■岩手・宮城内陸地震で被災者救出にアマチュア無線が活躍
6月15日配信の産経新聞ニュースは、6月14日に発生した岩手・宮城内陸
地震において、被災者の救出にアマチュア無線が活躍と報じていますので、
抜粋してご紹介します。
なお、同様なニュースが同日付けの他紙にも掲載されています。
「趣味の無線に救われた」取り残された男性を救出 岩手・宮城内陸地震
岩手県一関市でも15日早朝から、救出活動が再開された。道路が寸断され、路上や集落で孤立状態だった8人全員が救助された。救助された人たちは、断続的な余震におびえながら一夜を過ごしたが、「趣味の無線に救われた」「九死に一生を得た」と安心した様子だった。
「車に無線を取りつけていてよかった」。宮城県気仙沼市の自営業、小野元さん(60)は表情をゆるめた。自家用車に取りつけたアマチュア無線で現地の状況や取り残された人数を警察に伝えた。38年のアマチュア無線歴が役立った。
小野さんは当日、近くの温泉に家族4人で向かっていた。地震発生直後、道路に亀裂が走り車の走行ができない状況に。周囲では48人が同じように行き場を失っていた。携帯電話はつながらず救助を求めることもできなかった。
そこで小野さんは「市役所や警察に連絡取れる方いませんか」と無線で呼びかけた。直後に一関市在住の男性と交信することができ、警察に直接出向いてもらって現地の状況を詳細に伝えることができた。交信は約20回続けられた。「外部と連絡が取れたことが何よりだった」。周りにいた人も落ち着き、混乱はなかったという。
だが、ヘリを使った被災者搬送は1回4人程度。女性や高齢者、健康状態の悪い人を優先させ、小野さんは現場で一夜を過ごすことになった。「がけが崩れるのではないかと心配でなかなか寝つけなかった」と振り返るが、夜間も無線で状況を知ることができ気持ちにゆとりをもてた。「情報があることがいかに重要かが分かった」と小野さん。
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宮城県・岩手県の災害規模の大きかった被災地の皆様には、心よりお
見舞い申し上げます。
宮城県・岩手県の被災地では、現在も強い余震が続く中、被災者救出
活動がおこなわれている模様です。
復旧活動が続く中、公衆通信網による連絡手段の途絶した地域等も一部残っているようで、また地盤が弱くなっている地域もあることから、今後の余震や天候などの影響で、被災地の状況がさらに大きく変化する場合もあります。
このことから、今後もこの記事と同様に被災地に残るアマチュア無線家により救出援助を求める非常通信がおこなわれる可能性があります。
被災地に残るアマチュア無線家からこのように救出援助を求める非常通信が聞こえてきましたら、速やかに現地の状況などを確認して、被災地の自治体(市役所・役場)や警察にその内容を正確に伝える形で、救出活動に協力するようにしてください。
また非常通信に対しては、混信や妨害を与えないように十分に注意してください。
(6月17日)
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