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December 2009 NEWS TOPICS INFORMATION


中国初のアマチュア衛星XW-1(希望1号)にオスカーナンバーHO-68

XW-1

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、2009年12月15日02:30(UTC)に、中華人民共和国山西省太原にある太原宇宙センター(Taiyuan Satellite Launch Center)から打ち上げに成功した中国初のアマチュア衛星XW-1(希望1号)に、HO-68(Hope OSCAR-68)のオスカーナンバーを付与しました。

 現在運用中のアマチュア衛星の中でも、JARLのふじ3号(FO-29)、インドのVUSAT(VO-52)と同様、V/Uのリニア中継器を持つ貴重なアマチュア衛星の一つとして、日本のアマチュア衛星通信愛好者の間でも大いに注目を集めている希望1号には、JモードのFM、リニア中継器、パケットBBS(蓄積伝送型のデジタル中継器)が搭載されています。

 CWビーコンについては常時発射。リニア中継器、FM・デジタル中継器のモードを管制局からのコマンドにより切り替えながら運用され、中継器の運用予定はAMSAT中国のWebサイトに発表されています。

 ちなみに希望1号の最新の軌道要素(NASA2ライン型式、2009年12月24日現在)は次のとおりです。

1 36122U 09072B 09357.66931912 -.00000045 00000-0 00000+0 0 285
2 36122 100.4976 54.6942 0007405 20.5021 339.6386 13.16280131 1127

検査中のXW-1  希望1号の運用周波数は次のとおりです。

  • CWビーコン(200mW)
     ・ダウンリンク:435.7900MHz
  • FM音声中継器(1W、パイロットトーン:67Hz)
     ・アップリンク:145.8250 MHz FM
     ・ダウンリンク:435.6750 MHz FM
  • リニア中継器(1W、逆ヘテロダイン)
     ・アップリンク:145.950MHz±25kHz SSB/CW
     ・ダウンリンク:435.740MHz±25kHz
  • パケットBBS(1W)
     ・アップリンク:145.8250MHz AFSK 1200bps
     ・ダウンリンク:435.6750MHz AFSK 1200bps

(写真提供:Alan Kung, BA1DU:AMSAT-China HO-68(XW-1)プロジェクトマネジャーCEO)

▽希望1号の運用予定(AMSAT中国のWebサイト)
http://www.camsat.cn/index.php?lang=en
▽XW-1の詳細(AMSAT中国のWebサイト)
http://www.camsat.cn/index.php?option=com_content&view=article&id=56&Itemid=67

(12月24日掲載)
(12月28日更新=XW-1の写真を追加)





神奈川県相模原市の政令指定都市化に伴うJARL制定区番号

 平成21年10月23日に開かれた閣議において、神奈川県相模原市の政令 指定都市への移行が決定され、10月28日の官報で「指定都市の指定に関する 政令の一部を改正する政令」が公布されました。

 この政令は平成22年4月1日に施行され、同日から相模原市は全国で19番 目の政令指定都市となります。

 相模原市には三つの行政区が設置されますが、平成21年11月17日から開催 されている同市の市議会12月定例会(12月21日終了)において、関係する条 例案等が提案され、審議の後、正式決定となりました。

 平成22年4月1日から相模原市に誕生する三つの行政区は、それぞれ緑区 (みどりく)、中央区(ちゅうおうく)、南区(みなみく)です。

 なお相模原市に誕生する三つの行政区のJARL制定区番号は、次のとおりです。

相模原市緑区111001
相模原市中央区111002
相模原市南区111003

区の名称、区域が決まりました(相模原市のWebサイト平成21年12月21日掲載)

(12月22日)





中国初のアマチュア衛星XW-1(CAS-1、希望1号)、12月15日打ち上げに成功!

 AMSAT-BBによると2009年12月15日02:30(UTC)に、中華人民共和国山西省太原にある太原宇宙センター(Taiyuan Satellite Launch Center)から、中国初のアマチュア衛星XW-1(愛称:CAS-1、希望1号)が打ち上げられました。

 XW-1は中国の地球観測衛星Yaogen-8に相乗りして打ち上げられたもので、高度1,200kmの太陽同期軌道(軌道傾斜角105度)に投入され、12月16日現在、CWビーコンと蓄積伝送型デジタル中継器(パケットBBS)のモードで運用がおこなわれている模様で、AMSAT-BBにはすでに、世界のアマチュア衛星通信愛好者からの受信レポートが寄せられています。

 XW-1はFM、リニア中継器、パケットBBS(蓄積伝送型のデジタル中継器)を搭載したアマチュア衛星で運用周波数は次のとおりです。

  • CWビーコン(200mW)
     ・ダウンリンク:435.7900MHz
  • FM音声中継器(1W、パイロットトーン:67Hz)
     ・アップリンク:145.8250 MHz FM
     ・ダウンリンク:435.6750 MHz FM
  • リニア中継器(1W、逆ヘテロダイン)
     ・アップリンク:145.950MHz±25kHz SSB/CW
     ・ダウンリンク:435.740MHz±25kHz
  • パケットBBS(1W)
     ・アップリンク:145.8250MHz AFSK 1200bps
     ・ダウンリンク:435.6750MHz AFSK 1200bps

 今後のFM音声中継器やリニア中継器の運用開始が大いに期待されます。

(写真提供:Alan Kung, BA1DU:AMSAT-China HO-68(XW-1)プロジェクトマネジャーCEO)

▽ANS-349 AMSAT News Service Special Bulletin - AMSATChina XW-1 Launched
http://www.amsat.org/amsat/archive/amsat-bb/200901/msg07854.html
▽AMSAT-BB「XW-1 was launched successfully」
http://www.amsat.org/amsat/archive/amsat-bb/200901/msg07859.html
▽XW-1の詳細(AMSAT中国のWebサイト)
http://www.camsat.cn/index.php?option=com_content&view=article&id=56&Itemid=67

(12月16日掲載)
(12月28日更新=打ち上げ射場写真を追加)





各地の中学生が受信環境クリーン図案コンクールで表彰

 総務省、NHK、民放各社、JARLなど、関連団体で構成される、受信環境クリーン中央協議会は、受信障害の防止を図ることを目的として、毎年10月1日から 10 月31日までの間を「受信環境クリーン月間」と定め、全国各地で放送電波の受信障害の防止に向けた活動を展開していますが、受信環境クリーン中央協議会及び各地方受信環境クリーン協議会はこの受信環境クリーン月間の開催に併せて、毎年、全国の中学生を対象とした受信環境クリーン図案コンクールを実施しています。
 第42回目となる平成21年度も全国の377中学校から、4,040点の作品の応募がありましたが、受信環境クリーン月間に先立って各地の中学生による素晴らしい作品の中から入賞作品が選考されました。

中央関東東海近畿四国九州沖縄東北北海道北陸信越

 上の写真は2009年12月7日に兵庫県加古川市立神吉中学校で開催された、第42回近畿受信環境クリーン図案コンクールの表彰式のようす。表彰式には同校の石坂文昭校長をはじめ、各賞を受賞した中学生たちのほか、クリーン協議会からは近畿総合通信局の黒葛原栄彦.放送部長、NHKをはじめ民放各社の代表者の方が出席し、JARLからはJA3HXJ長谷川良彦関西地方本部長(写真右の左)、JA3NDM藤原美和兵庫県支部長(写真右の右)らが出席しました。
 なお、今年のJARL関西賞は同校2年生の伊藤志帆さん(写真右の中央)に授与されました。

(TNX JA3DKW)

(12月15日)




JA1CO菅 宮夫氏がご逝去

 JA1CO菅 宮夫氏(88歳)が、平成21年12月14日16時22分に逝去されました。

 菅氏は生前、郵政省電波研究所(現在の情報通信研究機構)に在籍、電離層による電波伝搬の研究を専門分野として数々の研究を続け、その後、昭和54年以降はJARL技術研究所の技術相談室長、技術課長を歴任されました。JARL在籍中にはJARLのアマチュア衛星「ふじ」のプロジェクトマネジャーを務め、また、JARL NEWSやCQ ham radio誌の伝搬予測の記事の執筆などを通じて、アマチュア無線の世界の発展に貢献されました。
 謹んでご冥福をお祈りします。

 なお、葬儀は次のとおり執りおこなわれます。

【葬儀】

  • 日時:12月16日(水曜日)午前10時30分から
  • 場所:榛名聖公教会(群馬県高崎市中室田5989、電話027-374-1697、社会福祉法人新生会の敷地内にあります)
  • 喪主:菅 邦(妻)

 葬儀はキリスト教式礼拝にて執りおこなわれます。なお、棺前祈祷会は12月15日(火曜日)午後4時より親族を中心に同教会にて執りおこなわれます。

  • 香典に関しましては遺族のご意思にてご辞退されております。
【葬儀に関するお問い合わせ先】汲ヲぼし葬祭(電話027-374-0182)

(12月14日)




JA1UE 本間忠彦 前監事がご逝去

 JARLの監事を永年務められました、JA1UE 本間忠彦氏(89歳)が、平成21年12月11日逝去されましたので、謹んでお知らせ申し上げますとともに、心よりお悔やみを申し上げます。
 葬儀は次のとおり執りおこなわれます。

【葬儀】

    日 時 12月16日(水曜日)午後1時30分〜3時
    場 所 日本キリスト教会 柏木教会
         (東京都新宿区北新宿3-1-18 電話 03-3368-2156)
    喪 主 本間 正久 様

     葬儀はキリスト教式礼拝にて執りおこなわれます。なお、棺前祈祷会は12月14日(月曜日)午後6時より親族を中心に同教会にて執りおこなわれます。

    (葬儀に関する問合せ先)栄光式典社 電話03-3370-4902

  • 教会に駐車場はありませんのでお車でのご会葬はご遠慮ください。
  • 香典に関しましては遺族のご意思にてご辞退されております。

【柏木教会へのアクセス】

  • 中央線 大久保駅北口下車 大久保通りを左に100m北新宿一丁目 交差点右折後、左手。(徒歩約5分)
  • 山手線 新大久保駅出口下車 大久保通りを左に300m、大久保駅前を通過して上記と同じ。(徒歩約15分)

(12月14日)




青少年の科学への興味を引き出すことを目標とした 各種学会等との連携・合同活動 第2回「おもしろ科学教室」 (名古屋大学)にイベント協力(東海地方本部)

 国立大学法人名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)内「IB電子情報館」大講義室で、平成22年1月11日(月・祝)、第2回「おもしろ科学教室」が開催されることになりました。

 この「おもしろ科学教室」は、応用物理学会東海支部電気学会東海支部電子情報通信学会東海支部日本アマチュア無線連盟東海地方本部日本赤外線学会日本物理学会名古屋支部プラズマ・核融合学会日本弁理士会東海支部NPO法人アスクネット名古屋大学愛知県の主催、 JSTイノベーションプラザ東海の共催、 中日新聞社NHK名古屋放送局の後援で、「日本の次世代科学技術を担う青少年の科学啓発のための学協会等連携による地域社会を対象とした科学技術理解増進を趣旨」として開催されるもので、第1回は平成21年1月12日に開催されました。
 第1回は名古屋大学出身の3名の研究者のノーベル賞受賞を記念したイベントとして開催されましたが、第1回に参加した多くの子供たちや保護者から「毎年このようなイベントをやって欲しい」という要望が「おもしろ科学教室」事務局に多数寄せられたことから、2回目の開催の運びとなりました。

 イベントは「小学生」「中学生」「高校生」を対象として、「理科のおもしろさや楽しさを体験し、遊びの中で理科の色々な現象に対する興味と関心を持たせることによって理科好きの子供を育てるため、講演会、工作教室、展示等」がおこなわれます。

 JARL東海地方本部は、第1回と同様「キツネを探せ!FOXハンティング」と題して、子供たちを対象にFMラジオを使ったFOXハンティングを実施するほか、展示コーナーでは特定小電力トランシーバーを使った「無線交信」「モールス符号で遊ぼう」と題した展示をおこないます (下の写真は第1回「おもしろ科学教室」の「モールス符号で遊ぼう」、「FOXハンティング」のイベントのひとこま)。

【日時】平成22年1月11日(月、祝日)13:00〜16:00
【場所】名古屋大学IB電子情報館大講義室(会場は300人ほど収容可能)
【イベントの予定】
13:00〜13:45 講演会:美宅成樹教授(名大大学院工学研究科)
「博士と一緒に学ぼう!生き物と“いでんし”」

13:45〜14:45 参加団体による各種展示等

  • 「プラズマボール」
  • 「超伝導技術磁気浮上列車」
  • 「注射器型火花放電装置」
  • 「大気圧低温プラズマジェット装置」
  • 「電子顕微鏡によるミクロの世界探検」
  • 「磁石と電波の不思議体験&電磁力比べ競争」
  • 「静電気の世界・人工雷の実験」
  • 「自転車で発電してみよう」
  • 「無線交信」・「モールス符号で遊ぼう」
  • 電子紙芝居「「発明」、「特許」ってなあに? −パン職人レオ君物語」
  • 工作教室、各種イベント(14:45〜16:30)
    1. 「ゆらゆら人形を作ろう!」(小学校1年生以上、定員50名)
    2. 「キツネを探せ!FOXハンティング」(小学校1年生以上、定員50名、このイベントでは工作はおこないません)
    3. 「不思議な世界、電子万華鏡を作ろう」(小学校3年生以上、定員50名)
    4. 「親子でラジオを作ろう」(小学校4年生以上、定員親子20組(40名))
    5. 「見えない光で伝えよう!赤外線通信に挑戦」(小学校4年生以上、定員50名)

 第2回「おもしろ科学教室」に参加する子供たちの募集は、地元有力紙の「中日新聞」の12月6日(日)付け折り込みチラシで、名古屋市内を中心とした一般家庭を対象に12月18日までの間実施されています。東海地方以外からの参加も可能ですので、興味をお持ちのご家庭の方は案内チラシの要領でお申し込みください(参加は申込の先着順です)。

 第2回「おもしろ科学教室」の案内チラシの拡大版(PDF形式)は、JARL Webの次のアドレスに掲載しておりますので、興味がある方はぜひご覧になってみてください。

http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/meidai-2nd-event/20100111-univ-nagoya-event.pdf

 なお、申込をされていない方の講演聴講や展示見学については、会場が満員のときは、入場できない場合がありますのであらかじめご了承ください。

 このような「青少年の科学への興味を引き出すことを目標とした各種学会」や「大学」「自治体」、そしてJARLほかの関連団体の自発的な連携・合同計画による「一般青少年に向けての体験型科学啓発イベント」の実施は珍しく、今後も各団体の連携・協力を深め「第3回」以降もイベントの輪が広がっていって欲しいものです。

(12月6日)





平成21年JARLアイボールミーティング開催される

 平成21年12月2日、東京都港区の青山ダイヤモンドホールで、平成21年のJARLアイボールミーティングが開催されました。
 当日は、小野清子前参議院議員(元国家公安委員長、7M3URU)、総務省総合通信基盤局の吉田 靖電波部長をはじめ、アマチュア無線界に関連が深い方々など120名の出席がありました。

 アイボールミーティングは原 昌三会長(JA1AN)の開会挨拶でスタートし、原会長は挨拶の中で「今春、日本のアマチュア無線家の間の悲願であった7MHz帯の拡大が実現されました。また併せて長波帯の135kHz帯の新規分配もおこなわれ、貴重な“遊び場”を広げていただくことができました。アマチュア無線家にとってたいへん喜ばしいできごとでした。JARLとしては今後もアマチュア無線家にとっての“遊び場”の拡大をより一層積極的に検討していただくように、総務省にお願いしていきます。また、平成22年は今後のJARLにとって、法人改革を進めていかなければならない大変重要な年となります。多くの会員の皆様方に、ご理解・ご協力をいただき円滑な組織改正を進めていきたいと思います」(要旨)と語りました。
 原会長の挨拶の後、小野清子前参議院議員の祝辞をいただき、続いて総務省総合通信基盤局の吉田 靖電波部長から祝辞をいただきました。

 吉田 靖電波部長は祝辞の中で「平成21年は7MHz帯拡大、長波帯135kHz帯のアマチュア無線家の皆さんに新しい活躍の場を提供できうれしく思っています。総務省では電波の有効活用に関する数々の施策を検討しています。アマチュア無線関係の動きについて、総務省では2012年に開催されるWRC-12を踏まえて、現在、中波帯500kHz帯のアマチュア無線への分配の可能性について検討や調査を進めているところです。アマチュア無線家の皆様方におかれましては、今後とも電波の有効利用についてより一層のご支援ご協力をいただきたいと思います」(要旨)と語っています。

 来賓祝辞の後、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の相神一裕会長が乾杯の音頭を取り出席者による歓談が開始されました。
 終始和やかな雰囲気の中、会は続き最後に丹羽一夫副会長(JA1AYO)の中締めで平成21年のアイボールミーティングは盛会のうち終了しました。

上段左から、開会の挨拶をする原会長、祝辞を述べる小野清子前参議院議員、吉田 靖総務省総合通信基盤局電波部長、下段左から、乾杯の音頭をとるJAIA相神会長、中締めをする丹羽副会長

(12月4日)




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