AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は11月12日付けのニュースで、「最近数カ月の間機能が停止していた、AO-16(PacSAT、写真:AMSATのサイトより)の機能が一部回復して、437.026MHzでテレメトリーの送信をおこなっている」と発表しています。
AO-16は1990年1月22日に、仏領ギアナのクール宇宙基地からアリアン4ロケットで、UO-14/15、DO-17、WO-18、LU-19とともに同時打ち上げとなったマイクロサットタイプの衛星で、打ち上げから約20年を迎えます。
AMSATサイトの「サテライト・ステータスリスト」によればこの時、同時打ち上げとなった6衛星のうち現在も動作状態にある衛星は、このAO-16とアルゼンチンのマイクロサットタイプ衛星LU-19(CWビーコン437.1250 MHz CWのみ)の2機のみの模様です。
AO-16は437.026MHz帯のテレメトリーを、1200bpsのBPSKでダウンリンクします。
今回の発表によれば、管制チームは「プログラムのリロードの作業を進めている」としていますが、同チームは「アマチュア衛星利用者の方々に、AO-16のテレメトリーの受信データの提供協力を求めています。
なお受信データには、コールサインと受信地点の緯度経度(またはグリッドスクエア)、日時(UTC)を明示して欲しいとしています。
(11月14日) |