■国際宇宙ステーション長期滞在クルーの若田光一宇宙飛行士が 出身小学校の後輩児童と交信に成功
4月2日18:14、埼玉県さいたま市の宮原小学校の児童が、ARISSスクールコンタクトで国際宇宙ステーションに滞在の若田光一宇宙飛行士との交信に成功しました。
国内では31例目のスクールコンタクトとなります。
宮原小学校は若田宇宙飛行士の出身校(1〜4年まで在籍。その後新設された大宮別所小学校に転籍)の1校です。
【注】これに先立ち、3月31日には兵庫県神戸市立桂木小学校の児童とマイクフィンク宇宙飛行士との国内30例目のスクールコンタクトが成功していますが、そのレポートは後日紹介の予定です。
宮原小学校のスクールコンタクトは、3月中旬後半に実施スケジュールが確定してから極めて短時間に準備が進められました。準備に際してアマチュア無線の資格を持つ同校の児童の保護者の協力もあったようです。
当日、会場の宮原小学校体育館は17:00ごろから、400名を超える見学の児童・保護者でいっぱいになりました。
コントロールオペレーターは、埼玉県狭山市柏原公民館のスクールコンタクト(国内23例目、2006年12月27日)のとりまとめをおこなったことがある吉田徹弥さんがつとめました。
多数の児童・保護者が見守る中、18:13ごろから吉田さんが、国際宇宙ステーションの呼出を開始(臨時に開設した社団局は8J1KW)。
最初は弱い混信があったようですが、ほどなく国際宇宙ステーションの若田宇宙飛行士から強力なシグナルが、会場内に響き渡り、14名の児童の交信がスタートしました。
日本語での交信ということもあり、壇上の子供たちも自然体で質問をしているようすが感じられました。
若田宇宙飛行士は、子供たちの質問に1問1問、親切丁寧にわかりやすく答えてくれて、交信の終了後、場内は歓喜の渦に包まれました。
●国際宇宙ステーションに長期滞在の日本人宇宙飛行士との スクールコンタクトについて
若田宇宙飛行士と出身校の一つ、宮原小学校の後輩児童たちとのスクールコンタクトは、このように無事成功しました。
今後の予定ですが、宮原小学校と同様に若田宇宙飛行士が交信を希望している出身校の、大宮別所小学校(5〜6年在籍、同校卒業)、宮原中学校を優先しつつ、現在ARISS Japanにお申し込みをいただいている学校や団体等の実施スケジュールが順次組み込まれていく予定です。
しかしディスカバリー号の打ち上げミッションが遅れたこともあり、現在、お申し込みをいただいているすべての学校や団体等の児童・生徒と若田宇宙飛行士との交信のスケジュールを組むことは、滞在期間的に難しい状況のようです。
ARISS Japanでは「現在お申し込みをいただいている学校や団体等については、野口聡一宇宙飛行士(2009年後半から2010年前半の6か月間長期滞在予定)、古川 聡宇宙飛行士(2011年春ごろから6か月間の長期滞在予定)との交信の順番に入っていただく場合がありますので、あらかじめご了承ください」としています。
ARISS Japanでは引き続き、日本人宇宙飛行士とのスクールコンタクトの実施を希望する、学校や団体の募集を広くおこなっています。
お知り合いの学校や教育施設等で、日本人宇宙飛行士宇宙飛行士との交信に関心を示している団体がありましたら、ぜひみなさんも積極的に協力をしていただき、子供たちの交信のサポートをお願いいたします。
また、日本人宇宙飛行士との交信と同様、アメリカ人宇宙飛行士との英語によるスクールコンタクトについても、同様に募集をおこなっています。
ARISSスクールコンタクトの詳細に関するお問い合わせは、ariss(アットマーク)jarl.or.jpまでお願いします。
【URL】http://www.jarl.or.jp/ariss/index.html
※上記メールアドレスは、スパムメール防止のため、「@」を(アットマーク)と表記しています。
(4月3日)
|