総合通信基盤局電波部電波政策課の統計資料によると、平成18年度末のアマチュア無線従事者数は次の通りです。
第1級アマチュア無線技士 | 24,685 |
第2級アマチュア無線技士 | 74,147 |
第3級アマチュア無線技士 | 169,149 |
第4級アマチュア無線技士 | 2,956,732 |
平成17年10月1日から、アマチュア無線技士国家試験における電気通信術(モールス信号)の試験方法が変更され、第1級および第2級アマチュア無線技士の電気通信術は「1分間25字の速度の欧文普通語による約2分間」の音響受信となり、第3級については電気通信術の試験が廃止され、試験科目の「法規」において、モールス符号の理解度を確認する問題が出題となったことから、平成17年度下半期以降、第1級〜第3級アマチュア無線技士の資格所持者数に大幅な増加が見られます。
★資格別アマチュア無線従事者免許取得者数の推移
資格 | 9年度 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 |
第一級 | 20,241 | 20,995 | 21,644 | 22,115 | 22,353 | 22,594 | 22,817 | 23,050 | 23,697 | 24,685 |
第二級 | 70,819 | 71,517 | 72,061 | 72,383 | 72,621 | 72,854 | 73,088 | 73,281 | 73,705 | 74,147 |
第三級 | 142,407 | 144,113 | 145,567 | 146,455 | 147,169 | 147,923 | 148,722 | 149,404 | 156,415 | 169,149 |
第四級 | 2,779,292 | 2,812,711 | 2,842,877 | 2,863,163 | 2,879,314 | 2,894,522 | 2,909,162 | 2,924,065 | 2,938,927 | 2,956,732 |
計 | 3,012,759 | 3,049,336 | 3,082,149 | 3,104,116 | 3,121,457 | 3,137,893 | 3,153,789 | 3,169,800 | 3,192,744 | 3,224,713 |
過去10年分の推移を見ますと、各級従事者資格の取得者数の対前年比は、平成13年度〜平成16年度の間、大きな変動が見られなかったことから、平成17年度の対前年度比の増加は、試験制度改正後の下半期実施の国家試験による効果と考えられます。
平成18年度の統計については試験制度の変更後初めての通期の数字となります。
このことから、平成18年度の各級増加数を、試験制度変更前である平成16年度の各級増加数と比較すると、
- 第1級アマチュア無線技士については対平成16年度比約4.2倍
- 第2級アマチュア無線技士については対平成16年度比約2.3倍
- 第3級アマチュア無線技士については対平成16年度比約18.7倍
となり、試験制度変更の大きな効果が見られます。
また第4級アマチュア無線技士についても、対前年度の取得者数は過去数年間低空飛行が続いていましたが、平成18年度はプラスに転じています。
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