■ニュージーランド初のアマチュア衛星KiwiSAT、2008年に打ち上げ予定
AMSAT-ZL(ニュージーランドのアマチュア衛星通信協会)は、ニュージーランドとしては初のアマチュア衛星KiwiSATの打ち上げを目指して、開発を続けています。
AMSAT-ZLでは、2008年中盤〜後半にコスモトラス社(ロシア)のドニエプルロケットで、打ち上げることを目指して、本年8月ごろから「KiwiSAT」の製作は最終段階に入っていると報じています。
KiwiSatは、GPSレシーバー、姿勢センサー、太陽センサー、カメラ、マグネトロンセンサーを搭載し、CubeSat衛星と比べると大柄な立方体形状の衛星です。
KiwiSATの最終的な通信システムは、現在宇宙を周回中のAMSAT Echo(AO-51)のデータの提供をAMSAT-NAから受けて、その技術を生かしたものとなる模様で、次のような通信システムが搭載される予定です。
- モードV
テレメトリービーコン:145.8500MHz CW
- モードU/V(B):FM音声レピータ/データ中継
アップリンク:145.8650MHz FM
ダウンリンク:435.2450MHz FM
- モードU/V(B):リニア中継器(逆ヘテロダイン型)
アップリンク:435.2600〜435.2300MHz SSB/CW
ダウンリンク:145.8500〜145.8800MHz SSB/CW
- モードL/V:FM音声レピータ/データ中継
アンプリンク:1268.8650MHz FM
ダウンリンク:145.8650MHz FM
- モードL/V:リニア中継器(逆ヘテロダイン型)
アップリンク:1268.8800〜1268.8500MHz SSB/CW
ダウンリンク:145.8500〜145.8800MHz SSB/CW
このように現在、運用中のアマチュア衛星の中では数少ないリニア中継器を搭載したアマチュア衛星となる模様です。
なおKiwiSATの詳細は今後状況が進展し次第、AMSAT-ZLのサイトや、KiwiSATのサイトに紹介されていくものと予想されます。
【AMSAT-ZLのKiwiSATのページ】
http://homepages.ihug.co.nz/~jpsl/KiwiSAT_index.htm
【KiwiSATのWebサイト】
http://www.kiwisat.org/index.html
(10月5日) |