチュア無線クラブ会長ほか多数のクラブ員の皆様には厚くお礼を申し上げます。
▲運用スタッフ |
▲推進員活動の取材風景
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■平成29年10月26日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県富士市で合同(連携)運用
静岡県は県が東部地域・中部地域・西部地域に分かれて、行政を始め各種の行事がおこなわれています。
静岡県東部地域でのアマチュアガイダンス局と総務省東海総合通信局の規正用無線局との連携運用は、おもに箱根の十石峠でおこなっていました。山の反対斜面が関東で、静岡県域よりも神奈川県方面に出没する不法・違法運用局の方が頻繁に聞こえる傾向があります。
今回は中部地域にも近い、静岡県富士市の田子浦港公園で10月26日に実施しました。
違法運用の大半は市街地です。違法運用の頻度が高いと思われる地域で、伝搬の良い場所を選定しました。
台風21号一過の、公園での運用ですので天候が少し心配でしたが、は幸い雲一つない日本晴れに恵まれ穏やかな1日の連携運用となりました。
●田子の浦港公園とはどんなところ?
今回の運用地の田子の浦公園は、田子浦港の西側に造成された県立公園です。富士山の大沢崩れにより港へ流積した土砂を利用して、造成工事が20年近く前からおこなわれていますが、ようやく最後の仕上げ段階に入っており、ほぼ完成した姿となっています。
北は田子の浦港の彼方に富士山、南は駿河湾、東には伊豆半島、西に富士川が流れる風光明媚な場所で、木曜日でしたが多くの車が駐車場を埋めていました。公園管理者によると「土日は駐車困難になる」とのことです。
土を盛上げて上に展望台を設置している富士山を意識したスポットや、江戸時代にロシアのディアナ号が難破し住民が船員を助けたことを伝える1/5程度の模型、子供が楽しめるアスレチック遊戯などもあります。
●当日の運用について
2間×3間のテント(幅約5.4m×奥行約3.6mm)にガイダンス局と東海総合通信局の規制局を配置し、テントの柱にアンテナを設置して、10:00から15:00までの5時間に渡って運用しました。不法・違法運用を発見し注意喚起のメッセージを送信すると、素直に停波するケースが多いのですが、「今の何?」「自分のコール言えよ!」という反応や、全く無視する例なども見られました。
連携運用の前日には違法局の摘発があったようです。連携運用の途中で、前日まで移動監視をしていた東海総合通信局の調査課の方も来られ視察されていました。
連携運用の結果ですが、ガイダンス局からのメッセージ送出は144MHz帯が8件と430MHz帯が90件、東海総合通信局既成用無線局は430MHz帯で6件です。違法運用の多くは、衛星の周波数での使用区分違反で、コールサインの送出もしていないケースが多く見られました。
今回初めての富士市での連携運用で、この運用を機会に静岡県東部市域の不法・違法運用局が減少することを期待していきたいと思います。
なお今回の連携運用にあたって、東海総合通信局監視課の皆様、JA2HDE木村時政東海地方本部長、JA2AMN宇野 孝監査長をはじめ、ご協力いただきました関係者各位に感謝申し上げて報告といたします。
レポート:JA2APN高澤勝彦静岡県支部監査指導委員長
■平成29年08月24日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が岐阜県で合同(連携)運用
東海総合通信局・監視課とJARL岐阜県支部および岐阜県監査指導委員会は、8月24日岐阜県海津市において合同(連携)運用を実施しました。
今回の合同運用は東海地方本部で29回目、岐阜県で7回目となります。
今年は、梅雨が明けても盛夏らしい天気があまり感じられませんでしたが、8月後半になってようやく夏らしくなり、この日は37度を超える猛暑となりました。
ここ数年来、岐阜県で実施の合同運用は、岐阜県海津市の南濃温泉「水晶の湯」送迎バス発着所向かいの「森の駅」店内の一隅をお借りして運用しており、今年も猛暑にもかかわらず店内の空調のお陰で快適に運用することができました。
当日は、東海総合通信局・監視課長とJARL岐阜県支部長等による挨拶及び運用要領などの確認の後、午前10時少し前から合同運用を開始しました。
DEURAS-M搭載の電波監視システムによる監視と規正用無線局のスペクトラム・アナライザーによる監視に加え、
ガイダンス局による周波数内スキャンから確認した違法・不法運用と思われる無線局に対し、まずガイダンス局から遵法喚起のメッセージを送信しました。
違法・不法無線局の運用状況を確認しながら数回の遵法喚起にも拘わらず運用を継続している無線局に対し、
東海総合通信局の規正用無線局から運用指導のメッセージを送出して、電波法違反を指摘していただくことにより周波数の環境改善を図りました。
近年は、合同(連携)運用が周知されており、ガイダンス局からの遵法喚起のメッセージを理解する局が増えているように感じています。
この日の合同(連携)運用では、午前中多かった違法・不法運用が12時近くになりほとんど見当らなくなりました。
午後に入りVHF帯、UHF帯とも遵法喚起を必要とする無線運用がほとんどなくなり、午後3時にこの日の合同(連携)運用を終了しました。
この日、ガイダンス局からの遵法喚起メッセージの送信は19回、規正用無線局からは3回でした。
違法・不法運用は、VHF帯、UHF帯とも
- 衛星通信用周波数における地上局対地上局運用
- レピータ専用周波数におけるFMシンプレックス運用
- 広帯域電波の運用ができない周波数下端付近のでのFM運用
であり、この中でも1が顕著になっています。
毎年各地で開催される支部大会・各種講習会を活用して、アマチュア無線従事者に対し電波法で定められている周波数使用区別を喚起することを検討します。
※この日の参加者:東海総合通信局 監視課から4名、JARL岐阜県支部、岐阜県監査指導委員会から7名、JARL東海地方本部から1名
レポート:JA2CDM田中 正彦岐阜県監査指導委員会委員長
■平成29年06月16日
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が福井県で合同運用
▲奥がガイダンス局、手前が規正局 |
▲設置したアンテナ
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- 実施日時 平成29年6月16日(金)11:00から15:00
- 実施場所 福井県福井市川合鷲塚町9-18 河合公民館
- 参加者 JARL北陸地方本部の関係者および北陸総合通信局監視調査課の担当者
- 周波数帯 144および430MHz帯のFM波
今回の合同運用は昨年6月に石川県白山市でおこなって以来です。福井市河合公民館は、電波のロケーション的に優れており、交通の便および機器の設置や撤収が容易なことから選びました。福井県の担当の方にお願いし、予備的に聴取してもらい、当日の運用の参考にしました。
新たな工夫として、コールサイン不送出の局をガイダンス局で10分間連続して聴取するのは大変なので、別途受信機とアンテナを置き担当を分けて聴取しました。これにより効率が上がりました
違法運用局を発見した場合は、まずJARLガイダンス局からPRメッセージを送信し、なおも運用がおこなわれる場合にはもう一度PRメッセージを送信し、それでもまだ続く場合は、北陸総通の規正局から規正メッセージを送信する手順でおこないました。
PRメッセージの送信は合計17回に上り、コールサインの不送出15回、FM以外区分での運用1回、宇宙通信区分での運用1回でした。
■PRメッセージ送信後の反応の一例
①すぐ停波する
②FM区分以外での運用→PRメッセージを流す→「え、ここはあかんのか?」→停波
③10分間ノーコール→PRメッセージを流す→「了解」→また話を始める→もう一度PRメッセージを流す→「了解」→規正局からメッセージを流してもらう
※ガイダンス局のコールサインがアマチュア局と違うので、いたずらされたと思い込んだようす
④10分間ノーコール→PRメッセージを流す→自分のコールサインを、「えーっと何だっけ」と思い出しながら言う。フォネティックコードを使う局は少なかった
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▲ガイダンス局 |
▲規正局
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レポート:(レポート:JA9APM浅井芳和JARL北陸地方本部監査長)
■平成29年06月06日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が三重県で合同(連携)運用
▲左側が規正用無線局アンテナ、右側がガイダンス局アンテナ
JARL三重県支部と同監査指導委員会は、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同運用を実施しました。
- 参加:東海総合通信局から上席電波監視官を含む3名、JARL東海地方本部から木村時政東海地方本部長(JA2HDE)、宇野 孝監査長(JA2AMN)、岡田哲夫三重県支部長(JA2HVO)、三重県指導監査委員5名、見学含め総勢20名
- 運用日時:平成29年6月6日(火)09:40〜15:00
- 場所:三重県四日市市の水沢市民広場(通称:星の広場)
- 実施回数:東海地方本部では28回目、三重県支部では今回で第6回目
- 運用状況:
当日は、東海総合通信局から上席電波監視官を含む3名にご参加いただき運用しました。
運用場所の水沢市民公園は、180度展望が開けており、好天と緑の中を渡る心地よい風に恵まれ、大変良い環境での運用となりました。
V・UHF帯アマチュアバンドにおける違法・不法電波の発信状況を確認しながらガイダンス局から遵法喚起のROMメッセージを発信し、違法・不法運用の停止を促すにも拘らずなお運用を継続している無線局に対して、規正用無線局から運用指導のメッセージを発信していただき、周波数環境の維持と改善に努めました。
今回の合同運用では、レピータのアップリンク周波数におけるF3Eシンプレックス運用、衛星通信周波数帯における地上対地上のF3E運用およびコールサイン不送出による違反が顕著にみられました。
運用場所が、高速道路工事現場に近接していたためか、ガイダンス局からのROM発信が60回に上り、規正用無線局からは実に33回の運用指導がおこなわれました。度重なる運用場所の現地調査など綿密な事前調査をおこなったことがこのような結果に結び付いたものと思います。今回の合同運用地選択は、今後の合同運用地の選択に新たなヒントを与えるもので、この面からも意義のある実施でした。
午前中は、頻発していた違法・不法運用に対し繰り返し遵法を喚起する場面がありましたが、午後になって徐々に減少してゆき、合同運用終了の15時頃には周波数環境の改善が顕著になってきました。今回の合同運用の成果が、運用現地周辺における良好な周波数環境の維持につながることを期待しています。
見学者の方々に運用設備の設営と撤収にご協力いただく傍ら、電波環境維持・改善へのご理解とJARLと東海総合通信局との相互協力を理解していただく機会にもなり、意義のある合同運用となりました。
今後共、関係各位のご協力とご支援を賜りたくよろしくお願いします。
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レポート:乾 忠世三重県監査指導委員長(JL2AWE)
■平成29年03月07日・08日
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が滋賀県で合同(連携)運用
関西地方本部では、平成29年3月7日〜8日に滋賀県下において第4・第5回となる近畿総通規制局とアマチュアガイダンス13の連携運用をおこないました。
3月7日は滋賀県支部の協力により、大津市堅田の「道の駅:びわ湖大橋米プラザ」の第2駐車場周辺で、支部提供のテントの中にガイダンス13を設置し、午前9時より午後4時まで運用し、午後1時からは近畿総通のデューラスMと共にアマチュアバンドの正常運用に関する広報活動をおこないました。
あいにくと寒風吹き巻く中でしたが、滋賀県支部より8名、大阪府支部5名、京都府支部1名、兵庫県支部1名、奈良県支部3名の参加があり熱心にサポートしていただきました。
近畿総通からは監視第一課長を含む3名が参加されました。
広報回数は、呼び出し符号の不送出で、144MHz帯6回、430MHz帯36回、宇宙通信使用区分域でのFM交信15回、レピータ専用区分域でのシンプレックス運用9回、その他FM運用区分外でのFM運用2回でした。
翌8日には、大阪府支部の協力により東近江市「道の駅:あいとうマーガレットステーション」の駐車場において午前10時から12時過ぎまで、近畿総通デューラスMと、ガイダンス13との連携運用をおこないました。
参加者は大阪府支部より6名、奈良県支部より1名で、近畿総通からは3名でした。
広報回数は、430MHz帯で呼び出し符号不送出29回、宇宙通信専用区分域でのFM交信5回、レピータ専用区分域でのシンプレックス運用2回、FM運用区分外でのFM運用6回使用区分遵守要請3回でした。
レポート:江口 正関西地方本部監査長(JA3KF)
■平成29年03月02日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が愛知県岡崎市で合同(連携)運用
平成29年3月2日10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を愛知県岡崎市にある「道の駅藤川宿」において実施しました。今回の合同(連携)運用(以下合同運用)で、東海地方における運用は27回目となりました。
当日は、小雨が降ったりやんだりの悪天候の中、宇野監査長の一声により運用が開始されました。合同運用も、機材を撤収するころには上がり、皆様のご協力により無事業務を実施することができました。
雨降りという事もあり、いつもより移動局の運用の少ない状況ではありましたが、悪天候の中のアンテナ設営や一般の方の多数出入りする中で初めて運用をする人も何名かあり、とても良い経験ができたと思っています。
今回は、道の駅における運用ということもあり、電波適正利用推進協議会の推進委員の方々の協力を得て、電波の適正利用に関する資料配付や電波利用環境の維持のための周知啓発活動をしていただき、合同運用の趣旨目的を一般の方にもわかりやすくお伝えすることができました。
愛知県での合同運用は、ここ数年間、建物の中で運用をおこなって来ましたが、4年半ぶりの屋外における運用です。そして道の駅の入口横と人の出入りの多い場所における運用ということもあり、一般の方に見つめられ、やや緊張した面持ちの指導委員の皆さんでしたが、この緊張した気持ちや経験を真摯に受け止め、今後の運用に活かして行きたいという気持ちが、一般の方々と接する対応の中でも感じられました。
「道の駅藤川宿」は、開開設4年を過ぎたばかりの新しい道の駅です。徳川家康公生誕の地、そして江戸幕府の礎を築いた三河武士発祥の地である岡崎市の東の玄関口に位置する、国道1線号沿いの道の駅で、古くは、東海道五十三次藤川宿として栄えたこの場所で、行き交う人々に新鮮な地元野菜の直売や軽食を提供するとともに、歴史を重ねた岡崎の観光や特産品を発信し、現代の賑わいと交流を創出しており、たくさんの地元の方々や国道1号線を行き交うドライバーの皆さんが利用していました。あいにくの悪天候に加えて、前日と相まって、吐く息も白くなるような寒い天候の中の運用でした。
アマチュアガイダンス局からの発報回数は16回の遵法喚起のROMメッセージの発報、また規正用無線局からは5回の運用指導の発報と比較的少ない発報回数ではありましたが、注意喚起を受けた無線局は、指導内容に従い、真摯な対応をしており、通年業務であるアマチュアガイダンス局の運用と、これまで継続してきた合同運用による遵法喚起活動が、多くのアマチュア局に周知されてきており、最近ではアマチュアガイダンス局による遵法喚起に呼応し、停波あるいは周波数を変更する局が大半となって来ており、日頃の運用活動の成果がみられました。
今後も引き続き東海総合通信局のご協力を得て合同運用を継続し、アマチュア周波数環境の維持と改善を進めて行きます。
なお、「道の駅藤川宿」のご協力および機材を快く提供してくださいました皆さま、ありがとうございました。
当日の参加者は、東海総合通信局からチーフ電波監視官を含む3名、JARL東海地方本部監査長と監査指導委員長および愛知県支部から支部長を含む7名に加え、地元の無線技術を学ぶ専門学校生の学生諸君3名が参加協力をしてくれました。
レポート:宇野 孝 東海地方本部監査長(JA2ANM)
堀内 豊 愛知県監査指導委員長(JH2EUO))
■平成28年12月14日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県静岡市清水区で合同(連携)運用
平成28年12月14日10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を静岡市清水区の日本平梅園駐車場において実施しました。今回の合同(連携)運用は、平成22年11月に静岡県田方郡函南町の十国峠レストハウス駐車場で第1回を実施して以来、回を重ね東海地方における第26回目の運用となりました。
この間、平成25年5月には、同じ日本平駐車場において、総務省 総合通信基盤局電波部電波環境課監視監理室長、同第一監視係長および東海総合通信局無線通信部長をお迎えして第11回目の合同(連携)運用を実施しました。
この第11回目の運用は、その後の平成25年11月に電波学園・名古屋工学院専門学校で実施の第13回運用において、総務省 総合通信基盤局電波部電波環境課監視監理室長のご指示により全国11管区総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む)から参集の電波監視関係の方々による業務視察および翌日の全国・総合通信局監視課アマチュア担当実務担当者会議におけるJARLとの意見交換会出席につながるところとなり、総合通信局とJARLによる相互協力の意義を全国・監視課担当の方々に深くご理解いただく機会につながった意義深いところからの再運用でした(関連・関係記事)。
日本平梅園駐車場は、海抜307mの地点にあり、西方面北東〜南西方向に新東名高速道路、国道1号線、東名高速道路などの主要幹線道路が走り、運用中電波の途絶えることのない好地点からの運用でした。
この日は、あいにくの雨天で、気温10℃を切る寒い気候の中、運用テント内に規正用無線局とアマチュアガイダンス局を設置、外部に置いたエンジン発電機からの電源を得て、10:00〜15:00間運用しました。
運用時間中にアマチュアガイダンス局から100回を超える遵法喚起のROMメッセージを発報し、また規正用無線局から2回の運用指導の発報がありました。
通年業務であるアマチュアガイダンス局運用と,これまで回を重ね継続してきました合同(連携)運用による遵法喚起活動が、多くのアマチュア局に周知されてきており、最近ではアマチュアガイダンス局による遵法喚起に呼応し、停波あるいは周波数を変更する局が大半となってきています。
今後も引き続き東海総合通信局のご協力を得て合同(連携)運用を継続し、アマチュア周波数環境の維持と改善を進めてゆきます。
なお、日本平施設管理者のご協力および機材を快く提供してくださった皆さま、ありがとうございました。
この日の参加者は、東海総合通信局からチーフ電波監視官を含む3名、JARL東海地方本部監査長、および静岡県支部から支部長・前支部長と監査指導委員長を含む8名でした。
レポート:宇野 孝 東海地方本部監査長(JA2ANM>)
高澤勝彦 静岡県監査指導委員長(JA2APN)
■平成28年11月15日
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が大阪府池田市で合同(連携)運用
平成28年11月15日、JARL関西地方本部での第3回合同運用を池田市民文化会館において実施しました。
JARL大阪府支部のガイダンス運用メンバーと近畿総合通信局の皆様とで10時より、場所設定機材の搬入設営をおこないました。
アンテナは、屋上に設置し、「あまちゅあがいだんす13」や、総合通信局の「DEURAS-M」等の機材は1階に配置しました。
JARLからは田中 透大阪府支部長(JR3QHQ)他、ガイダンス運用登録メンバー4名を含む8名、近畿総通から4名の参加がありました。
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設営終了後10時30分より、近畿総合通信局電波監理部上席監視官から挨拶の後、運用を開始しました。
初めに、ガイダンス13局でワッチをおこない、バンド区分違反、コールサイン不送出等の運用違反局に対する注意喚起をおこない、改善の見られない局に対して近畿総合通信局による注意広報が送出されました。
今回の対象局は狭帯域区分でのFM運用3回、宇宙通信区分でのFM交信7回、レピータ区分でのシンプレックス運用8回、衛星通信区分でのFM交信6回、コールサインの不送出27回で、相変わらずコールサイン不送出を当然としている局も多く、レピータバンドでのシンプレックス運用や狭帯域運用バンド内でのFM運用局が目立っています。
15時に打ち切り、終了挨拶後、機材撤収・室内整理の上、解散しました。
レポート:江口 正関西地方本部監査長(JA3KF)
■平成28年08月25日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が岐阜県海津市で合同(連携)運用
平成28年8月25日10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を岐阜県海津市南濃町にある「森の駅」で実施しました。岐阜県における合同(連携)運用は、毎年残暑の厳しい時期おこなっていますが、連続発生の台風の影響により連日気温35度を越える猛暑に見舞われ、さらに急に激しい雨に見舞われるといった不安定な天気が続くことから、岐阜県支部長、岐阜県監査指導委員長等の計らいと「森の駅」の暖かい理解と協力により、今年も空調のきいた「森の駅」店内の一隅をお借りして運用しました。
JARL東海地方本部と東海総合通信局との相互協力による合同(連携)運用は、平成22年11月に始まり今回で25回目、このうち岐阜県における運用は7回で、うち5回を「森の駅」のお世話になっています。「森の駅」は、南方に位置する木曽川、揖斐川、日光川堤防道路をはじめ国道155線、258号線などの交通量の多い主要道路を見下ろす高台にあり、岐阜県、三重県、愛知県への電波の通りが良好で、今回もこのポイントから運用することとしました。
東海総合通信局DEURAS-M(移動電波監視車輌)に搭載の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局は、144と430MHz帯のCWモード、SSBモードの周波数区分におけるFMモードの運用局やレピータ周波数帯でのシンプレックス運用などの使用区別違反や呼出符号不送出局を中心に、まずガイダンス局から遵法喚起のメッセージを送信し、なお運用継続の不法・違法局に対しては規正用無線局から運用規正のメッセージを送信していただく手順で運用を開始しました。
朝、昼間の業務情報交換など業務通信とも認識される交信、長時間コールサイン不送出の運用などを多く確認しました。また、最近では衛星通信用周波数帯におけるFMモードE運用が多く確認されていることから重点的にワッチし、該当運用に対し遵法喚起のガイダンス局メッセージを繰り返し送信しました。
144MHz帯・430MHz帯における違法性のある運用は次の通りです。
- 長時間のコールサイン不送出(ほとんどの運用に認められる)
- 衛星通信用周波数におけるシンプレックスFM運用(最近特に顕著)
- レピータ専用周波数におけるシンプレックス運用(レピータ専用周波数への不認識)
- CWモード、SSBモード、VoIP用周波数区分におけるFMモード運用
今回の合同運用では、アマチュアガイダンス局から44回の遵法喚起メッセージを送信し、規正用無線局からは1回の運用規正送信があり、周波数環境の維持、改善がおこなわれました。
これまで継続してきた合同(連携)運用により、アマチュアガイダンス局と規正用無線局との連携運用が周知されてきており、アマチュアガイダンス局の遵法喚起のメッセージにより違法性を自覚する傾向が見られるようになっているようです。
今後も東海総合通信局のご理解とご協力を得て合同(連携)運用を継続し、アマチュアガイダンス局単独の運用にあっても十分な効果と成果が上げられるよう努めて行きたいと考えています。
なお、今回の合同(連携)運用では、東海総合通信局から、今年7月にご着任の監視課長を含み4名、JARLからは岐阜県支部長、岐阜県監査指導委員長、東海地方本部監査長を含む8名による合計12名の方々に参加していただきました。
レポート:宇野 孝東海地方本部 監査長(JA2ANM)、
田中正彦岐阜県監査指導委員会委員長(JA2CDM)
■平成28年06月09日
北陸総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が石川県白山市で合同運用
▲ガイダンス局 |
▲北陸総合通信局規正用無線局
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JARL北陸地方本部は、平成28年6月9日(木)10:00〜16:00、石川県白山市の一木公民館(石川県白山市村井町441)で、JARL北陸地方本部アマチュアガイダンス局と北陸総合通信局規正局との合同運用を実施しました。
当日はJARL北陸地方本部の関係者および北陸総合通信局監視調査課の担当者が参加しました。
今回の合同運用は昨年6月に富山県射水市でおこなって以来です。数週間にわたり144および430MHz帯のFMを予備的に聴取し、北陸総通監視調査課の担当の方と打合せをおこない、白山市での合同運用が適当との判断で実施しました。
一木公民館はロケーション的に優れており、以前の館長さんがハムであることで、借用に便宜を図ってもらうことができました。
合同運用は、違法運用局を発見した場合、まずJARLガイダンス局からPRメッセージを送信し、なおも運用がおこなわれる場合に北陸総合通信局の規正局から規正メッセージを送信するというこれまで通りの手順でおこないました。
PRメッセージの送信は合計15回に上り、コールサインの不送出が14回、FM以外区分での運用が1回でした。
なお参考ですが、ガイダンス局からのPRメッセージ送信後の反応の一例には、次のようなものがありました。
- すぐ停波する。または「申し訳ない」の後に素直にコールサインを言う。
- 数回 PRメッセージを流しても効果がないので、規正局からメッセージを流してもらうと、「死ね」とか「バカタレ」と暴言を吐く。
- ガイダンス局のコールサインがアマチュア局と違うので、逆に「コールサインを言え」とか、アンカバーと間違え無視される。
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▲合同運用の実施を平成28年6月10日付けで報じている、北陸中日新聞(左)と北國新聞(右)の記事
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レポート:浅井芳和JARL北陸地方本部監査長(JA9APM)
■平成28年04月20日
東海総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が三重県三重郡菰野町で連携運用
JARL三重県支部と同監査指導委員会は平成28年4月20日(水)、三重県民の森「ふれあいの館」(三重県三重郡菰野町)において東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を実施しました。今回の合同(連携)運用は、JARL東海地方本部では24回目、また三重県支部では5回目の実施となります。
今回の合同運用では、事前に「JARL三重県支部ホームページ」へ運用計画をアップし、来訪者の見学を受け入れる旨の広報をおこないました。
当日、東海総合通信局からチーフ電波監視官を含む3名の参加があり、JARLスタッフ、見学者で総勢20数名の参集となりました。運用で、電波環境維持・改善への貢献ができたばかりでなくJARLと東海総合通信局との相互協力を見学者に理解していただくことができ、意義のある合同運用となりました。
運用時間は午前10時から午後3時、この間、430MHz帯を含むV・UHFアマチュア周波数をスキャンし違法・不法電波の発信源を確認、ガイダンス局から遵法喚起のROMを発信し、悪質性の高い運用に対しては、規正用無線局から運用指導のメッセージを発信していただき、周波数環境の維持改善に努めました。
当日のガイダンス局のROMの発信は合計70回、規正用無線局からは4回の運用指導をおこないました。合同運用を継続している結果、ガイダンス局単独運用における遵法喚起ROMだけで周波数環境の改善が図られるようになってきています。
その結果、規正用無線局の運用指導発信回数が減少傾向にあります。
三重県民の森「ふれあいの館」は、標高200mの丘陵地にあり、眼下に伊勢湾を望み、伊勢自動車道、一級国道23号線、伊勢湾岸自動車道などの大動脈に近く、電波の通りの良い地点として選択しました。当日は新緑に囲まれ、うぐいすの鳴き声も聞こえ、大変良い環境での運用となりました。
また当日はあわせて、JARDから提供していただいた資料を運用会場へ展示し、ご希望の方に配布させていただきました。
東海地方本部では、平成28年度も積極的に合同(連携)運用を実施して行こうと考えています。関係各位のご協力とご支援をお願いします。
レポート:宇野 孝東海地方本部監査長(JA2ANM)
乾 忠世三重県監査指導委員長(JL2AWE)
■平成28年02月26日
東海総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が愛知県名古屋市で連携運用
平成28年2月26日、東海総合通信局 監視課の協力を得て、JARL愛知県支部内で合同(連携)運用を実施しました。
今回で東海本部管内の運用は22回目となり、昨年3月の実施に続き、学校法人電波学園「名古屋工学院専門学校」を会場に、1号館屋上(12階相当)にアンテナを設置し、同校1号館10階の一室で運用しました。
この場所における運用は4回目。ロケーションが良く、直下に国道1号線が走り、また国道23号線や名古屋港が近いこともあり、移動しながら運用する違法・不法局に対して遵法指導の効果が発揮できるため運用場所として設定されました。
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当日は、空全体に薄く雲がかかったような曇り空でしたが、寒くもなくまずまずの運用日和でした。午前10時から午後3時までの運用時間ではありましたが、430MHz帯は、バンドの上から下まで隙間がないほどFMによる交信が入感する好ロケーションの中、ガイダンス局は47回のアナウンスを、それでも無視し運用を続ける者に対しては、規正用無線局にて6回の警告をおこないました。
47回のガイダンスの内訳は、144MHz帯11回、430MHz帯36回で、大半が移動局によるF3Eのモードを使用した使用区分を守らない行為です。特に、430MHz帯ではバンド幅も広い事もあり、宇宙通信の区分を使用しているケースが際だって多く、昨今の特徴としては、ガイダンス局からの警告を流すと大半が電波を停波するケースが多くなって来ました。
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このことは、今回のようなガイダンス局による遵法喚起の広報と規正用無線局による運用指導を繰り返しおこなったことによる、法に基づく運用指導と周波数使用環境の維持改善のための成果を実感することができたひとこまでもありました。
今回の連携運用には当局の監視課職員の方々、JARL東海本部関係者に加え、名古屋工学院専門学校の先生や多数の学生が、会場の設営やアンテナ設置準備の手伝いや見学に来場してくれました。このことにより若い情報通信技術者に対して無線従事者資格や無線通信技術の有用性と無線運用の遵法指導などを伝承することもでき、有意義な連携運用を実施できました。
なお、この日の参加者は15名で、東海総合通信局監視課課長ほか4名、JARL木村時政東海地方本部長・宇野孝監査長・磯直行愛知県支部長ほか、参加いただいた皆様の協力を得て運用することができました。
レポート:堀内 豊愛知県監査指導委員長(JH2EUO)
■平成28年02月16日
近畿総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が奈良県奈良市で連携運用
平成28年2月16日、JARL関西地方本部での、第1回合同運用を奈良市左京のアイコムならやま研究所をお借りして実施しました。
同所は、奈良県最北端に位置し、南に奈良盆地が広がる高台にあり国道24号線が横を走る要所です。
今回中心になって準備をしていただいた吉川JARL奈良県支部長、並びに監査指導担当幹事は午前9時に集合し、ならやま研究所の皆様の協力も得て、ガイダンス局機材の搬入・設置をおこない、近畿総合通信局の規正用無線局等も併設されました。
アンテナは、外部非常階段の3階踊場に南向に固定しました。
JARL関西地方本部からは、宮本関西地方本部長、田中和歌山県支部長、藤原兵庫県支部長、中谷兵庫県監査指導委員長を含む16名、近畿総通から4名の参加がありました。
設営終了後、近畿総合通信局電波監理部上席監視官から挨拶があり、続いてJARL側の挨拶後、10時より連携運用を開始しました。
初めに、ガイダンス13局でワッチをおこない、バンド区分違反、コールサイン不送出等の運用違反局に対する注意喚起をおこない、
改善の見られない局に対しては、総通規正局による注意広報が送出されました。
ガイダンス送出 144MHz帯 14回、430MHz帯 41回
規正局指導回数 7回
併設されたDEURAS-Mのディスプレイには、対象局の走行場所等が複数個所からの方向探査により、明確に表示されていました。
運用は15時に終了し、ご挨拶、機材撤収・室内整理の上、初回の経験を活かした次回の開催を期し解散しました。
なお今回、運用場所の提供並びに電源等をお貸しいただいたアイコム(株)ならやま研究所に深謝します。
レポート:江口 正JARL関西地方本部監査長(JA3KF)
■平成27年10月28日
東海総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県浜松市で連携運用
▲細江公園から南方面の展望。都田川の流れは奥浜名湖に至る。遠く南方に東名高速道路と浜名湖橋、その南が浜名湖
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▲細江公園は、幼稚園児の遠足、展望台からの眺望を楽しむ人などの利用者が多い
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平成27年10月28日、JARL東海地方本部における第22回目の合同(連携)運用を静岡県浜松市の細江公園において実施しました。
細江公園は、浜松市の北部(北区)の高台(海抜約80m)に位置し、近隣に国民宿舎「奥浜名湖」があります。公園内には展望台があり、南方に奥浜名湖とその遥か南に東名高速道路浜名湖橋が見られ、浜名湖橋を越えたさらに南方には浜名湖が広がっています。展望台には多くの人が訪れ、夜景観賞スポットとしても知られています。
細江公園の東方17km先には天竜川堤防道路が南北に走っています。また、北方7kmに新東名高速道路、南方約15km先には国道1号線があり、これらの主要道路に挟まれて東名高速道路が走っており、終日多くの車両が利用しています。
JARL静岡県支部と静岡県監査指導委員会の皆さんは09:00ごろに集合し、ガイダンス局の設置を進める中、東海総合通信局のDEURAS−Mも到着し、10:00前には合同(連携)運用の準備が終わりました(右の写真)。
静岡県監査指導委員会委員長の司会のもとで、東海総合通信局監視課チーフ電波監視官、東海地方本部監査長、静岡県支部長らが挨拶し、10:00から合同(連携)運用を開始しました。
▲手前が規正用無線局。卓上のディスコーンアンテナは、監視課モニター用レシーバーに接続(写真中央)。右側は、ガイダンス局。
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▲卓上左端の監視課モニター用ディスコーンアンテナ、その右に規正用無線局。卓上右側にガイダンス局。
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ガイダンス局とハンディートランシーバーで144、430MHz帯をスキャンし、また東海総合通信局の業務用携帯型広帯域モニターレシーバーでもスキャンをおこない、東海総合通信局監視課電波監視官等と意見を交わしながら、違法性のある運用に対して、まずガイダンス局から遵法喚起のメッセージを送出し、正しい運用を喚起しました。数回のメッセージ送出にも改まらない運用に対して、東海総合通信局規正用無線局から運用指導のメッセージを送出していただき、周波数環境の維持と改善を進めました。
多くの局はガイダンス局の遵法喚起メッセージや規正用無線局の指導メッセージを理解してくれました。中には幾度も周波数を変えて違法性のある運用を継続する局がありましたが、ガイダンス局による周波数スキャンと監視課のモニターレシーバーで追尾し、運用の違法性が理解されるように努めました。
午前から午後に入るまでは多くの違法性のある運用を傍受しましたが、午後の半ばには遵法運用が多くなってきた状況を確認し、15:00にこの日の合同(連携)運用を終了しました。
この日のJARLガイダンス局からの遵法喚起メッセージの送出は43回、東海総合通信局規正用無線局からは8回の運用指導がおこなわれました。
なおこの日の参加者は次の通りです。
- 東海総合通信局監視課
チーフ電波監視官1名と電波監視官2名の計3名
- JARL東海地方本部
宇野 孝監査長、同 栗田静岡県支部長、今村静岡県監査指導委員長、運用選任者とガイダンス局設置協力者ら9名を含みJARL参加者計12名
レポート:宇野 孝東海地方本部監査長(JA2ANM)、今村春幸静岡県監査指導委員会委員長(JA2LYW)
■平成27年10月01日
東海総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が静岡県裾野市で連携運用
▲合同(連携)運用準備中。奥のワンボックス車輛がDEURAS-M。地元の報道の取材を受けました
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▲ガイダンス局運用のようす
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平成27年10月1日、JARL東海地方本部における21回目の合同(連携)運用を静岡県裾野市立深良中学校において実施しました。
裾野市は、富士山麓の静岡県東部に位置し、東の箱根外輪山、西の愛鷹連山また須山浅間神社を富士山登山口とする須山口登山歩道などの自然と自動車関連工場など、豊かな自然と産業の両面に恵まれた市です。これを反映して市の西部、南西部の東名高速道、新東名高速道、国道1号線などの主要道路では、日頃から産業、観光両面の車輛交通量が非常に多い所でもあります。
東海総合通信局放送部に事務局を置く、東海受信環境クリーン協議会の恒例事業「受信環境クリーン月間」が10月1日〜10月31日間実施されています。10月1日はこのクリーン月間の初日にあたることから、期せずしてこの日の夕刻に実施される、裾野市立深良中学校におけるARISSスクールコンタクトとその関係行事に、「受信環境クリーン月間」の活動の一つとして、東海総合通信局との相互協力で参加し合同(連携)運用を実施しました。
東海総合通信局監視課のDEURAS-Mによる移動監視とJARLガイダンスの運用を午後から実施しました。定常運用と並行して、スクールコンタクト関係周波数とその周辺周波数を、特に重点的に監視・運用しました。ARISSスクールコンタクトスケジュール開始の少し前には、東海総合通信局規正用無線局から関係周波数を空けておくよう「お願い」メッセージが2回にわたり送信され、関係周波数における電波障害が発生しないよう協力いただきました。
当日は、あいにくの強い風と雨の悪天候でさらに気温も低い中、全校生徒の大半の140名余の参加とその父兄の方々、さらに新聞に事前の報道があったこともあり一般の方々が多く集まりました。東海総合通信局の行政活動とこれに相互協力のJARLガイダンス局運用の広報にも大変役立ちました。この日は天候の影響からか交通量が少なく、このため目立った違法・不法運用はほとんどなく、ARISSスクールコンタクト終了後の19:40過ぎに閉局しました。
この日の参加者は、東海総合通信局監視課から4名の電波監視官およびJARL東海地方本部監査長、同静岡県監査指導委員長を含む5名が参加しました。
レポート:JARL東海地方本部宇野 孝監査長(JA2AMN)、静岡県監査指導委員会今村春幸委員長(JA2LYW)
■平成27年09月25日
信越総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が 長野県佐久市で連携運用
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信越地方本部・長野県支部では9月25日(金)に、長野県佐久市においてJARLのガイダンス局と信越総合通信局の規正用無線局(以下、規正局と称す)との連携運用を実施しました。
JARLのガイダンス局と規正局が机を並べて、違反運用をおこなっている通信に対し、順次指導・命令をおこなう連携運用は、昨年8月の新潟市秋葉区に続く実施でしたが、長野県監査指導委員会としては初めての実施という事もあり、準備も含めて全員が緊張し準備・運用に入りました。
今回は佐久平方向がよく見渡せ、東御・小諸方向にも開けている平尾山に設置し、アマチュアガイダンス局運用28回、規正局運用16回、通信内訳は以下のとおりです(単位/回)。
事象内容 | ガイダンス | 規正局 | 合計 |
1 | 使用区分違反(FM帯以外でのFM使用) | 1 | 0 | 1 |
2 | 使用区分違反(宇宙通信帯での一般使用) | 5 | 12 | 17 |
3 | 使用区分違反レピータ帯での一般使用) | 1 | 0 | 1 |
4 | 使用区分違反(指定周波数帯逸脱) | 0 | 0 | 0 |
5 | 使用区分違反(呼出周波数での占有交信) | 0 | 0 | 0 |
6 | 識別信号なし(コールサイン不送出) | 21 | 4 | 25 |
7 | 業務連絡使用(目的外通信) | 0 | 0 | 0 |
8 | 免許なしその他 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 28 | 16 | 44 |
表中ではガイダンス運用回数が28回となっていますが、実際にガイダンス運用対象となる違反通信はもっと多く、ガイダンスの発射条件を満たさない状況(たとえば、測的は終了していても通信の最後にコールサインを送出して、通信自体が終了してしまう場合など)で、運用報告としては挙げられない場合もあり、ワッチ状況は数字以上であることを添えさせていいただきます。
数的に多い6番のコールサイン不送出運用の多くは、ガイダンス運用をかけるとコールサインを送出しますので、一応その場で送出されたコールサインは無線局免許情報のDBに検索をかけてチェックします。
結果として不自然な結果も出てきますが、全て記録し当局に提出しております。
また当地では宇宙通信業務用周波数にも、多数違反運用がおこなわれているのが現認でき、衛星を使用した通信に重大な混信を与える原因になっています。
これについては信越総通の監視調査課が引き続きDEURAS等の機材を使用し対応するとのことで、今後の衛星通信に支障が無くなることが期待されます。
今回の連携運用の結果 ガイダンスにより、ほとんどの場合は改善または停波しました。また、ガイダンス運用を無視し、監視調査課の規正局運用でも動じない違反運用が2件記録されています。
■実施データ
- 実施日 平成27年9月25日(金)、天候:雨
- 運用地 長野県佐久市
- 使用局 あまちゅあがいだんす20
- ガイダンス運用のべ回数 28回
- 規正局運用のべ回数 16回
(レポート:JF0JYR橋哲也信越地方本部長)
■平成27年08月20日
東海総合通信局規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が岐阜県海津市で合同(連携)運用
▲左がアマチュアガイダンス局、右が東海総合通信局規正用無線局
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▲手前がアマチュアガイダンス局、奥が東海総合通信局・規正用無線局
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東海総合通信局 監視課の協力を得て、JARL岐阜県支部、同監査指導委員会では、平成27年8月20日(木)岐阜県海津市南濃町「森の駅」において東海地方本部管内で第20回目の合同(連携)運用を実施しました。
この運用には、岐阜県内のみならず愛知県から平野愛知県監査指導委員(ガイダンス局運用選任者)が応援参加してくださり、総勢10名の皆さんの協力のもと実施することができました。
岐阜県における合同(連携)運用は、毎年残暑の厳しい時期になります。今年は近年になく連日気温35度を越える猛暑に見舞われることから熱中症を懸念して、あらかじめ室井岐阜県支部長、田中岐阜県監査指導委員長の尽力と「森の駅」の暖かい理解と協力により、空調のきいた「森の駅」店内の一隅をお借りして運用することになっていました。
この日は、例年の猛暑に替えて早朝から篠突く雨に見舞われてしまいましたが、「森の駅」店内での運用が出来たため何の懸念もなく快適に実施することができました。
岐阜県での連携運用は、平成24年3月6日に「森の駅」で実施してから、今回で6回目となります。「森の駅」は、木曽川、揖斐川堤防道路をはじめ国道155線、258号線などの業務車輌通行量の多い主要道路を見下ろす高台に位置し、岐阜県、三重県、愛知県への電波の通りの良いポイントにあり、これまでの運用実績を考慮して、今回で「森の駅」での4回目の運用となりました。
午前8時30分頃から業務車輌間の始業関連の交信、さらに昼間の運行情報交換など業務通信とも認識される交信を多く受信することができました。また、最近では下端周波数にも増して、衛星通信用周波数帯におけるF3Eによる違法・不法運用が日頃多く確認されていることから、この日は下端周波数と衛星通信用周波数帯を重点的にワッチし、無線局運用規則第30条、同258条の2、電波法第52条などへの遵法喚起のガイダンス局メッセージを繰り返し送信しました。これを理解しない無線局に対しては、東海総合通信局・規正用無線局から直ちに運用を停止するよう指導送信がおこなわれました。
午前中に多く見られた違法・不法運用の局は、ガイダンス局による遵法喚起の広報、規正用無線局による運用指導の結果、午後には遵法に基づく運用に変化してきた状況を確認し、周波数環境の維持改善のための活動の意義を実感することができました。
この日のJARLアマチュアガイダンス局からの遵法喚起メッセージの送信は24回におよび、また東海総合通信局・規正用無線局からは6回の運用指導の送信がおこなわれました。
なお、この日の参加者は10名で以下の通りです。
東海総合通信局監視課 上席電波監視官等3名
JARL東海地方本部宇野孝監査長、室井 光岐阜県支部長、田中正彦監査指導委員長、運用選任者とガイダンス局設営協力者を含む7名
■平成27年06月17日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を三重県で実施
JARL三重県支部と同監査指導委員会は平成27年6月17日(水)、三重県民の森「ふれあいの館」(三重県三重郡菰野町)において東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を実施しました。今回の合同(連携)運用は、JARL東海地方本部では19回目、また三重県支部では4回目の実施となりました。
平成25年3月に実施された三重県支部の2回目の合同(連携)運用では、東海総合通信局の電波監理部長(現在、近畿総合通信局電波監理部長に転任)の業務視察がありましたが、今回の運用でも、本年4月に着任された新任の電波監理部長の業務視察がありました。
今回の合同運用は、事前に「JARLメールマガジン」や「JARL三重県支部ホームページ」で事前に運用計画をお知らせして、来訪者の見学を受け入れる旨の広報をしました。
JARLからは関係者および運用協力者を含む11名が、また、東海総合通信局からは電波監理部長、チーフ電波監視官を含む4名のご参加があり、さらに12名の見学者を迎えました。
当日の運用で、電波環境維持・改善への貢献ができたばかりでなくJARLと東海総合通信局との相互協力を見学者に理解していただくことができ、意義のある合同(連携)運用となりました。
三重県民の森「ふれあいの館」は、標高200mの丘陵地にあり、西に標高1200mあまり余の御在所岳、東に伊勢湾を望み、愛知県南東部の産業地帯と伊勢湾西岸の三重県産業および観光地帯とを結ぶ一級国道23号線、伊勢湾岸自動車道などの大動脈に近く、電波の通りの良い地点を運用場所として選択しました。
午前10時から運用を開始し、予定の午後3時に閉局しましたが、この間、ほとんど休みなく430MHzを含むV・UHFアマチュア周波数をスキャンし、違法・不法運用が認められた65運用のうち63運用に対しアマチュアガイダンス局から遵法喚起のガイダンスのメッセージを発射しました。
これら63運用のうち特に注意すべき5運用に対しては、東海総合通信局の規正用無線局が運用指導のメッセージを発報し、遵法喚起を強く促しました。
ガイダンスのメッセージ、さらに規正用無線局からの運用指導メッセージ発射の結果、いずれの局もこのメッセージを理解し運用を是正していたようです。
なおこの場所での合同(連携)運用は、前記の平成25年3月にも実施しており、運用の効果があった所で、今回も一定の成果が見られました。
東海地方本部では、平成27年度も積極的に合同(連携)運用を実施して行こうと考えています。関係各位のご協力とご支援をお願いします。
レポート:宇野 孝東海地方本部監査長(JA2ANM)
乾 忠世三重県監査指導委員長(JL2AWE)
■平成27年06月09日
JARL北陸アマチュアガイダンス局と北陸総合通信局規正局との合同運用を実施
総務省北陸総合通信局の規正用無線局とJARL北陸地方本部のガイダンス局による合同運用が、平成27年6月9日10:00〜16:00、富山県射水市役所大島庁舎4階で、JARL北陸の関係者および北陸総通監視調査課の担当者の参加により実施されました。
今回の合同運用は昨年4月に福井市でおこなって以来です。数週間にわたり144および430MHz帯のFM波を予備的に聴取し、北陸総通局監視調査課の担当の方と打合せて、富山県西部での合同運用が適当との判断で実施しました。また射水市役所大島庁舎はロケーション的に優れており、なおかつ市役所最上階の4階に使われていない部屋があったため、市役所の業務に迷惑をかけないメリットがありました。
違法運用周波数を発見した場合は、まずJARLガイダンス局からPRメッセージを2回まで送信し、なおも運用がおこなわれる場合に北陸総通局の規正局から規正メッセージを送信するという、福井市での実施手順と同様の方法でおこないました。
なお、違法運用周波数の監視について、JARLが10分間のコールサイン不送出を、また、北陸総通局が使用区別違反周波数発射を、それぞれの主担当となって実施しました。
PRメッセージの送信は合計16回にのぼり、コールサイン不送出8回、衛星通信用区別周波数使用7回、FMでの送信を許されていない区別周波数の使用1回であった。PRメッセージ送信後は「ごめんなさい」の後に素直にコールサインを言ったり、一発で引っ込んだりすることが多かったようです。
(レポート:浅井芳和JARL北陸地方本部監査長(JA9APM))
■平成27年03月19日
東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が 愛知県名古屋市熱田区(学校法人電波学園「名古屋工学院専門学校」) で連携運用を実施
総務省東海総合通信局の規正用無線局とJARL東海地方本部のガイダンス局による連携運用は、平成22年11月静岡県十国峠レストハウス駐車場で第1回目を実施してから今回で18回目の実施となりました。今回の連携運用では、総務省本省の総合通信基盤局による業務視察がおこなわれました。総務省本省による業務視察は、平成25年5月の静岡県・日本平駐車場で実施された第11回目の連携運用が初めてで、その後、平成25年11月実施された第13回の愛知県での連携運用では、総務省総合通信基盤局電波部監視管理室の呼びかけにより、全国の11の総合通信局(以下、沖縄総合通信事務所を含む)の監視部門アマチュア無線担当の業務視察がおこなわれました。
そして、今回の総務省本省の業務視察は第3回目に当たります。今回は、総務省総合通信基盤局の電波部監視管理室第一監視係長、および混信対策係長の2名によるものでした。
当日は、東海総合通信局と東海地方本部との相互協力に対する理解をより深めていただくように、これまで実施された連携運用のようすや、東海地方各県の支部大会等への東海総合通信局の出展参加などの記録を収録した写真DVDをご覧いただいて、今後の参考資料としてこのDVDをお渡ししました。
さて今回の愛知県での連携運用ですが、愛知県名古屋市熱田区の学校法人電波学園「名古屋工学院専門学校1号館」での実施でした。熱田神宮の森の近くにある名古屋工学院専門学校1号館(右の写真)は、主要幹線道路の一つであり日頃より大変交通量の多い国道1号線が走る地点に立地しています。また3kmほど南方には、これも主要幹線道路の一つであり三河方面の産業地帯と伊勢湾岸の産業地帯を結ぶ、国道23号線などが走っていることから、これらの道路を利用する車両の一部に潜む、不法・違法運用車両等が多く確認されるロケーションでもあります。
名古屋工学院専門学校では、これまで平成25年11月と平成26年3月の2回、連携運用を実施しており、毎回大変快く運用会場を提供していただいています。今回も、2回目の運用時と同様、同校1号館の10階の1室を運用場所としてご提供いただきました。さらに、今回の連携運用では、東海総合通信局の担当官から同校の校内見学の要望もありましたが、学校は春休み期間であるにも関わらず、校内の見学にもご対応をいただきました。見学中に出会った競技ロボット開発・研究に没頭する学生の皆さんと交流することもできました。
運用場所の1号館10階の1室からは、眺望が360度広がっています。違法・不法運用局が多い傾向が見られる、愛知県・南東部、南部から西部方面への見晴らしが非常に良いロケーションからの運用となりました。
この日は雨模様でしたが、違法・不法運用局が数多く確認され、ガイダンス局から78回に及ぶ遵法喚起のメッセージを送出しました。中には一向に停波しないケースもあり、これらの運用に対しては東海総合通信局・規正用無線局から電波法違反の警告、注意喚起のメッセージの送出が合計19回おこなわれました。
当日は午前から午後にかけて多くの違法・不法運用が確認されましたが、連携運用の情報が広く伝わったのか午後3時ごろには、違法性を思わせる運用はほとんど確認できなくなり、この日の連携運用を終了しました。
東海総合通信局の協力、そして運用場所を提供していただいた「名古屋工学院専門学校」の副校長や校内見学に際して興味深い場面を見せてくれたその学生の皆さん、JARL東海地方本部長、愛知県支部および静岡県支部の支部長や監査指導委員長を含めて総勢20名を越える方々の協力で実施された今回の連携運用は、非常に意義深いものとなりました。
なお、総合通信局の規正用無線局とJARLのガイダンス局との連携運用は、平成20年6月に、関東総合通信局と神奈川県支部が実施した連携運用に始まり、これまでに東海地方本部、信越地方本部、北陸地方本部、四国地方本部、九州地方本部管内において実施されていますが、今回の総務省本省による業務視察で、東海総合通信局と東海地方本部の相互協力への、さらなる深いご理解につながることを期待して、また今後の連携運用がさらに各地で展開されることを大いに期待したいところです。
(レポート:宇野 孝東海地方本部監査長(JA2ANM))
■平成26年11月10日
総務省関東総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が栃木県宇都宮市で連携運用を実施
11月10日(月)に栃木県宇都宮市の羽黒山で、JARLのガイダンス局(栃木県支部)と総務省関東総合通信局の規正用無線局との連携運用を実施しました。
羽黒山は宇都宮市郊外に位置する標高458mの小高い丘のような低い山で、業務用無線の中継局がなど開設されており、関東平野を広く見渡すことができるロケーションです。栃木県支部では運用場所の駐車場の使用許可を事前に得て実施しました。
当日は、関東総合通信局から電波監理部監視第一課長ほか3名、栃木県支部からJH1NLL安部慈孝支部長ほか、監査指導委員7名が参加しました。
運用は10:00から15:00の間行い、144MHz帯および430MHz帯をモニターして、周波数の使用区分違反等の局を発見し、JARLのガイダンス局から注意喚起のメッセージを合計120回送信しました。注意喚起に従わない局については、関東総合通信局の規正用無線局から合計25回の警告を実施した結果、電波の発射中止、コールサインの送出、正規の使用区別への変波など、運用が是正されました。
今回の連携運用では、JARLガイダンス局の注意喚起に従って電波発射を止める運用者が多く、大きな成果がありました。また、栃木県支部としては初めての連携運用でしたが、関東総合通信局とスムーズに連携することができ、連携運用の効果を実感しました。
今回の運用中、たまたま通りかかった一般の観光の方々が訪れて、「何をやっているのですか?」と質問をする場面がありました。関東総合通信局の監視官の方が「無線の運用マナーについて注意喚起をしているのですよ。どうぞご覧ください」と説明すると、大変興味を抱かれたようで運用のようすをとても熱心に見学されていたことが印象的でした。
(レポート:JH1NLL安部慈孝栃木県支部長)
■平成26年10月23日
総務省東海総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が静岡県函南町十国峠で連携運用を実施
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静岡県での連携運用は、平成22年11月18日に今回と同じ田方郡函南町の十国峠レストハウス駐車場での運用を第1回とし、平成25年5月15日に続いて5回目を数えます。東海地方では今回の静岡県で17回目となりました。
運用地となった十国峠レストハウスは国道1号箱根峠の南方約10q、標高約680mの位置にあり、南西方面の伊豆・駿河湾方面に開けたロケーションです。後方にはケーブルカーで登れる日金山(標高770m)がそびえ、天気がよければ東には相模湾、房総半島、南に伊豆半島・伊豆七島、西に富士・駿河湾を一望できる抜群のロケーションです。ちなみに十国峠の名前の由来は、伊豆・駿河・遠江・甲斐・信濃・武蔵・上総・下総・安房・相模の十ヶ国が見渡せるからとのことです。
さて今回、静岡県内は運用日2日前から大雨に見舞われ、スタッフは「当日はとりあえず設営時刻までに集合し、最悪運用中止も含めた判断を現地でしよう。」ということになりました。
そして、案の定当日の設営時刻まで雨と風が強く、駐車場におけるテント内での運用は不可能との判断となり、急きょレストハウスの軒下をお借りしての運用となりました。標高が高いため冬並みの気温となり、筆記用具を持つ手が震えるほどでした。
ただ、レストハウス側のご配慮とご好意によりレストハウト入口の軒先をお借りできたことで、バスを降りてくる観光客の視線が集まり、また、無線機を並べた風景に質問が多数寄せられ、アマチュア無線を知らない一般の方々への不法・違法無線局に対する広報ができましたことはかえって幸いでした。
当日、東海総合通信局からは無線通信部監視課の奥谷上席電波監視官はじめ4名が、また、JARLからは木村東海地方本部長はじめ、東海地方監査長、静岡県支部長、静岡県支部監査指導委員ほかの9名が参加し、10:00から15:00ごろまで、周波数使用区別や運用規則に違反している局に対してガイダンス局と規正局で注意喚起のメッセージを送信しました。
指導した中で、正規に免許を取得しながら周波数使用区別を知らない局、分かっていて空いているからと衛星バンドに出ている局、免許を受けずにアマチュア無線を単なる連絡手段に使っている不法局と別れていましたが、ガイダンス局でメッセージを送信し、従わない者には規正局から再度指導メッセージを送信することにより、識別信号の送出、停波、運用周波数の変更をするに至りました。
今回改めて、周波数使用区別については、無線従事者の免許を取得する講習会等での説明や免許取得後のフォローアップがより必要と感じました。
また、毎年開催される支部大会や各種講習会等を通じてアマチュア無線愛好各局に正しい「運用マナー」をPRするとともに、今後とも東海総合通信局の規正用無線局およびJARLガイダンス局の連携運用を実施して、アマチュア無線運用モラル向上に努めたいと考えています。
(レポート:JA2LYW今村春幸静岡県支部監査指導委員長)
■平成26年10月02日
総務省四国総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が香川県坂出市で連携運用を実施
10月2日(木)に香川県坂出市の五色台山頂で、JARLのガイダンス局(四国地方本部)と総務省四国総合通信局の規正用無線局との連携運用が実施されました(写真は四国地方本部のホームページより)。
今回の連携運用について四国総合通信局は、「JARLのガイダンス局の運用効果を高めるため、不適切なアマチュア無線局の運用に対して、まずガイダンス局から電波のルールの遵守を求めるメッセージを送出し、違反状況が改善されない場合に当局の規正用無線局から指導をおこなう形で連携運用をおこなった。今回は、JARLガイダンス局から34回のメッセージ送出したが、当局規正用無線局から指導を必要とする事例はなかった。四国総合通信局は、今後も適切な電波利用環境を確保するため、不適切なアマチュア無線局の運用に対し、JARLと連携した指導を実施していく」と報道発表しています。
また、今回の連携運用についてJA5SUD森田耕司四国地方本部長は、「2時間の運用でしたが、周波数使用区分違反やID送出忘れの局を中心に34回メッセージを送り指導をおこないました。当日はマスコミ各社の取材もあり、より多くの方に正しい電波の運用について周知が図られたことと思います。今後も四国総合通信局と連携して適正な電波の運用に向けて努めていきたいと思います」と、四国地方本部のWebサイト上で発表しています。
▽四国総合通信局の報道発表
http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/press/20141002.html
■平成26年8月28日 総務省信越総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が新潟県新潟市で連携運用を実施
信越地方本部では去る8月28日(木)に新潟市秋葉区において、JARLのガイダンス局と総務省信越総合通信局の規正用無線局との初の連携運用を実施いたしましたので報告いたします。
ここ近年全国各地区で実施される中、信越地区でも早期に実施したいという監査指導委員会の要望を信越総合通信局監視調査課のご協力を受け、今回の実施となりました。
なお、実施に当たっては設置地点の選定・機材手配・運用など全て新潟県監査指導委員の皆さんの手による物であり、惜しみない協力には地方本部として感謝に絶えません。
運用実績としてはガイダンス局が55回の発射、規正用無線局からは14回の発射を数え、ガイダンス内容の約98%が識別信号不送出に関わる物でしたが、ガイダンス局や規正用無線局の運用後に識別信号を送出するケースや停波するケースもあり一定の効果は感じられましたが、こういった指導や活動がなくとも無線局を開設し運用する際には電波法規等を守っていただく事によって、さらにより良い電波環境に変わり、それが巡って運用者への利益につながっていくという事をご理解いただければと思っております。
そしてこれを機に、信越地方本部においても定期的にこの活動を導入する方針とし、年度内に第2回目の実施の予定をしております。
【実施データ】
- 実施日 平成26年8月28日(木)
- 天候 曇りときどき晴れ
- 運用地 新潟市秋葉区
- 使用局 あまちゅあがいだんす20
- ガイダンス発射のべ回数 55
- 規正局発射のべ回数 14
(レポート:JF0JYR橋哲也信越地方本部長)
■平成26年8月27日 総務省東海総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が岐阜県海津市で連携運用を実施
8月も下旬となった27日に東海総合通信局・監視課のご協力を得て、岐阜県支部・岐阜県監査指導委員会は、岐阜県海津市で東海総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンスの連携運用を実施しました。
本年度は夏季といってもお盆前の12・11号台風が接近・上陸の時期から天候には恵まれず、前日の天気予報でも「傘マーク」が表示されていました。
しかし、参加されました皆様の日頃のおこないが良いせいか、雲はあるものの青空がのぞいて、ほど良い風が暑さを吹き飛ばして(昨年8月に海津市で実施した際は、猛暑で扇風機も役にたたない状態でした)。
JARLガイダンス局でモービル運用局に対してメッセージを送信し、運用局からの通話状況を判断して、規正局から再度指導メッセージを昨年は送信していましたが、今年は運用局のマナーが向上したのか、停波・運用周波数を変更する局が目立ちました。
144MHz帯・430MHz帯における違法運用の状況は次のとおりです。
- 呼出符号の送信忘れ(144MHz帯・430MHz帯とも)
- 衛星通信運用バンドにおけるFM運用(430MHz帯)
- レピータ専用バンドにおけるFM運用(430MHz帯)
- CW運用バンドにおけるFM運用(430MHz帯)
主な内容は1〜4の状況ですが、特に多いのは2の運用違反です
東海地方での規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用は、今回の岐阜県で16回になり、岐阜県内では5回目となります。
アマチュアバンドプランについて、無線従事者の免許を取得する講習会等で講師の方からお話を聞きますが、無線局の免許を受け、無線機を運用する時間が長くなるにつれ、講習会で聞いた「アマチュアバンドプラン」は記憶から薄れていきます。
毎年開催される支部大会・各種講習会を通じてアマチュア無線愛好各局に正しい「運用マナー」をPRするとともに、東海総合通信局の規正用無線局・JARLガイダンス局の連携運用を実施して、アマチュア無線運用モラル向上に努めたいと考えています。
今回の会場は、海津市南濃町羽沢地内で濃尾平野を眼下に望み、国道258号沿いに位置し、交通の要衝で連携運用をおこないました。
この日は、ガイダンス局から43回・規正用無線局局から6回の喚起メッセージを送信して、電波環境の維持改善等の指導にあたりました。
なお、今回の連携運用には、東海総合通信局から櫻庭電波監理部長をはじめとして監視課の4名の参加がありました。櫻庭部長はこの6月に実施の三重県における連携運用にも参加していただきました。また、新任の若宮監視課長にもご参加いただきました。
JARLからはJA2ANM宇野 孝東海地方本部監査長、JL2GBG室井 光岐阜県支部長はじめ8名が参加しました。ご協力ありがとうございました。
今後とも東海総合通信局のご協力のもと、アマチュア無線周波数環境の維持と改善に努めて参りたいと考えています。
(レポート:JA2CDM田中正彦岐阜県支部監査指導委員会委員長)
■平成26年7月28日・29日 総務省関東総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が茨城県土浦市で連携運用を実施
平成26年7月28日(月)・29日(火)の両日、茨城県土浦市の茨城県立中央青年の家駐車場で、関東総合通信局の電波規正用無線局とJARLのガイダンス局の連携運用がおこなわれました。茨城県内での連携運用の実施は、平成25年1月31日の朝日峠展望公園(土浦市)以来で2度目となります。
今回の運用地となった茨城県立中央青少年の家は水郷筑波国定公園の中にある施設で、筑波山系の東南端竜ヶ峰の標高180mのところにあります。
関東総合通信局からは、4名の担当官がDEURAS-Mで現地を訪れて規正局の運用をおこないました。
JARLのガイダンス局は、茨城県支部の監査指導員や茨城県電波適正利用推進員のメンバーによって運用がおこなわれ、144MHz帯や430MHz帯をモニターし、バンドプランを守らない局や違法運用と考えられる局などを発見し、違反種別に応じたメッセージを送出し注意喚起をおこないました。
複数回メッセージを送出しても不法・違法運用が是正されないケースでは、関東総合通信局の規正用無線局が運用が是正されるまで、繰り返し注意喚起のメッセージを送出しました。
規正用無線局が発する注意喚起のメッセージは、不法・違法運用局には効果てきめんのようで、次々と不法・違法運用局が排除されていきました。
一方7月28日・29日の両日、茨城県立中央青年の家では、各地から多くの高校生たちを集めて、全国高等学校文化連盟による「いばらき総文2014」
(第38回全国高等学校総合文化祭)が開催されていました。その協賛部門行事として、今年の全国高等学校ARDF競技大会が会場周辺で開催されていたのですが、7月29日は、競技を終了した高校生たちが、今回の連携運用の見学に多数訪れました。
これまで各地で実施された連携運用で、多数の高校生の見学があったケースは前例がありません。高校生たちは、初めて見るDEURAS-Mに興味津々。関東総合通信局の担当官に熱心に質問するなどかなり強い興味を抱いていたようです。
■平成26年6月11日 総務省東海総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が三重県松阪市で連携運用を実施
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JARL東海地方本部としては第15回目、また三重県監査指導委員会としては第3回目の連携運用を、
新任の東海総合通信局電波監理部監視課長をお迎えして、6月11日三重県松阪市森林公園・木工教室を借用して実施しました。
同監視課長は、本年4月の人事異動でご着任され、相互協力・連携運用への理解を深めたいとして早々の業務視察となりました。
松阪飯南森林組合が管理・運営する松阪市森林公園は、観音岳山麓の自然に恵まれた地域にあり、愛知県を通る国道1号線から支線に入る三河地方と三重県伊勢市を結ぶ産業道路とも言うべき国道23号線、さらに伊勢市から紀伊半島南端にまで至る南紀幹線道路・国道42号線が近くを走っています。
いずれも幹線道路として、土木関係への従事を含む多くの業務車両が使用しています。その中に、アマチュア無線の周波数を使用した違法・不法移動運用が頻発しており、東海総合通信局監視課、JARL三重県支部、同監査指導委員会がかねてから注視している地域です。
連携運用の当日はあいにくの雨天により、土木関係に従事の車両が少なかったのですが、当該地域では土木関係車両による違法・不法運用が多いことを考察するに至り、一定の成果があったものと言えたのではないかと思います。
直近では東海地方本部監査長あてに、JR2WAレピータ(三重県松阪市朝熊山)へのキャリア妨害が、5月中旬から頻発しているとの報告を受けています。報告者には東海総合通信局監視課への申告(第80条報告)をするよう要請すると共に、東海地方各県監査指導委員長宛て実態調査の協力をお願いしましたが、その件については東海総合通信局監視課、三重県ならびに愛知県監査指導委員会でもこれまでたびたび確認されていました。
6月11日の東海総合通信局電波監理部監視課との三重県松阪市における連携運用の機会を捉えて、この日までのモニター結果を集結して同局監視課に報告し、東海総合通信局との相互協力調査を実施することにしました。東海総合通信局でも、これに平行して同局監聴室のDEURASによるたびたびの昼夜自動監聴を実施したそうです。
そして監聴結果および監査指導委員によるモニター報告に基づき、東海総合通信局監視課が、三重県における連携運用の前日からDEURAS-Mによる現地移動監視調査を実施した結果、東海総合通信局の監聴結果、および監査指導委員モニター報告に基づき原因を特定するに至り、その対応がおこなわれました。
東海総合通信局監視課は、「今回の監聴結果およびJARLの監査指導委員の方々によるモニター報告に基づいて、引き続きJARL東海地方監査指導委員会との連携を保ちながら調査を継続していく」とのことです。
今後も東海総合通信局の監視活動とより一層の連携協力関係を維持していきたいと考えています。
(レポート:JL2AWE乾 忠世さん、JA2ANM宇野 孝東海地方本部監査長)
■平成26年4月14日 総務省北陸総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局が福井市で連携運用を実施
▲総通規正局(左)とJARLガイダンス局(右)
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▲事前ミーティングのようす
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平成26年4月14日(月)福井市において、北陸総合通信局監視調査課とJARL北陸地方本部監査指導委員会が連携して総通規正用無線局、JARLガイダンス局の連携運用をおこないました。
今回は、福井市内を一望できる海抜82mの兎越山(おさごえやま)山頂に位置する「かんぽの宿」を借りての運用でした。北陸総通からは監視調査課上席電波監視官長岡氏以下2名の電波監視官、
JARL側からは前川北陸地方本部長、監査長および各県の監査指導委員長が参加しての北陸では初めての連携運用となりました。
連携運用にあたって全員で事前打ち合わせをおこない、11時より144/430MHzを中心に運用を開始しました。今回の運用では使用区分別違反や呼出符号不送出局を中心に、初めにJARLのガイダンス局が注意を喚起するメッセージを複数回発報送出したのち、指摘に応じられない運用が続く交信内容であれば、次に北陸総通の規正用無線局から正しい運用を指導するメッセージを繰り返し発報送出するという形態を取りました。また今回の運用ではJARLガイダンス局を2台持ち込み1台は傍受専用に、もう1台はメッセージ送出専用に用い限られた時間内で効率よく運用を行いました。この日は比較的静かと思われたバンド内でしたが、15時に運用を終えるまでJARLガイダンス局による遵法喚起のアナウンスは13回、また総通規正用無線局からの指導送信は2回おこなわれました。
午後に入ると不法・違法運用局の数はかなり少なく感じられ、今回の運用による効果が感じられました。
今回の連携運用にあたっては、昨年11月28日に名古屋市でおこなわれた東海総合通信局とJARL東海地方本部との連携運用の状況を見学し、参考にさせて頂きました。初の北陸地方での連携運用でしたが総務省北陸総合通信局の担当者と、JARL北陸監査指導委員会のメンバーがより良い連携協力をおこなうことができ、非常に有意義な連携運用でした。
(レポート:JA9LSZ八原康広北陸地方本部監査長)
▲JARLガイダンス局の設備
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▲総通規正局の設備
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■平成26年2月24日 総務省関東総合通信局規正用無線局とJARLのガイダンス局が東京都西多摩郡瑞穂町で連携運用を実施
平成26年2月24日(月)、東京都西多摩郡瑞穂町(瑞穂ビューパーク)で、総務省関東総合通信局とJARL(関東地方本部・東京都支部監査指導委員会)が連携して144/430MHz帯「CW、衛星、レピータ、狭帯域」等における周波数使用区分違反の運用者に対して、「電波法に対する違法性の指摘と遵法喚起」、「電波法違反の指摘と運用停止要請」を総務省関東総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局を用い、合同で実施しました。
出席者全員での打合せの後11:00から運用が開始されました。東京都支部監査指導委員を中心に出席者で周波数使用区分違反の運用を確認したうえ、はじめにJARLのガイダンス局が注意を喚起するメッセージを複数回発報送出したのち、指摘に応じない運用が続く交信内容であれば、次に総務省関東総合通信局の総合監視車に搭載された電波規正用無線局から違反する局が運用を停止するまで、正しい運用を指導するメッセージを繰り返し発報送出するという形態を取りました。
相互のスムーズな連携により、15:00終了まで運用を継続することができました。
この日の参加者は、総務省関東総合通信局電波監理部監視第一課齋藤秀雄上席電波監視官をはじめ3名、JARLからJA1NVF吉沼勝美関東地方本部長、JH1LWP島田守康東京都支部支部長ほか8名でした。
なお、関東地方本部内で「神奈川県横浜市、東京都江東区、千葉県船橋市、埼玉県さいたま市、茨城県土浦市、群馬県太田市」で各都県の監査指導委員会が実施したものに続き7度目となります。
今回の連携運用をはじめとして、関東総合通信局とJARLの各都県支部監査指導委員会の連携を深めることが参加者全員の総意となりました。
■平成25年11月28日(木) 東海総合通信局規正局およびJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(愛知県名古屋市熱田区・学校法人電波学園「名古屋工学院専門学校」)
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平成25年11月28日実施の第13回合同(連携)運用は、学校法人電波学園「名古屋工学院専門学校」(名古屋市熱田区)のご協力を得て、同校1号館10階にある一室をお借りして実施することとなりました。
この部屋の上には鉄塔があり、いろいろな無線通信用アンテナが設置されています。その近傍にJARLアマチュアガイダンス局アンテナと東海総合通信局・規正用無線局アンテナを仮設して運用することとなりました。
アンテナ仮設位置からは、360度の眺望が得られ、合同(連携)運用の効果が期待されます。
名古屋工学院専門学校は、1952年に無線通信士の養成学校として設立され、現在では無線従事者の育成に止まらず、電子・デジタル家電分野に加え幅広いIT関連分野の専門技術者を育成している著名な専門学校です。
今回の連携運用では、総務省総合通信基盤局電波部電波環境課監視管理室発信の通達に関連して、本省および全国11総合通信局電波監視官の方々に業務視察をいただくこととなり、JARLにとっても大変重要な実施機会の一つとなりました。
平成22年に始まったこれまでの東海総合通信局との相互協力、とりわけ各県支部、同監査指導委員会および登録アマチュア無線クラブの協力のもとで推進してきた合同(連携)運用は、回を重ねるに伴いその意義・効果が認められるところとなり、平成25年3月の第10回合同(連携)運用(三重県)では、東海総合通信局電波監理部長の業務視察がありました。
さらに平成25年5月の第11回合同(連携)運用(静岡県)では、総務省総合通信基盤局電波部電波環境課監視管理室長と第一監視係長によるご視察がありましたが、これが今回の本省および全国11の総合通信局からの業務視察につながってきたものと思います。
全国の総合通信局からの視察を受けた合同(連携)運用は、JARLの歴史の中でも初めてのことであり、東海総合通信局・企画広報室の「マイメディア東海」、CQ出版梶uCQ ham radio」、NHK名古屋放送局、アマチュア無線関係放送番組を持つサイマルラジオ(http://simulradio.com)加盟の3コミュニティーFM局による合同取材、Webマガジン「FB NEWS」の取材を受ける事となりました。
当日は09:30からガイダンス局の機材を、東海総合通信局・規正用無線局に隣接して設置して、開局準備を整えました。
その後、東海総合通信局電波監理部長、同監視課長ほかの方々のご挨拶(写真右)があり、10:00から合同(連携)運用を開始しました。
北は北海道、南は沖縄県に至る全国からの業務視察で、三々五々の参集でしたが、昼食休憩を挟んだ13:00頃の運用再開時には、総務省総合通信基盤局電波部電波環境課監視管理室長・課長補佐ほか、全国の総合通信局から参加の方々、東海総合通信局電波監理部長、同監視課長、JARLから理事会(長谷川良彦(JA3HXJ)、伊部雅一(JAφOZZ)の両副会長、木村時政理事(JA2HDE)東海地方本部長、宇野 孝東海地方本部監査長(JA2ANM)、ガイダンス局運用選任者、協力者等が参集する中、NHK名古屋放送局を含むメディア各社の取材が活発になりました。
宇野東海地方本部監査長から、総務本省監視管理室・課長補佐への説明の機会に恵まれ、東海地方での合同(連携)運用のこれまでの経過、効果・成果を説明しました(写真右)。「合同(連携)運用は、東海総合通信局との相互協力の一部であり、東海4県で実施している支部大会にも参加していただき、行政業務、行政サービスの周知啓発にも協力している」という旨をご説明することができました。
総務本省監視管理室・課長補佐からは、『JARL稲毛会長から「共同運用についての要望書」書簡を5月にいただいているところであり、各地での合同(連携)運用の実施検討を加速させ、全国的な動きとなるよう全国総合通信局を支援していきたい』とのご意向を伺いました。
全国の総合通信局アマチュア無線担当の電波監視官の方の中からは、「この連携運用の視察を参考にしながらも、地域による条件差の克服が必要」との意見も聞かれました。
全国の総合通信局から24名の視察参加があり、また我々の予想をはるかに超えて30名近いJARL関係者の参加、NHK名古屋放送局を含む10名を越える取材の方々のご来訪があり、これまでの東海総合通信局とJARL東海地方監査指導委員会よる相互協力の成果を改めて確認することとなりました。
なお、今回の連携運用では、高度の高い仮設アンテナと360度の眺望に恵まれ、遵法喚起を必要とする交信が60件、遵法喚起の実施回数は80回にのぼりました。東海総合通信局・規正用無線局からの指導送信は15回とのことです。
東海地方における今日までの合同(連携)運用は、東海総合通信局の協力はもとより、東海4県各県支部と登録アマチュア無線クラブの皆さん、準備段階からの困難を乗越えそして事故もなく完遂させてきた監査指導委員会の皆さん、また連携運用の場所ばかりではなく、電源までも快く提供してくださった多くの方々の支えにより進めてくることができました。
これまでご協力をいただきました、皆様には誌面をお借りして深謝の意を表したいと思います。
また今後も積極的に相互協力活動を推進するとともに、今回の連携運用が端緒となり、全国JARL地方本部と各地方総合通信局等との相互協力活動推進への足掛かりとなることを期待しています。
(レポート:宇野 孝JARL東海地方本部監査長(JA2ANM)、堀内 豊愛知県監査指導委員長(JH2EUO))
■平成25年09月27日(金) 九州総合通信局規正局およびJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(福岡県京都郡みやこ町)
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9月27日(金)、福岡県京都郡みやこ町内のある公園において、九州管内初の九州総合通信局監視課による規正局およびJARLアマチュアガイダンス局の連携運用がおこなわれました。
近年、東九州自動車道建設に関わる車両の一部に紛れ込んでいると思われる集団の不法・違法無線行為が目立っています。JARLのガイダンス局の指導にも限界があるため、九州総合通信局の規正局と連携して強力に指導をしていただくこととなりました。
当日は午前8時ごろより、地元の監査指導委員および無線クラブ員の協力のもとでガイダンス局のリグおよびアンテナが設営されました。そして午前9時前、九州総合通信局監視課の課長ほか3名の係官が規正車で到着、JARL九州地方本部長、監査長はじめ福岡県支部のメンバーと挨拶を交わしたあと規正局の設営がおこなわれました。
9時過ぎから九州総合通信局の規正局とJARLガイダンス局で144MHz帯および430MHz帯のスキャン監視をおこない、主として基本的なマナーの「呼び出し符号の送出」の指導をおこないました。ガイダンスに従わない場合は規正局による再指導がおこなわれました。
「……電波法違反は1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる……」という規正局の厳しいメッセージを聞くと停波する局、おもむろにコールサインを送出する局もあり、規正局の威力は絶大でしたが、中にはでたらめなコールサインを騙る局もあり、これには総通監視課の方々もあきれかえっていました。
今回の総通規正局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用は九州では初めての取り組みでもあり、総通の方々には現在の京築地区における不法運用の実態を、その一部でもご理解いただけたものと思います。
反省点としては、どこから漏れたのかわかりませんが、このような監視をおこなうという情報が事前に関係者に漏れていたことです。慎重に事を運んだつもりでしたが、どこかに落とし穴があったようです。しかし、このような取り組みが本当に実行されるのだということを不法・違法局に知らしめたという点では、それなりの意味・効果はあったものと思われます。
今回の連携運用おかげで、京築地区の144MHz帯と430MHz帯は数日間、不法・違法無線局の交信が聞こえなくなったようです。しかしその翌週には、また以前と変わらず不法・違法局の電波が聞こえはじめて来ています。
東九州自動車道の京築地区の一部は、今年度中に部分開通する予定となっているため、急ピッチで工事が進んでいます。工事関係車両の一部に紛れ込んでいると考えられる不法・違法無線局は、「周波数使用区分を守らない」「コールサインの不送出」等の違法行為が定常化しており、中には局免許の切れた無免許状態の局も存在するようです。このような事態は当分の間続くものと思います。高速道路の工事は国道10号線沿いに移動していることもありますので、今後の総通規正局およびJARLアマチュアガイダンス局の連携運用については実施場所にも工夫が必要となるでしょう。
(レポート:JARL福岡県支部 支部長 JA6AQN 秋元 進)
■平成25年08月20日(火) 東海総合通信局の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(岐阜県海津市・「森の駅」)
▲写真左は、合同(連携)運用のようす(手前に東海総合通信局・規正用無線局、奥にJARLガイダンス局)。写真右は
合同(連携)運用に参加の皆さん
平成25年8月20日 東海総合通信局・監視課のご協力を得て、第12回東海総合通信局・監視課とJARL岐阜県支部、同監査指導委員会による合同(連携)運用を岐阜県海津市南濃町羽沢「森の駅」前庭をお借りして実施しました。
「森の駅」は、木曽川、揖斐川堤防道路をはじめ国道155線、258号線などの業務車輌通行量の多い主要道路を見下ろす高台に位置し、岐阜県、三重県、愛知県への電波の通りの良いポイントからの運用で、この場所からは一昨年に続き2回目の運用となりました。
車輌業務始業時間帯と思われる午前中の、車輌間の始動関連の交信、昼間の運行情報交換など業務通信とも認識される交信を多くワッチすることができました。
また、最近では衛星通信用周波数帯におけるF3Eによる違法・不法運用が多く散見されており、無線局運用規則第30条、同258条の2、電波法第52条などへの遵法喚起のガイダンス局メッセージを繰り返し送信しました。これを理解しない無線局に対しては東海総合通信局・規正用無線局から直ちに運用を停止するよう指導送信がおこなわれ、周波数環境の維持改善のための活動がおこななわれました。
この日のJARLアマチュアガイダンス局からの遵法喚起のメッセージの発信は40数回におよび、また東海総合通信局・規正用無線局からは10回に近い指導送信がおこなわれました。
(レポート:JA2ANM宇野 孝東海地方本部監査長)
■平成25年06月13日(木) 関東総合通信局の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(群馬県太田市「西山公園」)
平成25年6月13日(木)、群馬県太田市(西山公園)で、総務省関東総合通信局とJARL(関東地方本部・群馬県支部監査指導委員会)が連携協力して144/430MHz帯「CW、衛星、レピータ、狭帯域」等における周波数使用区分違反の運用者に対して、「電波法に対する違法性の指摘と遵法喚起」、「電波法違反の指摘と運用停止要請」を総務省関東総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局を用い、合同で実施しました。
小雨まじりの中、出席者全員での打合せの後11:00から運用が開始されました。群馬県支部監査指導委員を中心に出席者で周波数使用区分違反の運用を確認したうえ、初めにJARLのガイダンス局が注意を喚起するメッセージを複数回発報送出したのち、指摘に応じられない運用が続く交信内容であれば、次に総務省関東総合通信局の総合監視車に搭載された電波規正用無線局から違反する局が運用を停止するまで、正しい運用を指導するメッセージを繰り返し発報送出するという形態を取りました。
相互のスムーズな連携により、15:00終了まで運用を継続することができました。
この日の参加者は、総務省関東総合通信局から電波監理部監視第一課脇田勲課長をはじめ3名、JARLからJA1NVF吉沼勝美関東地方本部長、JH1NDM萩原洋群馬県監査指導委員会委員長ほか5名でした。
なお、関東地方本部内で「神奈川県横浜市、東京都江東区、千葉県船橋市、埼玉県さいたま市、茨城県土浦市」各監査指導委員会の実施に続き、6度目となります。今回の連携運用をはじめとして、総務省関東総合通信局とJARLの各都県支部監査指導委員会のより良い連携協力を深めることが参加者全員の総意となりました。
■平成25年05月15日(水) 東海総合通信局の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(静岡県静岡市清水区・日本平)
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5月15日(水)、静岡県静岡市清水区の日本平駐車場(海抜約307m地点)で、東海総合通信局とJARL静岡県支部監査指導委員会が連携協力し、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用をおこないました。
総合通信局の規正用無線局とJARLのガイダンス局との連携運用は、平成20年6月5日、神奈川県横浜市鶴見区の首都高速大黒パーキングエリアで実施された、関東総合通信局と神奈川県支部監査指導委員会の連携運用に端を発し、以後、関東地方および東海地方の各県支部の監査指導委員会によって積極的に実施されています。
●11回目を数えた東海地方での連携運用
東海地方での連携運用は、平成22年11月18日、静岡県田方郡函南町の十国峠レストハウス駐車場での運用からスタートしており今回で11回目。静岡県内での実施は、平成24年5月24日の静岡県浜松市での実施に続いて3回目を数えます。
風光明媚な日本平は静岡県内でも有数の観光地の一つです。静岡県支部監査指導委員会による事前準備は、日本平観光組合や周辺施設等の運用許可・同意を得ることからスタートしたそうです。
当日は、東海総合通信局からは則武 潔無線通信部長と監視課員4名が参加、JARLからは長谷川良彦JARL副会長・木村時政東海地方本部長ほか、東海地方監査長・静岡県支部長・静岡県支部監査指導委員7名ら参加し、10:00から15:00ごろまで運用をおこない、周波数使用区別や運用規則に違反している局に対して注意喚起のメッセージを送信しました。
●総務省本省からの業務視察
今回の連携運用では、総務省本省の総合通信基盤局電波部電波環境課から蜩 智監視管理室長、石田隆章第一監視係長の2名が業務視察に訪れました。
当日連携運用を視察された蜩 智監視管理室長は、総務省総合通信局等とJARLのガイダンス局との連携運用について、「総務省としては、JARLと総合通信局等のこのような監視に関するJARLとの合同活動は、素晴らしいことと考えます。各地の総合通信局等とJARLの各地方本部における合同活動の可能性、および実施の検討の余地は十分にあります。現在、実施実績がある関東地方、および東海地方以外のJARLの各地方本部区域におかれましても、ぜひ各総合通信局等への積極的なアプローチをお願いしたい。総合通信局等とJARLの各地方本部との合同活動が、これまで以上に各地に広がっていくことを期待します」(要旨)と語っています。
■平成25年03月05日(火) 東海総合通信局の規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(三重県三重郡菰野町)
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3月5日(火)三重県菰野町にある、県民の森「ふれあいの館」におきまして東海総合通信局とJARL三重県支部監査指導委員会が連携協力し、東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用をおこないました。
普段JARLアマチュアガイダンス局は、単独で144/430MHz帯での運用規則や周波数使用区分を守らない無線局に対して、違法性の指摘と注意喚起をしてクリーンな電波環境を目指し運用しています。連携運用は、電波監視の行政機関である総合通信局の規正用無線局との連携運用でより強力なメッセージ発信と効果を目指し行うもので、東海地区では平成22年11月からおこなわれており今回で10回目を迎えました。また三重県での連携運用は今回で2回目となります。
当日は、東海総合通信局電波管理部長鈴木様をはじめ監視課員3名が参加され、JARLからは東海地方本部長・東海地方監査長・三重県支部監査指導委員3名・支部長・登録クラブ代表が参加し午前10時前から打合せと機器の設営の後、10:40から15:00過ぎまで連携運用をおこないました。
また、公開運用と言うこともあり多数の見学者が来られ、この日の参加者は見学者も含め約20名ほどでした。
運用は、まず監査指導委員(運用選任者)が運用するJARLアマチュアガイダンス局が運用規則や周波数使用区分を守らない無線局を確認したら、注意喚起のメッセージを数回送信します。
それでも指摘に応じない無線局に対して東海総合通信局の規正用無線局が違反する局に指摘指導のメッセージを送信するという方法で運用しました。
会場は桑名・四日市・鈴鹿遠くは知多半島を見渡せる海抜約150mの小高い丘で、広く緑あふれる公園の一角にある重厚な木で作られた建物の中に機材を設置しおこないました。
海抜もありまた眼下には高速道路や交通量の多い国道、商工地帯が点在しているせいか、違反局(違法・不法無線局)が多く出没し、数多くの注意喚起のメッセージを送信しました。
アマチュアガイダンス局からの注意喚起のメッセージだけでは反応しない無線局も、規正用無線局からのメッセージに移るとすんなり応じる無線局も見受けられ、効果を目の当たりにしました。
しかし、指摘すると停波してもまた違った周波数に移動して繰り返す無線局もおり、
再三注意喚起のメッセージを送信した場面もあり、中には周波数使用区別をあまり理解できないのか規正用無線局から東海総合通信局監視課への問い合わせ先電話番号のメッセージを送ると、違法局は直接監視課に電話し改めてその周波数は使用してはいけない違法行為である旨の指導を受けた事例もあったようです。
今回の連携運用を受け、規正用無線局との連携運用は有意義な運用と実感した次第で、今後も東海総合通信局と連携を密にしてアマチュア無線周波数帯のマナー向上に取り組んでいきます。
(レポート:三重県監査指導委員 岡田哲夫 JA2HVO)
■平成25年01月31日(木) 関東総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が茨城県土浦市で連携運用
平成25年1月31日(木)、茨城県土浦市(朝日峠展望公園)で、関東総合通信局とJARL(関東地方本部・茨城県支部監査指導委員会)が連携協力して144/430MHz帯「CW、衛星、レピータ、狭帯域」等における周波数使用区分違反の運用者に対して、「電波法に対する違法性の指摘と遵法喚起」、「電波法違反の指摘と運用停止要請」をJARL・ガイダンス局と総務省関東総合通信局・規正用無線局を用いて合同で実施しました。
朝から快晴のもと、出席者全員での打合せの後、11:00から運用が開始されました。茨城県支部監査指導委員を中心に出席者で周波数使用区分違反の運用を確認したうえ、初めにJARLのガイダンス局が注意を喚起するメッセージを複数回発報送出したのち、指摘に応じられない運用が続く交信内容であれば、次に総務省関東総合通信局の総合監視車に搭載された電波規正用無線局から違反する局が運用を停止するまで、正しい運用を指導するメッセージを繰り返し発報送出するという形態を取りました。
相互の連携を密にしてスムーズな運用等がおこなわれましたが、あいにく午後からは強い風に見舞われてしまい14:00ごろまでの運用となりましたが、この日の運用効果を確認しながら終了することができました。
この日の参加者は、総務省関東総合通信局から電波監理部監視第一課阿部美智雄上席電波監視官をはじめ4名、JARLからJA1NVF吉沼勝美関東地方本部長、JH1OHZ片倉由一同本部監査長、JH1WFK深津義徳茨城県支部長、JH1TUJ松島利夫同県監査指導委員会委員長ほか6名でした。
なお、JARL関東地方本部内で「神奈川県横浜市、東京都江東区、千葉県船橋市、埼玉県さいたま市」各監査指導委員会の実施に続き、5度目となります。今回の連携運用をはじめとして、総務省関東総合通信局とJARLの各都県支部監査指導委員会のより良い連携協力を深めることが参加者全員の総意となりました。
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■平成24年11月24日(土)〜25日(日)
東海総合通信局の規正用無線局とアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(岐阜県岐阜市)
「第24回全日本ARDF競技大会」において東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARL東海地方本部監査指導委員会ガイダンス局が、11月24日(土曜日)に関市の「岐阜県百年公園」で、同月25日(日曜日)に岐阜市の
「岐阜ファミリーパーク」で連携運用をおこないました。
東海地区では、通算9回目の実施となりました。
▽東海総合通信局広報「マイメディア東海」(12月05日付け)発表
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/kohosiryo/mymedia/24/1204-2.htm
■平成24年11月14日(水)
東海総合通信局の規正用無線局とアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(愛知県西尾市)
11月14日(火)10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARL愛知県支部監査指導委員会ガイダンス局が、西尾市小島町岡ノ山の「道の駅 にしお岡ノ山」駐車場 で連携運用をおこないました。愛知県支部における連携運用は3回目、東海地区では通算8回目の実施となりました」
▽東海総合通信局広報「マイメディア東海」(12月05日付け)発表
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/kohosiryo/mymedia/24/1204.htm
■平成24年08月23日(木) 東海総合通信局・規正用無線局とJARL岐阜県ガイダンス局による連携運用
8月盆が過ぎてもなお極暑の続く一日の8月23日(木)、美濃焼きなどで有名な岐阜県窯業生産の中心地土岐市の道の駅「どんぶり会館」の駐車場をお借りして東海総合通信局・規正用無線局とJARL岐阜県支部・監査指導委員会のアマチュアガイダンス局による合同(連携)運用を実施しました。
今回の運用は、岐阜県で2回目、東海地方では通算7回目の運用です。「どんぶり会館」は、遠くに中央アルプスを望み、また通行車両の多い主要幹線道路である中央自動車道、国道19号線に近い丘陵地にあり、岐阜県南東部ばかりか愛知県からも電波の通りのよいところにあり、連携運用に適した地点からの運用でした。
午前9時30分に関係者が集合し、野外運用に手馴れた方々により、アンテナを含む無線設備の設置にひと汗かき、東海総合通信局・規正用無線局
の準備も完了した午前10時から運用を開始しました。この日は、風がないばかりか雲も少なく、日よけシートを刺し通す陽光に、2台準備した扇風機からの風は温風となり、全員熱中症対策に頼りながらの運用となりました。
144MHz帯・430MHz帯のCW・SSB周波数帯での使用区分違反やレピータ周波数帯でのシンプレックス運用局、また呼出符号不送出局に対しアマチュアガイダンス局から遵法喚起のメッセージを送信し、理解の得られない局に対しては東海総合通信局・規正用無線局から違法・不法運用の指摘と運用停止を要請するメッセージを送出するとの手順で運用を進めていきました。
この日の連携運用は、事前にJARL岐阜県支部ホームページに予告してあったこともあり、顕著な違法・不法運用が少なく、問題のない周波数環境が維持されていることを確認することができ、15時過ぎに合同(連携)運用を終了しました。
この日の参加者は、東海総合通信局から奥谷電波監視官をはじめ3名、JARLから室井岐阜県支部長をはじめ宇野監査長、岐阜県監査指導委員、および運用見学者を含め15名でした。
岐阜県監査指導委員会では、前回実施(海津市羽沢地区)と今回の連携運用に引き続き、今後も東海総合通信局との連携を図り、アマチュア無線の健全な運用の喚起に積極的に取り組んでゆく所存です。
(レポート:岐阜県監査指導委員長 田中正彦 JA2CDM)
■平成24年05月24日(木) JARL静岡県支部、同監査指導委員会ガイダンス局と 東海総合通信局・規正用無線局により連携運用を実施
風薫る5月24日、東海総合通信局監視課の方々とJARL静岡県支部、静岡県監査指導委員会、さらにJARL登録クラブの方々などのご参加を得て合計23名による東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局との連携運用がおこなわれました。
南約15kmに国道1号線、北方7kmに新東名高速道路、これらの主要道路に挟まれた東名高速道路・浜名湖から北に分かれて走る国道362号を山側に逸れた海抜80mから奥浜名湖が一望に見渡せる浜松市細江公園内にある国民宿舎「奥浜名湖」駐車場の一角を借りての実施でした。
JARL東海地方本部監査長ならびに東海総合通信局監視課山崎課長のご挨拶のあと午前10時ごろから連携運用が開始されました。
CW、狭帯域通信使用区分における広帯域F3E通信、レピータ周波数帯域におけるシンプレックス運用などの周波数使用区別違反の運用に対し、ガイダンス局から電波法に対する違法性の指摘と遵法喚起のROMメッセージが発報され、繰り返しの指摘に応じない交信に対し、規正用無線局から電波法違反の指摘と運用停止を要請するメッセージが発報されました。次々に違法・不法無線局が指摘され、運用が停止されていきました。
午後3時頃までには際立った違法・不法運用が聞えなくなり、この日の運用効果を確認しながら連携運用を終了しました。
東海地方では今回のこの運用で、一昨年11月の初回に始まり、回を重ね6回目の連携運用となりました。
(レポート:JA2WO・中村康夫静岡県監査指導委員長)
■平成24年03月06日(火) 東海総合通信局の規正用無線局とアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(岐阜県海津市南濃町羽沢)
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3月6日(火)10:00〜15:00、東海総合通信局監視課・規正用無線局とJARL岐阜県支部監査指導委員会ガイダンス局が、海津市南濃町にある「森の駅」駐車場 で連携運用をおこないました。
当日はJARLのガイダンス局の運用をおこなう、田中岐阜県監査指導委員長をはじめとした監査指導委員会メンバーのほか、室井岐阜県支部長(JL2GBG)、宇野東海地方本部監査長(JA2ANM)ら10名が現地を訪れ、東海総合通信局の規正用無線局担当官との打ち合わせの後、10:00ごろから運用を開始しました。
当日は、心配していた雨も上がり、東海総合通信局DEURAS-M(デュラース)・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局は、144MHz帯・430MHz帯のCW、SSB周波数帯のFM運用局やレピーター周波数帯でのシンプレックス運用局等、使用区分別違反や呼出符号不送出局を中心に、まずガイダンス局から遵法喚起のメッセージの発報、なおも運用継続の不法・違法局に対して規正用無線局から運用規正のメッセージの発報を繰り返し、周波数環境の改善に努めました。
この進め方により、午前中は、ガイダンス局それに続く規正用無線局のメッセージが頻繁に発報されましたが、午後になるに従い、ガイダンス局運用のみで不法・違法運用が減少し、終了頃までには違反の無線局がなくなっていきました。
岐阜県支部における連携運用は初めての実施となり、東海地区では5回目の実施となりました。
岐阜県監査指導委員会では、今後も東海総合通信局と連携を図りながら運用違反者等に対する注意喚起を積極的に取り組んでいきます。
(レポート:JL2GBG・室井 光岐阜県支部長)
▽東海総合通信局広報「マイメディア東海」(3月22日付け)発表
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/kohosiryo/mymedia/23/mymedia23.html
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平成23年11月15日(火) 東海総合通信局の規正用無線局とアマチュアガイダンス局の連携運用を実施(三重県度会郡度会町)
11月15日に三重県度会郡度会町において、アマチュアバンド内におけるマナーを正すために、移動監視車・規正用無線局とアマチュアガイダンス局の運用をおこないました。
海抜530mほどの地点から運用違反等への注意喚起と運用指導をバンド内でこまめにおこない、144MHz帯と430MHz帯の周波数環境の改善を図りました。
▽東海総合通信局マイメディア東海の関連記事
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/mymedia/23/1125.html
■平成23年10月18日(火) 瀬戸市立西陵小学校(愛知県瀬戸市)
平成23年10月18日正午過ぎから、愛知県瀬戸市にて東海総合通信局と愛知県監査指導委員会との相互協力の下、東海総合通信局・移動監視車両(DEURAS-M)の出動を得て同局・電波規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用が実施されました。
144MHz帯の健全な周波数環境の保持と、国際宇宙ステーションと小学生との交信保護を目的とし、狭帯域使用区分におけるF3Eの使用区別違反や、呼出符号不送出などの運用、特に国際宇宙ステーションとの交信に対する妨害等に対してJARLガイダンス局の注意を喚起するメッセージを発射し、状況を見て東海総合通信局・電波規正用無線局から警告を与える電波の発射をおこないました。これにより周波数環境の改善が進み、夕刻までには不法・違法無線局が途絶えてゆくに至りました。
東海総合通信局では、新たに投入された新鋭の電波規正用無線局が運用を開始されたことにより、周波数の状況に適したメッセージによる電波規正業務ができるようになったことで、これまで以上に成果のある連携運用となり、今回は特別に宇宙ステーションとの交信前に「本日、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士と瀬戸市の、西陵小学校の小学生が交信をおこないます。宇宙ステーションからの電波は弱いので、本日はこの周波数での電波発射はとめて、交信が成功するよう見守ってください」と言ったアナウンスで規正が実施されました。
なお、愛知県支部における連携運用は、今年4月に愛知県豊田市で運用して以来2回目、東海地区では3回目の実施となりました。
愛知県監査指導委員会では、今後も東海総合通信局と連携を図りながら運用違反者等に対する注意喚起を積極的に取り組んでいきます。
■平成23年4月18日(月) 豊田市生涯学習センター「保見交流館」駐車場(愛知県豊田市保見町)
東海総合通信局とJARL(愛知県監査指導委員会)との相互協力のもと、東海総合通信局・移動監視車の出動を得て、同局・規正用無線局と東海アマチュアガイダンス2局による連携運用が、144MHz帯の健全周波数環境の保持を目的として実施されたものです(右の写真は当日の連携運用のひとこま)。
■平成22年11月18日(木) 十国峠レストハウス駐車場(静岡県田方郡函南町)
東海総合通信局とJARL(静岡県支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。(詳細は
こちら)
■平成22年3月29日(月) 秋ヶ瀬公園駐車場(埼玉県さいたま市桜区)
関東総合通信局とJARL(埼玉県支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。
■平成21年6月2日(火) 千葉港湾地区(千葉県船橋市)
関東総合通信局とJARL(千葉県支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。(詳細はこちら・・・
千葉県
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■平成20年11月20日(木) 青海の暁ふ頭公園(東京都江東区)
関東総合通信局とJARL(東京都支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。(詳細はこちら・・・
東京都
)
■平成20年6月5日(木)
首都高速大黒パーキングエリア(神奈川県横浜市鶴見区)
関東総合通信局とJARL(神奈川県支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。(詳細はこちら・・・
神奈川県
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