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June 2009 NEWS TOPICS INFORMATION


総務省が電波利用ホームページ内に「総務省電波関係法令集」のページを開設(法令、省令をはじめ告示についても閲覧が可能)

 先にお知らせしましたとおり、平成21年7月1日から電波法施行規則第38条が改正され、アマチュア無線局を含むすべての無線局は、同日から、法およびこれに基づく命令の収録(電波法令集またはその抄録)の備え付け義務がなくなりました。

 この改正により、「法およびこれに基づく命令」を簡単に見ることができなくなってしまうことから、総務省はこれまで、法令、省令 のみを収録していた関連法令のページに加えて「総務省電波関係法令集」という新しいページを総務省電波利用法ホームページ内に設けて、告示等についても併せて閲覧、検索することが可能となりました。

 法令等についてお調べになる場合は、ぜひご利用ください。

(6月30日)





第8回IARU第3地域ARDF選手権大会中止のお知らせ

 本年10月29日から11月3日まで、タイ王国で開催が予定されていた第8回IARU第3地域ARDF選手権大会について、 タイ王国のアマチュア無線連盟(RAST)から、

「同国内の政情不安の影響のため、第3地域ARDF選手権大会を中止したい」

という旨の書簡がIARU第3地域ARDF委員会(委員長=JA1HQG有坂芳雄氏)宛に届きました。

 IARU第3地域ARDF委員会においてこれを検討した結果、IARU第3地域ARDF委員会は、本年の第3地域ARDF選手権 大会を中止にすることを正式決定しました。

 なお今回の大会に派遣予定だった日本選手団の皆様には、別途詳細をお知らせいたします。

【IARU第3地域ARDF委員会による発表(原文)】


Announcement

On behalf of the IARU Region 3 ARDF Committee, I truly find it regrettable, but I must make an announcement that the IARU Region 3 ARDF Championships planned to be held in 2009 have to be canceled due to the following reasons.

  1. After careful consideration, the host society, the Radio Amateur Society of Thailand, has made a decision that it would be prudent to cancel the championships planned to be held in Thailand from October 29 to November 3, 2009 because of unexpected possible political problems.
  2. There is not enough time to make all the arrangements to hold the Championships in another country in the Asia Pacific Region in 2009.

We apologize for any inconvenience that this may cause.

Yoshio Arisaka, JA1HQG
Chairman
IARU Region 3 ARDF Committee

(6月29日)





電波法抄録の備え付け義務がなくなります

 平成21年6月22日付けの官報に掲載の電波法施行規則の一部を改正する省令(総務省令第62号)により、電波法施行規則第38条が改正され、平成21年7月1日から施行されます。

 この省令改正によりアマチュア無線局を含むすべての無線局は、平成21年7月1日からは、法およびこれに基づく命令の収録(電波法令集またはその抄録)の備え付け義務がなくなることになりました。

 なお、アマチュア無線局に対しての、電波法令の周知についてはこれまでどおり重要な要素であることから、JARL編集のアマチュア局用「電波法令抄録」については、今後も発行を継続する予定です(平成21年は7月中旬発行予定、発売はCQ出版社)。

(6月22日)





国土地理協会が「一目でわかる平成の大合併」地図2009年4月版を発行

 財団法人国土地理協会は、「一目でわかる平成の大合併」地図2009年4月版(地図はB1判4色、付録資料はB5判16ページ)を発行しています。

 この地図は、2006年に同協会が発行したものの最新改訂版で、2009年4月1日現在の情報をもとに改訂されたものです。

 同地図には、郡名の表記はありませんが、市町村合併の貴重な資料として、アワードハンティングの資料などにも有効に活用できるものです。

 同地図の配布を希望の方は、住所氏名を明記した返信用封筒(A4判)に、返信用切手(1部の場合200円、2部の場合240円)を貼ったものを同封のうえ、下記の「国土地理協会合併地図担当」まで申し込んでください。

 なお、国土地理協会の発表によれば、この地図は数量に限りがあるため配布は一人2部までとしています。

【問い合わせ・申込先】
〒105-0003 東京都港区西新橋3-5-2 財団法人国土地理協会 合併地図担当

 なお、地図の詳細については、国土地理協会の次のページを参照してください。

http://www.kokudo.or.jp/marge/heisei.html

(6月19日)





金星に向かうアマチュア衛星UNITEC-1について

 UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2010年に打ち上げを予定している、金星探査機「PLANET-C」の相乗り副衛星の一つとして、UNITEC-1の打ち上げを計画し製作を進めています(イメージスケッチはUNITEC-1のWebサイトより)。

 UNITEC-1は、UNISECに参加している22の大学、高専が共同で開発を進めており、5600MHz帯のアマチュアバンド送信機の搭載、「PLANET-C」と同様、金星向けの軌道上に投入される世界初の深宇宙(地球の重力圏をぬける)に向かうアマチュア衛星となります。

 この衛星上では、地球の低軌道よりも放射線などの環境が厳しくなる深宇宙環境下で、参加大学・高専が開発したオンボードコンピュータ(OBC)の軌道試験が生き残り試験の形で実施される予定で、試験結果は5600MHz帯の極めて遅いCWビーコン(1bps)で地上に送信されます。

 UNISECでは、今回のミッションは「深宇宙からの非常に弱い電波の発見とデコードという観点から、ぜひアマチュア無線家の皆様方と共同で実施したいと考えている」としており、打ち上げに際して、アマチュア無線家への受信協力を広く求めています。

 UNITEC-1の詳細は、UNISECのWebサイトの次のページをご参照ください。

http://unitec-1.cc.u-tokai.ac.jp/ja/top_ja

 なお、金星探査機「PLANET-C」の副衛星は、UNITEC-1のほか、3機が相乗りする予定ですが、このうち、創価大学の「Negai☆″」と早稲田大学の「WASEDA-SAT2」もアマチュア衛星としての打ち上げが決定しており、開発が進められています。

(6月18日)





兵庫県川西市立清和台小学校の児童が国際宇宙ステーションと交信成功

 6月6日、兵庫県川西市立清和台小学校でスクールコンタクトが実施され、若田宇宙飛行士と同校の23名の児童が交信に成功しました。このスクールコンタクトは、国内で34例目の成功となります。

 同校のスクールコンタクトのサポートをおこなった、関西ARISSプロジェクトチームからレポートをいただきましたので、 ご紹介しましょう。

●子供たちの声 「夢」宇宙に届け! 3度目のリベンジ「川西清和台ARISS」開催成功!

 川西清和台ARISSスクールコンタクトが6月6日16:55、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田光一さんとのコンタクトに23名の児童が挑戦し無事全員のコンタクトが成功しました。国内では、34例目のスクールコンタクトになります。
 川西市清和台は、大都市に隣接しながらまだ自然が残る郊外の住宅地です。

 今回ARISSスクールコンタクトを開催を主催した清和台コミュニティーは、地域交流の場としてさまざまな活動がおこなわれておりますが、今回ARISSスクールコンタクト開催にあたり地元里山の自然を通じて、地域の自然環境から科学・宇宙を身近に子供たちと一緒に考えようと、開催までに実に14回もの事前学習がおこなわれました。

 ARISSスクールコンタクト開催を地域の小・中学校に呼びかけたのは、昨年2008年7月。すぐに125名もの子供たちがあつまり夏休みから正式にスタートしました。
 近くの里山に登っての自然探索や、県立西はりま天文台の職員にきていただいての望遠鏡を使った星空の観測、こな爺でおなじみのJA3CHS小永井さんの電波教室、大阪日本橋からはロボット製作教室、南極昭和基地との電話会議、さまざまなイベントを通じて自然・環境・宇宙に興味を抱きながら若田宇宙飛行士の打ち上げを待ちました。

 ところが、スペースシャトルの打ち上げが延期となり若田さんとのコンタクト開催が決まったのは、年が明けての2009年3月下旬。子供たちは開催を待ちわびていたので、4月9日に開催が決まった報告をしたときは子供たちは喝采となりました。

●1回目のスケジュールまさかの交信失敗

 4月9日、当日は開催市の川西市長・近畿総通からは局長をはじめとする各方面からの来賓、そして主要メディアの報道もあつまり会場は熱気いっぱい!

 この川西清和台小学校に開設された臨時局は「8N3KS」(KS=Kawanishi Seiwadai)です。
 予定の時刻になって、メインオペレータのJL3JRY屋田純喜さんがNA1SS若田さんをコールします。ところが予定の時間を5分過ぎても何も聞こえてきません。会場はどよめきが渡り予定の時間が過ぎ、そしてISSは日本上空から過ぎ去ってしまいました。

 残念ながら、どうも何らかのトラブルでコンタクトができなかったことを会場に伝えると、がっかり肩を落とす子や、涙をうかべる浮かべる子供たちの姿も……。
 会場に重たい雰囲気が流れる中、急遽、国際宇宙ステーションから再度スケジュールを組んでもらえるという緊急連絡が会場に流れると、落胆の声は再チャレンジに向けた歓声の声に変わっていました。

●2回目のスケジュールコンタクトは、新型インフルエンザの影響で延期

 若田さんの帰還が6月中旬と近づいている中、再チャレンジができるのか心配していたところ、その後5月20日にスケジュールの再設定が決定されることになりました。
 ところが!今度は、開催直前になり兵庫県内で広まった新型インフルエンザによる「学校休校」の措置が決定されたのを受けて、再延期となってしまったのです。

●3度目の正直!場内に緊張が走る

 若田さんの地球への帰還が近づくなか、6月6日の再々スケジュールの連絡が入ります。「事実上のこれがラストチャンスになるかも!」スタッフそして子供たちにも緊張が走ります。

 6月6日、当日は再開催にもかかわらず会場には早くから多くの来場者。そしてTV局をはじめ、ほぼ主要メディアすべての大報道となりました。今回も会場の体育館は交信を見守る観客で満員です。

 緊張の中スクールコンタクトの予定時刻となりました。16:55分 何度目かのコールの後ノイズの中から若田さんからの声が、そしてシグナルはぐんぐん強くなります。
 再びコントロールオペレーターをつとめた屋田さんによれば、コンタクトできた喜びと同時に今度は23人全員コンタクトできるか心配になったとのこと。
 ISSが見えなくなる「LOS」までの刻々と迫る時間、祈るようななか、最後の一人のコンタクトが無事終了しました。会場の子供たちに「どんなことでも夢や目標をはっきりと持って頑張ってほしい」と若田さんからメッセージが伝わり、会場は喝采の渦となりました。

 無事コンタクトが終了した会場では、自分の名前を宇宙から若田さんが呼んでくれたと喜ぶ子供たち、そして保護者・スタッフは感動のあまり泣いている方もおられました。

 わずか10分間のコンタクトですが、この10分間の中にはさまざまなドラマがあり、子供たちには心に深く残る素晴らしい思い出になったようです。

 なお今回のARISSスクールコンタクトには、関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)の開催メンバーが多く所属している「関西ARISSプロジェクトチーム」が協力し開催されました。

(TNX JL3JRY)

(6月18日)





平成20年度第4四半期(平成21年3月末)のアマチュア局数

 総務省は統計データベース上で、平成20年度第4四半期(平成21年3月末)のアマチュア無線局数は489,256局と発表しています。
 なお地方別の内訳は次のとおりです。

北海道44,164 東 北48,548 関 東132,229 信 越21,073
北 陸13,557 東 海67,660 近 畿58,832 中 国34,883
四 国21,601 九 州44,182 沖 縄2,527 全国総数489,256

(6月4日)





関東総合通信局の電波規正局とJARLのガイダンス局が
 千葉港湾地区で連携運用

 6月2日(火)、千葉港湾地区(千葉県船橋市)で関東総合通信局とJARL(千葉県支部監査指導委員会)が連携して使用区別違反や呼出符号不送出などの運用違反者等に対して、電波で注意を促しました。
 今回の連携運用は、平成20年6月5日の神奈川県監査指導委員会、11月20日の、東京都支部監査指導委員会の実施に続き3度目となります。

 今回、連携運用をおこなった千葉港湾地区は、先に実施した横浜ベイエリアの港湾地域や東京港湾地域と同様、V/UHF帯で運用する不法局等の出現する頻度が高い地域と言われており、関東総合通信局が横浜ベイエリアや東京港湾地域と同様に重点的に取締をおこなっている地域の一つです。

 運用は千葉県支部監査指導委員会が運用違反等を発見した場合、関東総合通信局とJARLの両者で周波数等を確認し、まずJARLのガイダンス局が注意を喚起するメッセージを送出し(写真上の右)、状況を見て、運用違反が続くようであれば、関東総合通信局の移動監視車に搭載された電波規正局から違反の局が運用を停止するまで正しい運用を指導するメッセージを繰り返し送出するという、前2回と同様の形式で実施しました。

 前2回と同様、JH1UBU根本関東地方本部長、JA1FY野田関東地方監査長ほか関係者が現場にかけつけ、関東総合通信局の担当者と千葉県支部のガイダンス局担当者とのスムーズな連携によりおこなわれ、違反運用をおこなっていた局に対して、注意喚起・正しい運用に関する指導をおこなうことができました。

 関東総合通信局の担当官の方によれば、今後もより一層、JARLの各支部の監査指導委員会の方々との協力を深めて、運用違反者等に対する注意喚起を積極的に取り組んでいきたいとのことです。

 各地方においても、このような連携協力の輪が大きく広がって欲しいものです。

(6月3日)






JH1DJO大野 泰氏(元栃木県支部長)が関東情報通信協力会長表彰を受賞

 JARLの元栃木県支部長の大野 泰氏(JH1DJO)が、6月1日の電波の日、 東京都千代田区九段の九段第3合同庁舎で開催された、関東総合通信局の 記念式典で、平成21年度「電波の日・情報通信月間」関東情報通信協力 会長表彰を受けました(写真)。

 大野氏は昭和53年5月〜平成20年5月の30年間、JARLの栃木県支部長を歴任し ています。

 今回の表彰は「長年にわたり社団法人日本アマチュア無線連盟栃木県支部 長としてアマチュア無線に関する技術講習会や展示会等の各種行事の開催、 ならびに防災訓練への参加協力などアマチュア無線の技術向上と振興に尽力 し、アマチュア無線の健全な発展とその育成に多大な貢献をした」というも のです。

(6月3日)






井原達郎氏(JA4AO、元中国地方本部長)がご逝去

 井原達郎氏(JA4AO)が平成21年5月13日が亡くなられました。81歳でした。

 井原氏は、JARL理事・支部長を6年間、JARL理事・中国地方本部長を33年間、また、その間JARL副会長を6年間務められるなど、数々の要職を歴任され、JARLの発展、アマチュア無線の普及・促進など多大な貢献をされました。

 謹んでご冥福をお祈りします。

(6月3日)





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