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March 2008 NEWS TOPICS INFORMATION


平成20年度の情報通信月間を5月15日〜6月15日実施

 総務省と、情報通信関連団体で構成される「情報通信月間推進協議会」 (JARL、JARDも構成団体になっています)は、毎年「電波の日」(6月1日) をはさむ5月15日〜6月15日を「情報通信月間」として、6月1日に各地で 開催される「記念式典」をはじめ、情報通信に関する各種のイベントや講演 などを開催しています。

 平成20年度の情報通信月間のテーマは、
「豊かな生活、拡がる信頼、ユビキタスネットワーク」

 JARL、JARDも同協議会の一員として、アマチュア無線へのデジタル技術の普及 を意図して、6月7日〜15日(日)24:00開催に「2008デジタルQSOパーティー」 を開催します。

 JARLの地方本部では、四国地方本部が情報通信月間特別記念局8N5S開設・運用 と資料展示、信越地方本部が「2008ARDF信越地方大会」(6月22日)の開催を予定。 支部では愛知県支部が「情報通信フェア出展(親子フォックスハンティングほか)、 「新潟県支部が「2008ARDF新潟大会」(5月25日)、長野県支部が「2008ARDF長野大会」 (6月7日〜8日)の開催を予定しています。

 他のアマチュア無線関連行事では、「秋田県高文連自然科学部会無線部」が、 「第11回秋田県高校ARDF大会(アマチュア無線方向探索)」(6月7日)の開催が予定 されています。

 また、各地方総合通信局や各地の電波適正利用推進協議会により、親子電波教室 ほか、青少年の電波に関する興味を引き出す行事等の開催も予定されています。

(3月28日)






「JAXAが「第27回 宇宙科学講演と映画の会」を開催

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部(ISAS)は、「宇宙科学講演と映画の会」と題して、毎年4月、広く一般の方(中学生以上)を対象として、宇宙科学についての理解を深めるための講演や最新の研究内容の記録映像を紹介する会を東京で開催していますが、今年も4月12日(土)14:00〜17:30(開場:13:30から)、新宿明治安田生命ホール(東京都新宿区西新宿1-9-1)で開催します(入場無料、先着順、定員340名)。

 今年は、

    「次期個体ロケット」
    「月探査衛星かぐや」
    「小惑星探査機はやぶさ」

をテーマとした講演や記録映画の上映を予定しています。

 講演会では、質疑応答の時間が設けられていて、研究者の方に各テーマにさまざまな質問などをすることも可能ですので、興味のある方は参加してみませんか。

★      ★

【日時】2008年4月12日(土)14:00〜17:30(開場:13:30)
【場所】新宿明治安田生命ホール(JR新宿駅・西口正面)
 〒160-0023東京都新宿区西新宿1-9-1 明治安田生命新宿ビルB1F
【内容】
  • 講演1 「次期固体ロケットの研究」森田泰弘(宇宙科学研究本部 教授)
  • 講演2 「月の謎にせまる“かぐや”」加藤 學(宇宙科学研究本部 教授)
  • 映画  「祈り〜小惑星探査機「はやぶさ」の物語〜」

【対象者】中学生以上 定員340名 ※定員になり次第、入場制限をおこなう場合があります。
【参加費】無料 参加希望者は、直接会場に行ってください。先着順です。
【主催】独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
【後援】財団法人宇宙科学振興会
【問合せ先】宇宙科学研究本部科学推進部庶務課広報係
〒229-8510 神奈川県相模原市由野台3-1-1
電話042-759-8008   FAX:042-759-8440

(3月24日)






「電波法の一部を改正する法律」案が平成20年2月5日に上程
  【アマチュア局の電波利用料が引き下げ?】

 平成20年2月5日に「電波法の一部を改正する法律」の案が国会に上程されておりますが、今国会で法律が成立し施行されますとアマチュア局の電波利用料が現在の「500円」から「300円」に引き下げられます。
 法律の施行日についてですが、「この法律は、公布の日から起算して九月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。」と法律案の附則に書かれていますので、電波利用料額が実際に300円に引き下げられる年月日は未定です。

 JARLでは、電波法改正の動きと政令の公布に注目してまいりますので、施行日等が判明しましたら、再度お知らせいたします。

 なお、今回の電波法の一部を改正する法律案の概要、要綱、条文等は、「http://www.soumu.go.jp/menu_04/k_houan.html」の国会提出日の「平成20年2月5日」の欄に掲載されており、

  1. 電波利用料制度の見直し
     (1)使途の拡大
     (2)料額の見直し
     (3)納付委託制度の整備
  2. 無線局の運用の特例の追加

との内容ですが、アマチュア局に関係する部分は、電波利用料額の引き下げです。

(3月21日)






総務省が、周波数割当計画の一部を変更する告示案(3.8MHz帯等におけるアマチュア業務用の周波数の拡大について)の意見募集の結果を公表

 総務省は、3.8MHz帯等におけるアマチュア業務用周波数帯域を拡大することを内容とした周波数割当計画(平成12年郵政省告示第746号)の一部変更案を作成し平成20年3月12日に電波監理審議会(会長:羽鳥 光俊 中央大学理工学部教授)に諮問したところ、同日、当審議会から原案を適当とする旨の答申を受けたと発表しています。

 総務省では本案に関する意見の募集を、平成20年2月6日から同年3月7日までの間おこなっていましたが、これに対して91件の意見が寄せられ、総務省Webサイト上で、寄せられた意見と、総務省の考え方と併せて公表しています。

 なお、総務省では提出された意見及び電波監理審議会からの答申を踏まえて、同告示を原案のとおり速やかに公布・施行する予定としています。

(3月13日)







アマチュア衛星AO-16(PacSAT)の現状について(AMSATの発表)

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、先頃アナログ音声中継衛星として蘇った、アマチュア衛星AO-16(PacSAT、写真AMSAT)の運用状況について次のように発表しています。

★     ★

 AO-16は、現在設定している音声中継器のモードで良好に動作しています。

 AO-16は音声中継器として現在使用可能です。

  • アップリンク:145.9200MHz FM
  • ダウンリンク:437.0260 MHz DSB(ダウンリンクは、両側波帯です)

 AO-16の運用については当面のところ、現在の音声中継器としての運用を継続します。

 AO-16は、この数か月間全日照の状態が続きましたが、この状態は3月後半から変わってきます。太陽光が当たらない食の時間が、3月末〜7月前半にかけて確実に増加します。食の時間が増加するため、打ち上げから長期間を経過したこの衛星のバッテリーの状態について配慮をはかる必要があります。430MHz帯の送信機の出力を低減する必要があるかもしれません。

 しかし、現在のAO-16ではこの電力管理をおこなう、ソフトウェアを実行させることができませんので、すべて手動で管理をおこなわなければなりません。
 AO-16の現在の送信電力は高めの設定となっていますので、送信電力を少し低減するとしても、利用者からアップリンクの影響も小さくしなければなりません。4月/5月/6月/7月の間の、利用者の皆様からのレポートは管制スタッフにとって大変役立つものとなります。

 またこの期間中、衛星からのテレメトリーを収集するために、AO-16を一時的にデジタルモードに切り替える必要がありますが、デジタルモードに切り替える時間は短時間ですので、音声中継器として活用される方への影響は少ないでしょう。

 Sバンドのビーコンが現在動作していませんので、Sバンド送信機の状態はわかりませんが「動作するか疑わしい」または「動作する場合もあるかもしれない」という状態と思われます。打ち上げから18年以上も経っていますので、Sバンド送信機については、現状のままにしておかなければならないでしょう。

【運用レポートの送付先メールアドレス】ao16(アットマーク)amsat.org
※上記メールアドレスは、スパムメール防止のため「@」を(アットマーク)と表記しています。

(3月13日)







第7回西日本ハムフェアを3月9日、ユニバーサル造船有明事業所
 体育館(熊本県玉名郡長洲町)で開催。1280名が来場!

 3月9日、熊本県玉名郡長洲町の「ユニバーサル造船有明事業所」体育館で、第7回西日本ハムフェアが開催されました。
 前日の3月8日には、フェア会場そばの「有明会館」で前夜祭も開催されました。

【昨年を越える1280名が来場!】

 ユニバーサル造船有明事業所のご厚意で会場を提供していただいて開催の西日本ハムフェアは昨年に続き2回目となります。当日の九州地方の天候はあいにくの雨でしたが、九州地方本部管内を含めた近隣の各エリアから、1280名のアマチュア無線家が来場し、さまざまな展示や催事を楽しみました。

 開会式は10:00ごろにおこなわれ、来賓としてご出席いただいた総務省九州総合通信局の木村文彦課長(電波監理部電波利用環境課)、JA1AN原 昌三JARL会長、JA5MG稲毛 章四国地方本部長、JF6MIT宮川香枝子実行委員長(九州地方本部長)によるテープカットがおこなわれました。


▲テープカットのひとこま。左からJF6MIT宮川実行委員長、JA1AN原会長、九州総合通信局木村課長、JA5MG稲毛四国地方本部長

▲会場は10:00のオープン早々から、多くの来場者でにぎわいを見せ、13:00過ぎまで人混みが途絶えることがなかった。

 無線関連機器メーカーや販売店、出版社、クラブや、電波利用関連団体などのブース展示をはじめ、数々のアワードの展示ブースも設けられ、また会場内に設けられた講演会場では、九州地方本部大会や、昨年も大好評だった笑福亭瓶太さん(JO3KHA)による九州の方言を交えた無線落語の上演などもおこなわれました。

 会場内では西日本ハムフェアの特別記念局「8J6HAM」の運用もおこなわれました。昨年同様「造船所の施設」という会場の地の利を生かした、「造船所内見学バスツアー」も実施され、多くの来場者の方々が建造中の大型タンカーなどの見学を楽しまれたようです。

 また例年同様、会場に親子連れで来場した子供たちのためのイベントも企画され、電子工作教室では、申込のあった多くの子供たちが、体育館ステージ上に設けられた工作教室のスペースで、ハンダ付け不要で製作できるFMラジオキット「FMはこらじ」の製作に取り組みました。また、リモコン「サッカーロボット」を楽しむコーナーもあり、嬉しそうに操作を楽しむ子供たちも多数見られました。


▲昨年に続き、笑福亭瓶太さんの無線落語を上演された。ところどころに九州地方の方言を交えた語り口に場内は爆笑に包まれた

▲無線落語上演の後、会場で交信を楽しむ笑福亭瓶太さん(右)。左は交信をサポートするJR3QHQ田中大阪府支部長

 冒頭でもお知らせしましたが、荒天にも関わらず今年の西日本ハムフェアは1280名の来場があり、開催時間内(10:00〜15:00)の13:00過ぎごろまで、体感的にも会場内の来場者数の増減があまり大きく感じられず、来場者の会場滞留時間が、例年より長かった傾向が感じ取れました。親子連れの来場も、昨年に比べて多くなっていたようです。

 一般に広域から来場者を迎えるこの種のイベントは、交通の便のよい都市部での開催が有利ですが、交通の便のほかに開催会場を固定化することも、イベント開催の重要な要素と考えられます。たとえば関西地方本部で毎年開催の「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」は、大阪府岸和田市、兵庫県尼崎市から、現在の大阪府池田市の池田市民文化会館に移って以来、長年にわたり会場を固定できた結果、「KANHAMと言えば池田!」というイメージがしっかり定着しました。

 九州地方本部開催の「西日本ハムフェア」は、同フェアの前身となる福岡県支部のハムの祭典と第1回が福岡県山門郡瀬高町(現在の「みやま市」)、第2回が福岡県久留米市、第3回・第4回が佐賀県鳥栖市、第5回が「くまもと・火の国総会」と同時開催で熊本県熊本市というように転々と会場を変え、そして昨年の第6回から、福岡県と熊本県の県境そばに位置する、同会場に移ってきた経緯があります。

 今回、来場者数の増加が見られたのは、「西日本ハムフェアといえばココ!」というように、「九州地方のアマチュア無線家の方々に同会場での開催が定着する足がかりができてきた」ということなのかもしれません。

▲ステージ上の工作教室でFMラジオキット「FMはこらじ」の制作に取り組む子供たち!下は全員無事完成後の記念撮影

(3月12日)






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