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March 2007 NEWS TOPICS INFORMATION

本間祐弘現JARL東京都支部長が急逝

 (社)日本アマチュア無線連盟東京都支部長のJA1DXU本間 祐弘氏が 平成19年3月31日6時15分、虚血性心不全のため逝去されました。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。

 ここに生前のご厚誼を深謝し、会員の皆様方にも謹んでお知ら せ申し上げます。
 なお、通夜および告別式等は、下記のとおりです。


  
氏 名 JA1DXU 本間 祐弘(ホンマ スケミツ)
 享年74歳
役 職 現JARL東京都支部長(昭和47年〜現在に至る)
通 夜 平成19年4月3日(火)18:00から
告別式 平成19年4月4日(水)10:00から
場 所 桐ヶ谷斎場
東京都品川区西五反田5−32−20、電話03-3491-0213
JR五反田駅より東急バス渋谷駅行「桐ヶ谷」下車徒歩1分
東急目黒線不動前駅より徒歩7分
喪 主 本間 ヤイ様(奥様)
生花等連絡先  「田中セレモニー」(電話03-3781-4454、FAX03-3781-3444)
     

(3月31日)




DXCC フィールドチェック、10年以上前の交信も可能に!

   3月27日にARRLのビルムーア氏(NC1L)から送られてきた情報によれば、DXCCフィールドチェックの際の制限が3つありましたが、そのうちのひとつ、10年以上前の交信はチェック不可というのが削除されました(160mと消滅エンティティの交信は不可のままです)。
 なお、即日実施ということですので、JARLでも今後10年以上前の交信もチェックします。

(3月29日)




総務省が、広帯域電力線搬送通信設備に係る型式指定処分に対する異議申立ての付議

 総務省は、「アマチュア無線家ら115名からなされた異議申立てについて、電波監理審議会(会長:羽鳥光俊 中央大学理工学部教授)に平成19年3月23日付けで付議した」と3月27日に報道発表をしています。
 発表では異議申立て提起に係る処分は、総務大臣がおこなった広帯域電力線搬送通信設備の型式指定処分12件に係るものとしています。

(3月29日)




長野県上伊那郡辰野町の小学生が国際宇宙ステーションと交信
 【ARISSスクールコンタクト国内全エリア達成】

交信成功おめでとう!

前日の無線設備の準備のひとこま

 長野県上伊那郡辰野町の辰野町開発公社荒神山公園管理施設「ふれあい」で、3月24日09:40(JST)からARISSスクールコンタクトが実施され、辰野町の小学校の児童が国際宇宙との交信に成功しました。
 このスクールコンタクトは、地元のボランティアによって設立された、「たつの宇宙少年団」(JA0CQP小松豊昭代表)によって実施されたもので、辰野町近隣の5つの小学校(東小学校、西小学校、南小学校、川島小学校、両小野小学校)に呼びかけて集まった、小学5年〜6年生の児童20名が交信にチャレンジしたものです。

開会式

●国内で初の土曜日・午前中の交信
 スクールコンタクトの交信は通常、国際宇宙ステーション内の宇宙飛行士の勤務時間(06:00起床、21:30就寝、UTC)に併せて実施されています。
 そのことから、過去日本で実施されたスクールコンタクトは、すべて国際宇宙ステーション時刻ではお昼に当たる、日本時間の夕刻から夜半の交信でした。
 しかし、このスクールコンタクトは、NASAのSTS-117ミッションで3月16日に打ち上げが予定されていた、スペースシャトル・アトランティスのドッキングに併せた勤務時間シフトの関係から、日本国内では過去前例のない土曜日の午前の実施となりました。

コントロールオペレータの栗林さんがNA1SSをコール

 今回のスクールコンタクトのとりまとめをおこなった、小松さんは次のように語っています。
 『準備は4月下旬実施の予定で順調に進んでいま したが国際宇宙ステーションの業務の関係で、3月24日(土)09:39に実施が決定した旨の連絡を受けたのは、3月14日早朝でした。国際宇宙ステーションとの交信を目標として「たつの宇宙少年団」の活動に参加した児童は20名いますが、春休みの予定があって参加できない児童が1名出てしまったのはちょっと残念でした』
 また早朝の実施ということもあって、無線設備の準備は前日23日の午後に実施されましたが、23日夕刻には交信会場の小ホールの使用予定が入っていたため、会場の設営は当日の06:00から、少年団のボランティアスタッフの手で大急ぎで実施されました。

●コントロールオペレーターは校長先生

どきどきわくわく交信する子供たち

 今回のスクールコンタクトのために臨時に開設した社団局は8J0T。コントロールオペレーターのJA0AWK栗林良裕さんは、辰野町立川島小学校の校長先生です。
 栗林さんは『実は以前、小松さんほか、今回ボランティアを つとめている地元スタッフの方々から、「川島小学校でスクールコンタクトを実施しませんか」という熱心な呼びかけをいただいたのです。私自身も地元出身のアマチュア無線家の一人ですから、みなさんは私が1アマの免許を持っているということを知っていらっしゃったんですね。
 児童たちにとって夢や魅力がいっぱいのプロジェクトです。1校の取り組みにとどめることなく、辰野町内の全小学校に呼びかけて参加希望の児童を募ろうということになったのです』と語っています。
 各小学校に呼びかけて集まった子供たちをメンバーとして、「たつの宇宙少年団」を2006年8月設立。各種の勉強会などを実施してきました。

●辰野の小学生たちの声、宇宙に届く!

記者から感想を聞かれている子供たち

 3月24日08:00ごろ、スタッフによる会場の準備が大急ぎで進む中、少年団メンバーの子供たちや保護者の方々ほかが、会場に集まってきました。信越地方では初の実施ということもあり、テレビ・新聞ほか地元マスコミの記者やカメラマンなども多数来場。
 08:40には矢ヶ崎克彦辰野町長ほかの来賓を迎えて、開会式が実施されました。開会式を終えてしばしの休憩の後……。
 09:30、来るべき本番の交信に向けて子供たちが待機。
 辰野町は天竜川流域の盆地の一帯です。標高1200mクラスの山が町を取り巻くようにそびえ立っています。交信会場の荒神山パークの標高は約740mですから、国際宇宙ステーションのAOS時刻は少し遅く、LOS時刻は少し早くなります。
 このため軌道計算上のAOS時刻は09:39ですが、09:40ごろコントロールオペレーターの栗林さんが、国際宇宙ステーションのアマチュア局NA1SSのコールを開始しました。
 数回のコールの後、国際宇宙ステーションのマイケル・ロペス・アルグリーア宇宙飛行士(KE5GTK)から、大変強力なコールバックがあり、途中、宇宙ステーションの姿勢の関係からか、シグナルが届かなくなったことはありましたが、当日参加の19名の少年団メンバーが、無事19問の質問を国際宇宙ステーションにすることができ、会場は大きな歓喜の渦に包まれました。

●ARISSスクールコンタクト国内全エリア実施達成の瞬間

 このスクールコンタクトは国内25例目となりますが、信越エリアでの実施は初めてとなり、日本のARISSスクールコンタクト史上では、2001年11月23日に埼玉県入間市の入間市児童センター無線クラブ(JK1ZAM)が初成功して以来、5年半がかりでの国内全エリア達成となりました。

(3月24日)




宇宙服衛星2号機Suitsat-2のハードウエア開発が進展
 (搭載SDR無線の完成近づく)

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)が3月19日づけで、報じている宇宙服 衛星2号機Suitsat-2のハードウエア開発の最新情報を状況によると、 Suitsat-2に搭載予定の、ソフトウエア無線(SDR)である「Odyssey Siren」の設計・ 開発に大きな進展が見られた模様です。

 Suitsat-2のシステムは、SDR無線機Sirenと制御回路(Odysseus)のパートに分 けて開発が進められ、SDR無線機のパートである「Odyssey Siren」はPIC33マイコン をベースとしたものです。

 開発チームのボブ・マクガイヤ氏(N4HY)は、開発中の「Odyssey Siren」の地上での 中継テストに成功し良好な動作が確認された。この2週間の間で開発に大きな進展が 見られたとしています。

(3月20日)




国際宇宙ステーションのコロンバス・モジュールにアマチュア局を開設

 ESA(European Space Agency)は、国際宇宙ステーションのコロンバス・モジュール (宇宙実験室)の打ち上げを計画しています。

 ARISSヨーロッパの働きかけで、このコロンバス・モジュールにアマチュア無線局 の設置が計画されています。現在、外部パネルにATVの運用などに使用予定のL/S バンドのアンテナの取り付け作業が進められていますが、モジュールへの無線設備の 設置には膨大な費用を要するため、ARISSヨーロッパは世界のIARU加盟団体やAMSAT団体 および、そのメンバーの皆さんに対して広く寄付を求めています。

 詳細は、ARISS JAPANの次のページをご参照ください。

(3月16日)




関東総合通信局が5月1日に移転

 総務省関東総合通信局は、平成19年5月1日(火)、東京都千代田区丸の内 および東京都港区麻布台の庁舎から、九段第3合同庁舎(東京都千代田区九段 南)に移転します。

 5月1日以後に、同総合通信局に免許手続き書類などを提出される方は、 ご注意ください。

【移転日時】平成19年5月1日(火)
【新所在地】〒102-8795 東京都千代田区九段南1-2-1 九段第3合同庁舎(22階、23階)

※三浦電波監視センターは移転しません。

(3月14日)




イラク国内ですべてのアマチュア無線の運用が中止に!

 ARRL(アメリカの連盟)は、「IARS(イラクの連盟)ディヤ・サーク会長(YI1DZ)から、イラク国内の治安状況が好転するまで、イラク国内での全てのアマチュア無線活動が中止された旨の連絡を受けた」と報じています。

 ディヤ・サーク会長は、「イラク国民と同様に外国人(海外からの派遣部隊を含む)による運用も中止されることになった。今回のイラクでのアマチュア無線活動の中止要請と運用許可の停止は、イラク国防省から新しい国防計画の一つとして、ヌーリ・マリキ首相への要請があったことから決定されたもの」としており、併せて「アマチュア無線の性格と目的について政府は誤解している可能性がある」と語っています。

(3月14日)




緩やかな上昇を予見するNOAAのサンスポット予報

 NOAA(National Oceanic & Atomospheric Administration、米国商務省海洋大気管理局)が3月2日付けで発表した、Sunspot Number And Radio Flux Values With Expected Rangesの予報のデータによると、サイクル24の太陽黒点数は、本年7月ごろから上昇カーブを描く模様です。

 サイクル23と24の谷間を迎えている現在ですが、同データによれば、太陽黒点数の最小値は0までの落ち込みが見られるものの、最大値が緩やかに上昇カーブを描いているため、2006年12月〜2007年2月の平均値は11台で推移。その後7月からは急激な上昇カーブを示す模様です。

(3月12日)




アメリカ空軍士官学校のFalconSat-3打ち上げられる

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、アメリカ空軍士官学校の学生が 設計・製作したFalconSat-3の打ち上げが、3月9日(日本時間)、フロ リダ州のケープ・カナベラル空軍基地からアトラス5ロケットを使用して、 8機の技術衛星等とともにおこなわれ、無事成功したと報じています。

 Falcon SAT-3は、地上高度約560km、軌道傾斜角約35度を周回する、 総重量約50kgの衛星で科学衛星に位置づけられます。メインの通信系は、 Sバンドを使用していますが、アマチュア無線の144MHz帯受信機と430MHz 帯の送信機も搭載しています。

 アマチュアバンドでの運用周波数等の詳細は現在のところ明らかにな っていませんが、IARU(国際アマチュア無線連合)の周波数調整も申請ずみで、衛星レピータとしてのアマチュア無線家へのサービスもおこな われる模様です。

 AMSATでは、詳細はわかりしだいAMSATのサイトなどにも紹介するとしています。

(3月12日)




第48次南極地域観測隊による8J1RLの運用を開始

 第48次南極地域観測隊による、南極昭和基地8J1RLの運用が2月24日より スタートしました。

 第48次隊の8J1RL運用責任者の若生公郎さん(JH7QLR)からのレポートによれば、
「昭和基地の位置は南緯69度00分、東経39度35分です。日本(東京)からは大圏コースで おおよそ205 度、約14000km の方向にあります。日本との時差は6時間です。第48次隊は 2008年2月まで業務の空き時間を利用し、オンエアしますのでお相手宜しくお願いいたします」とのことです。

 第48次隊には8J1RLの運用有資格者が10名ほどいらっしゃるそうで、アクテ ィブな運用が大いに期待されます。

 なお、若生さんの第48次隊レポート(第1回)は南極情報のページに紹介しています。

(3月9日)




ARISSスクールコンタクト・国内全エリア達成間近

 長野県上伊那郡辰野町で、4月23日〜4月27日の期間に、ARISSスクール コンタクトの実施が予定されています。
 このスクールコンタクトは、地元のボランティアによって設立された、 「たつの宇宙少年団」によって実施されるもので、辰野町近隣の5つの 小学校の児童が国際宇宙ステーションとの交信に挑戦します。

 このスクールコンタクトは国内25例目となりますが、信越エリアでの実施 は初めてとなり、「たつの宇宙少年団」のスクールコンタクトが無事成功す れば、日本のARISSスクールコンタクト史上では、2001年11月23日に埼玉県 入間市の入間市児童センター無線クラブ(JK1ZAM)が初成功して以来、5年 半がかりでの国内全エリア達成となります。

 ぜひ無事交信に成功して欲しいものです。

【最新情報(3月14日更新)】
 ARISS運用委員の安田さん(7M3TJZ)によると、「たつの宇宙少年団」が実施の スクールコンタクトのスケジュールが、予定より早く3月24日09:39(JST)に決定 した模様です。
 無事実施されれば、土曜日の実施、午前中の実施ともに国内初のケースとなります。

(3月9日、3月14日更新)




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